64bitの日記: 提案:世代別投票格差について 4
小生はあまり政治に詳しくないが,国民投票法案などの話題から感じたことがある.
平成17年国勢調査結果(第1次基本集計結果)によると,日本人人口は約1.25億人である.そのうち,いわゆる団塊世代のうち最も人口が多い56歳は約230万人となっている.一方,最も少ないのは112歳で2人,60歳未満で最も人口が少ない年齢層は59歳代の135万人,次いで39歳代の138万人である.20歳未満では,例えば15歳人口は122万人となっている.
56歳と59歳はそれほど生活習慣が異なるとは思えないが,56歳と39歳では大きく異なるだろう.時代の変化に伴い物事の考え方も異なるはずだ.そうであれば,選挙や憲法改正の投票などにおいても考え方が異なり,その差異が投票結果に影響されるはずだ.
しかし1票の重みは世代に関係なく同じである.例えば,A候補者とB候補者がいて56歳と39歳のみで選挙を行ったとしよう.それぞれの世代で立場や思考が異なるため,56歳ではA候補者の人気が高く,39歳ではB候補者人気が高いものとする.しかし56歳と39歳では1.67倍の有権者数の差がある.B候補者がどんなに優れていても,39歳代がどんなにB候補者に票を入れても,A候補者の当選の可能性が高いことになる.すなわち,有権者数の多い世代に結果を引きずられることになる.
5年後のことを考えてみよう.15歳だった122万人は有権者となる.一方,56歳だった230万人は第2の人生を満喫しているだろう.その差は1.89である.若年がいくら票を投じても,それが反映されないことになりかねない.極端な話,日本を支えているのは労働者世代である.最も働き盛りの年代の意見が,政治に反映されないことが起こりえるのである.
これを解決するには,年齢別に重みを算出して1票の価値を平等にすることである.可能であれば,(選挙であれば)選挙区ごとに重み計算をするなどの柔軟性が必要だろう.
この方法にも懸念すべきことは多い.基本的には,誰しもが己の都合(のみ)で物事を考えるものである.労働者世代の意見が強く反映されることになれば,高齢者にとって不利な結果になるかもしれない.また,選挙権を得たばかりの20歳前半の世代が政局を理解して,適切に票を入れることができるとは限らない.
しかし一方で,超高齢者になるほど人口は少なくなる.年齢別の重み付けは,その少ない分を強く反映させるこことになるので“年の功”が活きる形にもなる.そう考えれば,世代別投票格差の解消はデメリットが少ないのではないか.
本提案が新しいものか,昔からあるもので議論済みのものかはよく分らない.
しかし好意的な意見が多ければ,もっと騒ぎ立てても良いかもしれない.
世代別選挙区 (スコア:1)
年齢別人口はだいたいわかっているのだから、議員定数配分も簡単だわ。
80歳以上はひとくくりでもいいわ。
有権者の支持を得られると思うなら、20~25歳の有権者が投票する区で
立候補する70歳がいてもいいわけよ。
国レベルの問題を考えるには、地域に縛られない方がいいというメリットもあるわね。
Re:世代別選挙区 (スコア:1)
私の発想のきっかけはまさにその様な観点でした.国民投票法の議論では18歳以上に投票権者を与えようというような意見がありましたが,それがどのくらい有効なのか?という疑問です.
憲法改正においては選挙区の概念はほとんど無視できます.逆に,年齢別の観点の違いが開票結果に影響を及ぼすとすれば,投票権者数の少ない世代の意見が反映されにくいことになると考えたのです.
議員などの選挙に関しては,あまり選挙区の概念を複雑にしないほうが良いと思いました.1票の重みを年齢別で算出して開票時に反映する方法では,既存の方式のメリットを壊さずに平等化を図ることができると思ったのです.
引用しますた。 (スコア:1)
つ■ [asablo.jp]
なんとなーく、自分でも書いてて「ずれてる」ような気がしなくも無いけど。
むらちより/あい/をこめて。
Re:引用しますた。 (スコア:1)
ブログのほうにコメントしました.
(⌒∇⌒;