Ledの日記: 間接民主制の問題と改善案 2
間接民主制で問題なのは各立候補者の人となりなんてほとんどの投票者が知らないことだ。
全ての情報はマスコミを通してバイアスのかかった状態で入ってくるし、ほとんどの議員は占拠前までマスコミに取り上げられもしない。
つまるところ選挙前になってようやく始まるあの名前の連呼と所属政党、それから僅かに配られるドキュメント(マニフェストとも言う)を元に判断するしかない。こんな中で筋の通った判断ができる奴はネ申だ。
この情報化社会においてはもっと先進的な選挙活動を義務づける必要があるのではないか?電子投票なんて金のかかるインフラ以前に、一定期間以上ブログに意見を書きまくることを立候補者に義務づけてもいいのではないだろうか?
すると日頃の生活の様子、主な関心、ブログ炎上の際の対応、寄せられるコメントへの回答(有名議員だと全ては無理だろうが)、そんなところから人となりが浮き彫りになるし、その情報はオンラインならばブラジルに居る日系人にだって読める。
また、リンクを駆使してネットの住民は好き勝手にさまざまな議員を比較検討できる。これはいいんじゃないだろうか?政治家にはもっと日本の未来を真剣に考えていただく機会になるし、それを読むことで国民の皆さんにももっと真剣な人が増えるだろう。
さて、これを実施するのにどれだけの抵抗がありうるかが問題だ。
まず実現可能性。国で一括立候補者ブログサーバを立てたっていいだろう。政府のwebサーバを増強するようなものだ。
費用。○○内閣メールマガジンってものが既に作られていて、この費用を税金で負担しているとすればこれは与党にとって有利な方向へ税金が使われたことになる。与党にばかり有利になるよう金を使って、公平にするための立候補者ブログサーバを立てないのは政治的理屈としては通せないだろう。
各候補者の技術的な公平性。一昔前なら、ブログを使いこなすなんて、そんな高度な技術を立候補者の全てがもてるはずがないなどという理屈が出たかもしれない。しかし、いまやブログなんてその辺のアルバイトを雇ったって編集できる。立候補者が機械アレルギーでも、安い賃金で原稿パンチャーを雇えば済む話だ。
デジタルデバイド下での有権者間の公平性確保。各区役所、出張所にならば少なくともブログが読める程度の回線は引けているのではないか。つまり自宅にネットワークを引いてなくても役所まで出向けば大量の情報が手に入るわけだ。確定申告だってネットで様式が取れない人は役所から郵送してもらうような手続きができるので、郵送で該当選挙区のブログ内容を取り寄せ可能にした方がいいかもしれない。加えて、ブログはより公平なシステムであるという見方もできる。現状の街頭演説は耳の聞こえない人に不利だし、紙媒体での選挙広報は目の見えない人に不利だが、ブログならば目か耳のどちらかが機能する人をカバーできる。
党の全体意見をコピペする議員が続出するかもしれない?そうかもしれない。
そうするとただの無駄に見えるかもしれないが、そのときは自分で考えていない議員がそれだけいるってことが明らかになるわけだ。
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表立って全立候補者ブログに反対できるような理由は無いように見えるが、ほかにどんなケチがつくだろうか。さらにmixiみたいなSNSにできれば議員どうしのつながりも見えてさらによろしい。
おそらく、うれしい顔をする議員は少ないように思われる。作業量がさらに増えるし、沢山書けば失言だって増える。誤字脱字をイナゴに取り上げられれば面白くない。この案は国民には多くの情報量をもたらすが、本当に何も考えていない議員がいたとすればそのありさまが赤裸々に採点可能になってしまう。ある程度考えていても自信のない議員だっているだろうし、どこまで考えたから自信がもてるという類の話でもない。
面白そうですね (スコア:1)
ただそうなると釣堀と化す恐れもあって、そうなると議員の資質でも特に
「スルー力」
の重要性が増してくることに。
# まぁ煽り耐性が低くて失言を繰り返すような議員はこの先生きのこれないな。
Re:面白そうですね (スコア:1)
しかし、少なくともweb上の活動であれば「他にどんな活動をしているか」が丸わかりな点で良いように思っています。