Pravdaの日記: シネスコサイズ液晶テレビ 4
engadget日本版の記事、Philipsから世界初のシネスコサイズ液晶テレビ Cinema 21:9 [engadget.com] より。
ディスプレイの外周に映像連動のマルチカラーLEDライトを仕込むAmbilightなど「没入感」にこだわるPhilipsから、超横長アスペクト比の液晶テレビ CINEMA 21:9が登場します。フィリップスいわく、シネスコサイズを隅々まで表示できる液晶テレビは世界初。
クラシック映画はスタンダード・サイズ(4:3)のものが多いので、こんなモニターで観ると両脇がスカスカになりますね。個人的にはビスタサイズ(16:9)で充分でしょうか。
また「高度先進的フォーマット技術」により、テレビ放送やゲーム機などの16:9コンテンツも21:9を埋めるように変形可能。ソースがもともと16:9の場合にどれくらい嬉しいのかはよく分かりません。
無理に横方向に延ばして画像ソースのアスペクト比を変えるのは、お願いですからやめていただきたい。どうしても横幅いっぱいに表示させたいのなら、縦方向にトリミングできる方が百倍くらいマシ。
ここの日記で時々「シネスコサイズの撮り方がうまい」と誉めている映画があって、両端の空間を余らせない演出やアングルもありますが、「クローズアップで上下が多少切れても構わない」というテクニックも一つ。不思議なことに、そうやっても人間の眼はあまり違和感を覚えないんですね。
このあたりの処理がうまいと思うのは、洋画では 『まぼろしの市街戦』(1967年) [srad.jp] の撮影を担当したピエール・ロム、邦画では 『沓掛時次郎 遊侠一匹』(1966年) [srad.jp] などを撮った古谷伸カメラマン。逆に「何をやっとるんじゃコイツ?」と思ったのが、SF映画『地球爆破作戦』(1970年)の撮影のジーン・ポリト。もちろん撮り方の問題で、作品そのものの価値とはまた別の次元の話です。
世間一般のことは判りませんけど個人的には、モニターの画素を全部使い切らないとモッタイナイ、という考えに相当欠けているようです。一にも二にも画像ソースのアスペクト比の忠実度が優先、つーか。
私もです (スコア:1)
そもそも映像コンテンツを再生するための道具としてモニターがある。すなわちコンテンツが主、モニターが従であるというのに、その従であるモニターに主であるコンテンツを合わせるのは筋が違うんじゃないか、と。
記録メディアや再生メディアの制約上どうしても思ったようにできないから…仕方無く…ということもありえるでしょうしこれまでもあったんじゃないかと思いますが、モニターに黒い部分があったりするのはいいじゃないか、なんで形歪める?って思います。
/.configure;oddmake;oddmake install
Re:私もです (スコア:1)
拙文へのコメント、ありがとうございます。私とご同類の方がおられて、ホッとしています。^^;
最近、病院とか薬局などの待合室のテレビでも、スタンダードサイズ(4:3)の画像ソースを、ビスタサイズ(16:9)でビロ~ンと横長に写している所がありますよね。
サービスの一環のつもりかも知れませんが、そんな絵を見せられると気分が悪くなるので、暇つぶし用の文庫本は欠かせません。
激しく同意 (スコア:1)
両脇に黒い帯が出ても、画像が崩れるよりは良いと思うのだけど・・・・ねぇ。
Re:激しく同意 (スコア:1)
拙文へのコメント、ありがとうございます。
最近の(?)ビスタサイズ(16:9)液晶テレビにも、アスペクト比固定モードがあるようですね。知人が少し古い32V型「亀山モデル」を置き台込みで約8万円で買ったのですが、それには付いてました。
画素数は1366×768で、いわゆるフルハイビジョン(1920×1080)じゃないのですが、その値段なら両脇に黒い帯が出たって、あまりモッタイナイとは感じませんね。液晶テレビもPC用液晶ディスプレイも、ずいぶん安くなったものです。