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SS1の日記: 国産新型輸送機「XC-2」試作1号機が初飛行に成功 3

日記 by SS1

宛:本日は大安吉日お日柄もよろしく飛びます…飛びます…飛びます…部門

航空自衛隊次期輸送機(c-x)が2010年1月26日,岐阜県各務原市の 川崎重工業 航空宇宙カンパニー岐阜工場に隣接する, 航空自衛隊岐阜基地において初の試験飛行を実施した。 防衛省発表によれば, 飛行時間は約1時間10分。同日午前10時21分ごろ岐阜基地を離陸し,試験空域に進出し機体システムの確認,模擬着陸などを実施したのち,同基地に帰投し着陸した。着陸時刻は午前11時33分ごろ。試験結果は良好とのこと。

同輸送機は25日に防衛省よりC-1後継の試作1号機として「XC-2」の 型式認定を付与 されたことが報告され,そして前日の予告どおりの飛行に成功した。この飛行は地元, 岐阜新聞や航空専門紙の sorae.jp JWINGだけでなく, 朝日新聞 時事 47ニュース(共同)など,各社から報道されている。

同機は,同時開発された姉妹機であるXP-1と共にロールアウトしたが, 静強度試験時に不具合 が確認され,その対策と改修のため,2007年9月28日の XP-1 初飛行 から,2年3ヵ月遅れての初飛行となった。開発予算は,この2機あわせて3400億円。米国防総省の調達する大型輸送機「P8」は開発費が70億$(6300億円)とされる。

XC-2の 主要諸元(PDF) は,全長43.9m,全幅44.4m,全高14.2m,基本離陸重量120.1tonで,エンジンにCF6-80C2( GE製ターボファンエンジン )を搭載する。 XC-2は,現在,空自の主力輸送機である C-130H よりペイロード,航続距離で上回り,かつレシプロ機を上回る高速巡航能力で民間航空路を利用できることを要求されており, 1970年に初飛行した C-1とくらべ最大積載量は約4倍。航続距離では12ton搭載時で6500km(C-1は2.6ton搭載で1700km)と輸送力が国産輸送機としては大幅に向上する。この能力により海外派遣での活躍が期待される。

また,XC-2は,輸送機としてユニークな構成で競合機がなく民間輸送機としての販売も期待されているが,川崎重工業常務の元山近思さんは「初飛行を終えてから、民間転用機については具体的に考えていきます。将来的に我々の民間機部門の柱に育てたい。 」と, 日経ビジネスオンライン(要登録)に,2010年1月21日のインタビュー記事 で,その可能性について回答している。

Youtube:
国産次期輸送機C-X初飛行
http://www.youtube.com/watch?v=FXSDLAlyf8M

関連ストーリー:
http://srad.jp/article.pl?sid=07/09/30/2141236
次期固定翼哨戒機が初飛行
http://srad.jp/hardware/article.pl?sid=07/07/05/0324251
川崎重工、次期固定翼哨戒機試作1号機を披露
http://srad.jp/article.pl?sid=03/12/19/115223
救難飛行艇「US-1A改」初飛行に成功

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2010年01月26日 17時59分 (#1708801)

    C-2って米海軍に現役機がいると思うんですが、
    バッティングして大丈夫なのかな?

  • by Anonymous Coward on 2010年01月26日 19時30分 (#1708844)
    それじゃまるでトバシ記事みたい
  • by Anonymous Coward on 2010年01月26日 22時28分 (#1708963)
    一番ほっとしたのはやらかした川崎重工の中の人じゃないかな?とりあえず初飛行で計器に異常は出てなさそうです。 さあ、次はランディングギアを縮める練習だ。 他国では同じような仕様の航空機の開発(737ベースのP-8ポセイドンや現物が仕様を満たさないA400M) が大炎上中なので、P-1もXC-2も売れると思いますよ。遥かに安いし。 なに、YS-11がオリンピック航空からギリシア空軍に移籍したぐらいですから。 エンジンが豪華でちょっと燃費は悪いですが、積み替えやら複数の輸送機を用意するよりはライフサイクルコストは安い。 P-1は哨戒機、あるいは爆撃機(航空優勢が確保され、エスコート付ける余裕のある状況下での爆弾キャリアとしての「爆撃機」として) という使い方もできるので取り扱い注意ですが、三原則を緩和すればこっちも売れるでしょうね。 で、われらがキヨタニせんせー(防衛省と防衛関連企業出入り禁止)はどう評するんでしょうかね? 数年前あれだけ万歳記事を書いていたA400Mには予定していたプーマAFVが載せられなくなって 散々けなしていたXC-2が(まぁ2年遅れとはいえ)予定通りのスペックで仕上がってお値段はほぼ変わらず。
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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