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SS1の日記: 台湾発の戦艦擬人化マンガ、日本より発刊 27

日記 by SS1

採用されました。

ひさしぶりにタレコミが採用されたが、スレ覗いたら作品に言及してるコメントが一個しかなかった。orz

いやまあ、暇ネタなので構わないのだけど、作者のブログにリンク貼ってあるし気の毒かと。

で、唯一のオフトピでないコメントにあった「大和さんが凛々しくない」という話。これは前作の「陽炎少女」が、大和の就役後の話で、今回はまだ就役前の話なので大和さんはまだ箱入り娘(建造中)なのだ。大和が凛々しくなるのは次の巻からではないかと思う。

ちょっとストーリーと史実の絡むところを説明しとこう。第1巻は4話で構成されてて、1~2話が雪風の大和の出会いと別れ。史実に呉海軍工廠で127㍉砲を壊した雪風と建造中の大和との出会いがあるのかは、さすがにわからん。で、雪風が南方に行くことになり、出港する雪風が振り返ると、大和がはじめて士官服の姿で埠頭に立ち雪風へ敬礼を送る。つまり、大和が就役(士官)したところでエピソードが終わってます。

あと、主要な脇役として高雄とミズーリが登場する。ただ、ここらを史実にあわせると戦闘機が主役になっちゃうため、艦隊戦中心の作劇上必要な創作に苦労したところではないかと思う。

んで、3~4話が南方にいった雪風が軽巡神通らと、英豪蘭の連合軍と戦う話。

日本人の感覚だと、英豪蘭とは戦った記憶すら残ってない。台湾は400年前、オランダの植民地だったこともあるし、はずせないのだろうか。英豪蘭ってば、シーシェパードの活動拠点でもあるわけで、ああなるほど、とも思う。どこの国も負けたことは忘れないのだ。んで、豪パース、蘭デ・ロイテル、英フッドと対決。豪蘭は、おもいっきしザコキャラ扱い(笑)。フッドは… あの性格設定は、伏線なんだろうなやはり。

ここまでで1巻目。日本のマンガと比べてずいぶん駈け足な展開だと思う。そのぶん内容も濃いし「お約束」なシーンもつめこまれてる。あと、パンチラが無いので個人的には読みやすかった。

あとひとつ、興味ぶかいなと思うのが、大和の戦闘装束。表紙の衣装がそうなんだけど、アレって漢服だよね。三国史の武将なんかの格好。ゲームキャラにありそうなデザインではあるのだが、和風にも見えて戦闘的で、かつ世界一の排水量(?)が映える。ということで選ばれた装束だと思う。日本人が見ても、和服をミニ+バスト強調に改造したデザインより違和感が無いのだな。あれっとか気づくのに、結構時間がかかった。このあたり、微妙な心理が影響していそうである。まあ、ベタに大和は台湾的に俺嫁指定なのかもしれんが。えっ 大和の上甲板が台湾檜だから? むむむ。

しかしなあ… 大戦後に生き残ってるキャラって高雄と雪風に、あとミズーリか。続巻は大和の決戦だそうで、てえとレイテ沖、ミッドウェー、九州沖あたり?

まだ登場してない長門も気になる。このマンガでは、排水量と擬人化された胸囲が比例する設定になってるから、長門もそういうキャラになるはず。日本の読者はともかく台湾の長門ファンは、それで許してくれるのだろうか。そいや儒教圏で人気があるツンデレキャラがまだ登場してない。とすると、長門はツインテールの可能性もあるのか。

ところで、あとがきイラストの雪風が弓の代わりに錨を持ってる魔法少女ルックなのが、とても気になる。あれれ? ということは丹陽最期の時のあの台風は…

以下、タレコミ記事 ==========

第2次大戦を生き延び数奇な運命をたどることになった帝国海軍駆逐艦雪風。その生涯をたどる擬人化美少女マンガ。作者は台湾の人気マンガ家で『陽炎少女 丹陽』の日本のミリオタをも満足させる高度な内容が評判を呼び、コミック・ガム2011年3月号から連載を開始。このたび第一巻が刊行された。

『Battleship Girl -鋼鉄少女-』1巻、皇宇(コウウ)画、惟丞(イジョウ)作、ガムコミックスプラス、2011年7月10日発行、ISBN978-4-8470-3778-8、定価620円税別

みてのとおり、タイトルは『Battleship…』だし、表紙は擬人化した戦艦大和だし、で誰が主役かはっきりしないが、あくまで主人公はどじっ娘(=強運)の陽炎型駆逐艦雪風。その、雪風と大和の出会いはこんなかんじだ。

「いったたた!」
「大丈夫? あなた砲身が曲がってるわよ」
「ぎゃーっ 私の127㍉砲が!」

元ネタは『エースをねらえ!』(山本鈴美香、1973)だと思うが、なんかもう、はてしなく遠いところまで来てしまった感じがする。いまさらだが。

本作は、戦後、連合国に接収され中華民国に譲渡された雪風(丹陽)を主人公にした擬人化マンガで、皇宇(ZECO)作の「陽炎少女 丹陽」がオリジナル。これは台湾中央研究院発行のCCC誌のために描かれた5ページのイラストだったが。いつのまにかこんなことになったらしい。

みどころは、史実に基づく丁寧な考証と、当事国ではないからこそ描ける、ドイツ人がドイツ戦車マンガを描きにくいのと同様な、その歴史の解釈だろう。第1巻では、マトウラ海峡海戦が取りあげられ、悲劇の軽巡神通が活躍する。(艦名でぐぐって調べた)

でも、このマンガ持って台北空港に降りたら税関で取り上げられそうな気がするのだが。大丈夫なのか。

参考リンク:
台湾の萌え軍事イラスト「陽炎少女 丹陽」は燃える成長モノSS - そっと××
http://d.hatena.ne.jp/mame-tanuki/20100703/Creative_Comic_Collection
台湾最高研究機関公認の萌え軍事本 「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む
http://blog.m.livedoor.jp/kashikou/c.cgi?id=51550773
Comic Gum
http://www.comicgum.com/00_new.php?List_ID=394&@Page_Status@=none
駆逐艦雪風の晩年
http://homepage1.nifty.com/HARPOON/UMAX15.html

関連ストーリー:
日米同盟 50 周年記念マンガ
http://srad.jp/article.pl?sid=10/08/04/0050222
MS 台湾、クリスマス向け期間限定の美少女ゲームを発表
http://srad.jp/article.pl?sid=10/12/20/0041253

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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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