Tellur52の日記: 三角関数って 1
日記 by
Tellur52
まあ、知らなくても生活はなんとかできるよなあ、はいいんだけど。
烏口ふりまわしての製図は遥かな過去で、てけとーに3Dツールで造形して3Dプリンタで
出力すれば、それなりのオブジェはつくれるし。
音楽だってシンセ系の音はプリセットでおざなりにいけてしまうし。
画像だってJPEGはぼけるからRAWかGIFかPNGだし。
でも、真面目に機械を作るとか、物事を分解して考えるとかしようとするとき、
三角関数は深淵から顔を覗かせる。
回転する機械の設計とかフーリエ変換とか。
知的生産活動をする際になって、初めて有用な道具として現れる。
そういう意味で、義務教育で教えるかどうか、
どの段階・分野の教育機関で教えるか、
文明の将来を見据えてよくよく検討する必要がありそうなネタでした。
教育と適性と (スコア:2)
女に三角関数は・・・の発言は論外としても、
学校教育で教える必要があるのかってのは三角関数に限らず議論されますね。
私も学校教育で古典だとか音楽だとか体育だとか、本当に必要なのかと思ったこともあります。
しかし、最近は逆に、教えるからこそ適性が分かる様になるんじゃ無いかと思うのです。
三角関数にしても、理数系・技術系に進むから必要に応じて覚えるというよりは、
三角関数を理解できるから理数系・技術系に進むという人も多いのじゃ無いかなと思うのです。
もちろん、最初から進みたい進路に必要な知識を学ぶという子もいるでしょうが、それは少数派で、
大半は勉強をした結果、自分に適性がありそうな進路を選ぶんじゃ無いかと思うのです。
日常生活には使わなくても、人は何らかの専門性を持ってそれを仕事にしていかねばならないのですから
自分がどのような専門に適性があるのかを知るためには色々試す必要があるのでは無いかと。
そういう意味でなら、日常生活に必要のない知識も教える意味があるような気もします。
もちろん、今の学校教育がそういう意味でも適切かどうかは議論のあるところだとは思いますが。