acountnameの日記: 腐った卵のにおいの硫化水素が高温超伝導体になる 1
日記 by
acountname
Stinky hydrogen sulfide smashes superconductivity record
http://news.sciencemag.org/chemistry/2015/08/stinky-hydrogen-sulfide-smashes-superconductivity-record
硫化水素を 203.5K、マイナス70℃に冷やしたところ超伝導状態になることが確認された。
ドライアイスの昇華温度がマイナス79℃なので、つまりはドライアイスで冷やすだけで超伝導を得られるわけだ。
これほどの高温での超伝導は、ちょっと見たことが無い。
ただし、ホントは冷やすだけじゃなくて1億気圧かけなくちゃならない。ざっくり地球中心部の1/3ほどの圧力を。
一般に使える高温超伝導物質はまだまだ先の話のようである。
圧力ミスった? (スコア:1)
参考にしたページには 100 million times atmospheric pressure, と書いてあるから 1億気圧となるはずだけど、他のページ、たとえば http://phys.org/news/2015-08-temperature-hydrogen-sulfide-superconduct... [phys.org] では1.5 million bar、150万気圧になってる。
別の情報では 150GPa -> 1.5G hPa -> さらに1000hPa≒1大気圧で1.5M大気圧、こちらも150万気圧だ。
どこが正しいんだ? sciencemag.comが何か間違ったのかな?
なお、この硫化水素にちょびっと燐を混ぜて250GPaかけると摂氏7度、プラス7℃という信じがたい温度で超伝導体になるとの報告もある。
H2Sが圧力でH3Sになるときに超伝導化とのことなので、H3Sを圧力なしで固めれば良いのではないか、ナノチューブに押し込めてみては?というアイデアもささやかれている。