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日記

aitoの日記: 2015年3月12日 EMM研究会@石垣島まとめ

日記 by aito

(1) 13:00 - 13:50
[招待講演]分散型仮想通貨の構造特性と制度設計 ~ 中心を持たない通貨の制御と応用 ~
○岡田仁志(NII)
・ビットコイン。原論文の著者Satoshi Nakamoto氏は正体不明。
・完全なP2P型電子通過の利点。取引の取り消しができない(不可逆取引)ことにより維持コストを削減。
・基本的な考え方。これまでの取引記録のハッシュと、使用者の公開鍵をあわせたもののハッシュを本体とする。
・通貨の「分岐」を防ぐメカニズム。利用者の全員が全取引記録のコピーを共有する。現在のデータ量は30GB以上。
・ビットコインの採掘。新しいブロックを探す。先頭に0が偶然なラブものを探すので時間がかかる(10分ぐらい)。ブロックができることで、そこに入っている取引が承認される。
・ビットコインの最初の取引は2009年1月4日。
・ビットコインの存在意義と問題点。
  すべての取引を記録する「サーバ」は存在せず、取引を止められない。
  すべての取引を承認する第三者期間がないので、取引を止められない。
  採掘者への報酬を出すのは機関ではなくシステムなので、これも止めることができない。
・仮想通貨に関するコンジョイント調査
 海外のクレジットカードが使えない状況での通販を題材に、「転々流通」「発行主体」「利用地域」「ポイント付与」の4つについてどのような性質が望ましいか調査。転々流通性はどうでもよく、発行主体は大会社が望ましい。利用範囲は広い方がよく、ポイントはついた方がいい。
・発行主体のない仮想通貨に「仮想的発行者」を置く:カラードコイン
 ビットコインの上位レイヤで価値を流通させる
・仮想通貨は決済履歴をビッグデータ化する
 その場の行動履歴によってその後の行動が決まる
・フェロモンとしての通貨
・倫理と法とCodeの問題
 商品化の是非、創業者利益の是非、など

3月 12日(木) 午後 ポスターセッション(前半) (14:10~15:40)
(2) 14:10 - 15:40
[ポスター講演]ROI領域に対するJPEG2000符号化画像の選択的暗号化方式
○中尾友哉・今泉祥子・青木直和・小林裕幸(千葉大)
JPEG2000画像の特定の部分だけを暗号化(顔とか)。いわゆる半開示暗号で、暗号化した状態でもJPEG2000の画像フォーマットとして矛盾しない形になっているところがポイント。そのまま見ると画像の一部がモザイクになったように見える。

(3) 14:10 - 15:40
[ポスター講演]限定色画像に対する多ビット情報埋込み方式の改善
○茂木一磨・今泉祥子・青木直和・小林裕幸(千葉大)
GIFのようなパレット方式の画像フォーマットに対する情報埋め込み。隣り合うパレット番号に類似色が来るように番号をつけなおし、数ピクセル(例では3ピクセル)の番号を微妙にずらすことで情報を埋める。

(4) 14:10 - 15:40
[ポスター講演]ヒストグラムの疎性を利用したニアロスレスな画像データハイディング
○大石 涼・藤吉正明・貴家仁志(首都大東京)
最近はLSB置換のような「非可逆だけど影響が限定的」な方式をニアロスレスというのか。ネーミングの勝利だな。ということでLSBを0にするとヒストグラムをとった時に奇数番号のビンが空くので、改めてそこを使うことで情報を埋める。

(5) 14:10 - 15:40
[ポスター講演]生体認証のためのユニタリ変換に基づくテンプレート保護法の拡張とその応用
○斉藤裕子・中村維吹・塩田さやか(首都大東京)・外村喜秀(NTT)・貴家仁志(首都大東京)
生体認証テンプレートをスクランブルして、スクランブルした状態のまま照合できるようにする方法の一種。スクランブルにはかぎを使うが、単純な方法だと違う鍵でスクランブルしたデータ同士の距離が近くなることがある。そこで、違う鍵を使った場合には距離が遠くなるように、鍵によって異なる部分空間をテンプレートに足す。「鍵自体のハッシュを持っておいて、それも比較に使ったらいいんじゃないの?」と質問したら困っていた。

(6) 14:10 - 15:40
[ポスター講演]可逆情報埋込みを用いたJPEG2000符号化画像の改ざん検出法
○小笠原剛史・今泉祥子・青木直和・小林裕幸(千葉大)
聞けなかった。

(7) 14:10 - 15:40
SIFT特徴点周辺領域を用いた電子透かし法の検討
○内田洸太・川村正樹(山口大)
画像に情報を埋め込んだ後、攻撃後の情報抽出を容易にするため、SIFTで特徴点を見つけてそこに情報を埋めるというのが従来法。しかしこの方法だと目立つ部分の画質が劣化するので、提案法では特徴点の周辺に情報を埋める。

(8) 14:10 - 15:40
[ポスター講演]音声コミュニケーション高付加価値化ツールモテ声ボイスチェンジャーの提案 ~ はきはき、感謝、謝罪を強調した声への加工 ~
○矢野早織・新見道治・水町光徳(九工大)
音声のニュアンスを変換する。「はきはき」変換では、まず音声認識(Julius)で音声をセグメンテーションして品詞をタグ付けした後、内容語の部分のF0を上げる。「感謝」では、同様な処理ののち、フレーズの最初と最後のF0を上げる。「謝罪」では、語尾の継続時間を延ばして音量を下げる。アイデアは大変面白いが、内容がヒューリスティックなのが残念。

(9) 14:10 - 15:40
原動画が復元可能なモザイクシステム
○草間雄一・姜 玄浩・岩村惠市(東京理科大)
聞けなかった。

(10) 14:10 - 15:40
電子透かしによる静止画像への類似領域情報埋め込みを利用した画像の改ざん検知と修復に関する一検討
○青森祐人・山登一輝・篠田一馬・長谷川まどか・加藤茂夫(宇都宮大)
画像の各ブロックについて、それと似ているブロックがどこかという情報を埋め込んでおくと、画像を書き換えられても類似色ブロックをコピーしなおすことで画像をもとに近い状態に戻せる。類似ブロックを指定するときに、ブロックの大きさを階層的にしているところがポイント。

---  休憩 ( 20分 ) ---

3月 12日(木) 午後 ポスター(後半) (16:00~17:30)

(11) 16:00 - 17:30
[ポスター講演]音声データハイディングを用いた防災無線システムにおける誤り訂正符号の導入
○三島陵亮・小嶋徹也(東京高専)
防災用のサイレンに文字情報を埋める。埋め込みは周波数領域で、ノンブラインド。さまざまな誤り訂正符号を使ってBERを減らす。試した中ではBCH符号が高性能。

(12) 16:00 - 17:30
[ポスター講演]共進化型最適化による2次元コード真贋判定用電子透かしの設計に関する基礎検討
○前原 武・南 和成・小野智司(鹿児島大)
「撮影したら情報が取り出せるが、撮影したものを印刷してさらにそこから情報を取り出そうとすると失敗する」という2次元バーコード。QRコードの画像にフラジャイルな透かしを埋め込み、その透かしが取り出せなければコピーされたコードであると判定する。基本的にWaveletで分解した特定の帯域に透かし画像を埋める方式だが、「埋める帯域」と「取り出すための画像処理方法」を進化計算で最適化している点がポイント。

(13) 16:00 - 17:30
[ポスター講演]音声データハイディングを用いた防災サイレンにおけるステゴ音声品質の検討
○大泉明弘・小嶋徹也(東京高専)
防災用のサイレンに文字情報を埋める話その2.情報を埋めたサイレン音がどうなるかを検討。既存のサイレン音に情報を埋めた場合と、埋め込みたい情報自体をサイレン音っぽくしたものを比較。

(14) 16:00 - 17:30
PDF文書に対する動的な不可視透かし埋め込みシステムの開発
○岩本拓也・川村正樹(山口大)
PDF文書の行間を微妙にずらして情報を埋める。見た目ではほとんどわからない。ページ全体が均一な行間でできていることが前提なので、実際の文書に使うにはもう一工夫必要そう。

(15) 16:00 - 17:30
IHC 評価基準における圧縮率と加法電子透かし法の最適なパラメータとの関係
○戸塚拓伸(阪大)・吉田真紀(NICT)・藤原 融(阪大)
聞けなかった。

(16) 16:00 - 17:30
[ポスター講演]秘密分散機能を有するQRコードの生成法
○倉元雅樹(阪大)・河野和宏(関西大)・伊藤義道(阪電通大)・馬場口 登(阪大)
QRコードに情報を埋めて、複数のQRコードが全部集まると埋め込み情報が復元できるようにする。秘密分散コードの応用だが、何に使うのかちょっと微妙かも。

(17) 16:00 - 17:30
[ポスター講演]手指の構造と運動に対する制約からみたマルチタッチアクションにおけるユーザビリティの評価
○中村公美(阪大)・河野和宏(関西大)・伊藤義道(阪電通大)・馬場口 登(阪大)
スマートフォンやタブレットを複数の指で使う時の使いやすさの評価。解剖学的な観点から、同時に使う指と動作に特典を付けているのだが、得点の付け方が恣意的。主観評価もしているので、主観評価の結果だけ使えばいいのに。

(18) 16:00 - 17:30
[ポスター講演]調理者サポーターアプリ「お料理彼氏」の提案 ~ 音による調理動作の認識 ~
○岸野愛子・新見道治・水町光徳(九工大)
料理をしていると、画面の向こうから2次元彼氏が励ましてくれるアプリの提案。技術的には、料理をしている音を認識して、現在料理のどの段階化を識別する。「自宅と実家では包丁の切れ味が違うので音が違う」というところは卒業研究としては大変ほほえましいが、もうすこし学術的に実験すると面白いのになあ。

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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

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