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日記

aitoの日記: 9月10日 EMM/LOIS/IE/ITE-ME/IEE-CMN研究会まとめ

日記 by aito

9月10日(木) 午後 ITE-ME
座長: 村上 和人 (愛知県立大)
14:00 - 14:50
(1)ITE-ME 14:00-14:25 高解像度映像におけるグラデーション領域の符号化制御方式の検討
          ○河村 圭・内藤 整(KDDI研)
HEVC方式(4K映像) の高品質オフラインエンコーダ。通常のHEVCエンコーダによるエンコードでは、空などのグラデーションがあるところでノイズが目立つので、それを解消する。方針としては、PSNRの改善よりも、微小な振幅の再現によって擬似輪郭を抑制することを優先する。イントラフレームでは高周波成分の係数を強調し(高周波成分を大きくすることで、量子化によってつぶれてしまうことを防ぐ)、フレーム間の平滑化を抑えるためにフレーム間予想を片方向に限定する。プレゼンでは差は微妙だったが、4Kテレビで見るともっと差がわかるのかも。

(2)ITE-ME 14:25-14:50 可視・遠赤外カメラ画像フュージョンのための画像対応付け手法に関する検討
          ○牧野賢吾・谷内田尚司・西脇大輔(NEC)
可視光(RGB)カメラと遠赤外(FIR)カメラの画像を重畳して情報を増やす。対象はUAV(ドローン)。重畳するために画像の位置やスケールを合わせることが必要、提案法ではまず大局的に位置とスケールを合わせた後で、特徴点を用いた局所的な位置合わせを行う。しかし、RGBとFIRカメラでは輝度が反転していることがあり、局所的な対応付けは単純ではない。ここではBRIEF特徴量というのを使って輝度勾配が反転した場合でも対応付けられるようにした。

9月10日(木) 午後 IEE-CMN
座長: 中谷 博司(東芝)
15:00 - 15:25
(1) 15:00-15:25 クラウド連携制御システムのためのアーキテクチャ検討
大西直哉(東芝), 高仲徹(東芝),渡邉優介(東芝)
IoTのような機器によるセンシングとリアルタイム制御をクラウドで行うための検討。従来の制御システムに比べて、リアルタイム性、可用性、デバイスの多様性、セキュリティ、制御プログラムの管理などに気を配る必要がある。ここでは、「クラウド集約型」「階層型」「メッシュ型」の3つのアーキテクチャを比較検討した。
リアルタイム性についての検討。AmazonのAWSにHTTPアクセスするときの反応時間として、90%は100ms以下だが、0.2%は200ms以上あるので、リアルタイム性を考えるとクラウド集約型のようにクラウドとセンサ・アクチュエータが直結するのはよろしくない。メッシュ型はセンサ・アクチュエータ間でも通信があるので、多様な機器に対する対応が大変そう。階層型・メッシュ型では、クラウドから制御装置への制御プログラム配信などが必要。

9月10日(木) 午後 IE-1
座長: 河村圭(KDDI研)
15:35 - 16:50
(1)IE 15:35-16:00 新規テンプレートの相関と絶対値差による類似プレイ検索
          ○相田 諒・青木恭太(宇都宮大)
動画中から特定の動きを検索する。検索に動きだけを使い、色情報などを使わない。具体的には野球中継画像から投球動作の個所を特定しているようだ。2次元の動き補償ベクトルを1次元につぶし、それを時間方向に並べたものを特徴量とする。検索したい動作と似た動作をしている動画をテンプレートとして、動きの相関と動きの絶対値の近さの両方を使って類似度を測る。また、適合性フィードバックのような方法を使ってテンプレートを改良する。

(2)IE 16:00-16:25 鮮やかな色を付加したバイラテラルフィルタによる彩度強調平滑化
          ○井上光平・末永勝也・原 健二・浦浜喜一(九大)
バイラテラルフィルタによって写真を絵画風画像に変換する研究。バイラテラルフィルタを適用する前に彩度を強調するとよりイラストっぽくなるので、そもそも彩度強調と平滑化の機能を両方持つバイラテラルフィルタを設計した。通常のバイラテラルフィルタは近傍の画素のうち中心画素と色が近い画素に重みをかけるが、提案法ではそれと比べて彩度の高い標準色をいくつか用意しておき、画素の色がどれかの標準色に近くなるようにフィルタリングする。

(3)IE 16:25-16:50 色情報に基づいた可視型電子透かしを考慮した8視点裸眼3DCG画像の品質評価
          ○河畑則文・宮尾 克(名大)
電子透かしを埋めたHEVC多視点3D画像の品質評価。ウェーブレット変換で周波数領域に透かしを埋めた時の主観評価を行った。また、SVMを使って透かし入り画像の品質予測を行った。評価には眼鏡無し3Dディスプレイを使っていて豪華。どの色のどの周波数帯域に情報を埋めるとよいかについて考察。

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