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akiraaniの日記: われながらひどい文章なので、ちょっと推敲
原文はこちら。えらく回りくどい言い回しになってて、ちと読みづらいし表現が鼻に付くと思ったので、自戒もかねて……。
まず、議論する前に何が問題なのか、それは誰の責任なのかについて誤解をしている人が多いのではっきりさせておいた方が良いと思う。
一番大きな誤解は、GoogleBooksで今現在問題になっているポイントのほとんどはGoogleと米国作家協会との和解内容であって、GSV問題のようにGoogleが勝手に言い出して押し付けたものとは性質がだいぶ違うという点。
訴えた側の米国の作家団体と出版社協会は納得して合意した内容なので、少なくとも米国内においてはそれほど無茶な条件ではない。
問題は、その和解内容がクラスアクション+ベルヌ条約の合わせ技で明らかに和解に関与してないところにまで影響が及んでしまっていること。
これに関しては責任は訴えた側と裁判所、つまりクラスアクションを採用して適用範囲を無思慮に拡大した米国作家団体、出版社協会と米国裁判所にあります。
絶版書籍をGoogleが占領するみたいな話になってるのも、権利者不在のはずの書籍の権利までもがクラスアクションの対象になって和解が成立してしまったことになっているのが根本的な原因です。
Googleが批判されるべきなのは、とりあえずスキャンして公開しますが文句は後で受け付けます、というオプトアウトな基本姿勢。この問題は具体化していくと、最終的には権利手続きという作業コストを誰が支払うのかという問題に帰結します。
和解の時点でもこのあたりは争点になっていたようで、出版レジストリという権利管理や調整を行う非営利法人をGoogleが3450万米ドルという巨額を投資して設立することで合意しています。簡単に言ってしまえば、書籍におけるJASRACのような組織を作りましょうということですね。
個人的には、この出版レジストリをもっとグローバルかつパブリックな組織として発展させる方向に持っていくのがベストな解決方法なのではないかと思います。出版レジストリの運営もGoogleがやると勘違いしてる人がけっこう多いようですが、少なくとも組織としては非営利法人として切り離されます。Googleはあくまで出資者に過ぎず、非営利の団体である以上、Googleを直接相手にするよりは介入は容易のはず。
というか、Googleだけに使わせるのはもったいない。出版レジストリがしっかり機能するようになれば、Googleも好き勝手ができなくなるはずです。
まあ、そのためにはある程度出資が必要になったりするかもしれませんが……。
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