akiraaniの日記: 同人誌を電子書籍化するメリットとデメリット 4
以前の日記で同人誌を即売会で出すことの意義について無駄に語ったんですが、その時にちょっと分量の都合で削った話があります。それが「同人誌を電子書籍化することの意味」です。
同人誌を電子書籍化することにメリットは結構ありますが、逆にデメリットもたくさん存在します。
電子化のメリットについては過去にいろいろ書いてきたと思うので、今回はデメリットの方について主に語ろうかと思います。
一番大きなデメリットは、権利問題が顕在化しやすいということですね。
以前、同人誌のデジタル販売がピンチかもしれない話という日記で事例を紹介してますが、現状、同人誌のデジタル販売は限りなく黒に近いグレーです。
DL販売は複製権だけではなく、公衆送信権(送信可能化権など)などがかかわってくるため、権利問題の範囲が一気に広がります。それでトラブルが増えるかといわれると、必ずしもそうではないんですが、ネットがらみの人間関係のトラブルがあった時に燃料として悪用されたりと見えないリスクも多かったりします。
もうひとつが、即売会で頒布しにくいこと。上にあげた日記でも書きましたが、即売会における同人誌というのはファンコミュニティへの参加証のような働きをすることが多々あります。ところが、電子書籍は手渡しでの交換が難しいので名刺代わりに配るということができないわけです。CD-ROM等の媒体に焼くなりすれば手渡しも販売も可能になりますが、その場で内容が確認できない上になじみがないという欠点があります。
あとは値段の問題ですね。同人誌を出すという行為そのもには結構な額のお金が必要で、20ページの書籍が500円以上するといったある種法外な価格をつけているにもかかわらずほとんどのサークルが赤字で、イベント参加費など含めて少なくない身銭を切って活動しています。
だからこそ本来嫌儲的な文化のあるファンコミュニティで「販売する」ということが大手を振ってでき、Webの連載記事すら同人誌の形にして即売会に持ち込めばお金払って買ってくれるわけです。
ところが、電子書籍はそうではないので、いわゆる同人活動にはなかなか縁がなく、ネットはネットで閉じて活動するということになりがちになります。
とまあ、そんなわけで、同人誌の電子書籍化には一般的な同人活動ではでてこない問題が付きまとうわけです。
ふむ・・・ (スコア:0)
「20ページの書籍が500円以上するといったある種法外な価格」は
少部数の印刷物であることが一因で、電子書籍ならばそれが
緩和されるのは嬉しいですが、会場での交流には不向きですね・・・
> 現状、同人誌のデジタル販売は限りなく黒に近いグレーです。
オリジナルなら紙書籍だろうが電子書籍だろうが白!
(駄菓子菓子、猥褻物は黒と白のしきい値がよくわからない)
同人誌の前の"パロディ"が省略されているのはわかりますが
要らぬ突っ込みを受けそうだから先制突っ込み
Re: (スコア:0)
同人誌は本来オリジナルが基本ということが解っていないのでは?
Re: (スコア:0)
現実に売られている同人誌の電子書籍もパロディの割合は思ったほど高くないね。
コミケの同人ソフトジャンルとかジャンルコードが分裂するほど規模が大きくなってるんだけどなじみがないって…。
全体的にそれこそ自分の知ってる範囲だけに活動が閉じてる気がする。もっとはっきり言うとニコ厨乙
Re:ふむ・・・ (スコア:1)
書籍流通を通さない電子出版すべてを同人誌と呼ぶならそうだろうね。
そもそも論を言い出すと「パロディ同人誌が著作権法の何権を侵害しているのか」ってレベルから話をしないといけなくなるよ。
現実の法律運用はこのあたりがすごくいい加減だから、パロディじゃなければ権利問題が発生しないってのも幻想だしね。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される