akiraaniの日記: 動画を倍速で見ても問題ない理由 6
動画を高速再生してみる人が増えている? 関連のお話。
最近、スマホにVLCプレイヤーを導入してため込んだMMD動画をだいたい倍速、早ければ3倍速とかで見ている。
理由は簡単で、単純に動画ためまくってて視聴が追いつかないから。MMD艦これドラマ作品が大ブレイクして以降、その勢いが東方MMDにまで波及。もう2年近くたつけど今のところその勢いは衰えることなく、先週末から今週頭にかけても東方ニコ童祭の影響でドラマ作品に限っても100以上の動画が投稿されているという状況。
環境要因としては艦これドラマのヒットをきっかけにした素材とノウハウの整備が大きい。素材を活用すればクオリティの高い作品が手軽に作れるようになる、たくさんの作品が提供させるので見る人も増える、ひとが増えれば作る人も増える、という好循環があったのではないかと。
ここ1~2年ほどで整備されたのは主に紙芝居動画の素材およびノウハウで、投稿される作品もほとんどが静止画を中心とした「動画で見るマンガ」タイプ。
これらの作品はセリフの掛け合いが作品の主眼になるため、必然的に「文字を読ませる」ことが重要になってくるのだけど、文字を読むペースというのは人によってまちまちです。
このため、動画は読むのが遅い人にもある程度配慮するペースになっていることが多く、中にはセリフとして読み上げるよりもペースがゆっくりな表示になっている作品もあります。
私自身は昔あほみたいにラノベを読んでいた時期もあって、読む速度はそこそこ速いです。なので、字幕表示が遅めの作品だとトロく感じることが非常に多かったわけです。
紙芝居動画というのは中身は実質マンガみたいなものなので、できることなら自分のペースでさくさく読み進めたいわけです。あまりに表示が遅いと集中力が持たず、かえって動画を楽しめないなんてこともあります。
要するに、何が言いたいのかというと、動画で見るマンガは読むのが遅い人に合わせて作られているので、読むのが早ければ早送りでも全然問題ない、むしろ早送りの方がテンポよく楽しめる、ということですね。
演出上必要な間、とかも作品によっては当然含まれてはいるんですけど、それも結局は相対的なものなので全体が早くなっても理解さえできればまっとうに楽しめます。まあ、慣れが必要ではありますが。
ここからさらに脱線
ちなみに、このコメントのツリーを見ていると、速読と飛ばし読みの区別がついてない人が結構いるみたいですが、この二つは似て非なるものです。ポイントは「目で文章を追う速度」と「文章に含まれる情報を理解する速度」の違いです。
「目で文章を追う速度」の限界を超えて早く読もうとすると、文章に含まれる情報そのもが認識できなくなりますが、この状態がいわゆる飛ばし読みです。でも、速読ができる人は「目で文章を追う速度」を技術的に高めているため、ボトルネックは入ってきた情報を理解する速度になります。
情報は入ってくてるのに理解できないまま読み進めることもありますが、その場合でもあとから理解が追いつく可能性があります。しかし、読みとばしは入ってくる情報そのものが欠落しているので、あとから追いつくことはない。これが読みとばしと速読の最も大きな違いじゃないかと思います。
まあ、普段の生活で情報として入ってきてはいるけど理解が追いつかないなんて事態にはなかなかならないので、知らなければ区別がつかないのも無理はないかと思います。自分の場合はTRPGリプレイを読んだときにこのことに気付きました。
TRPGのリプレイは、同じ文章量の小説に比べて倍くらい読むのに時間がかかるんですが、これおそらく「文章量当たりの情報が多い」ことが原因です。リプレイは人物描写やら行動描写を記号化して圧縮してあるので、情報量が相対的に多いんですよね。
リプレイを小説にした場合、文章のボリュームはだいたい倍以上に跳ね上がるのはこの情報量の多さが根本原因ではないかと思います。
さらに余談ですが、行間を読むと一般的に言われている能力ってのも、突き詰めれば技術論に落とし込むことができるみたいです。タイムリーに、そういう話をしている講座が開かれていたみたいです。そんなのあったなと思ってググってみたら、なんか有料配信していると知ってちょっとびっくり。面白そうなのであとでチェックしておきますかね。
声優のための国語講座 第1回 行間を読む
動画作成してる人も早回しでチェックしてるというか (スコア:2)
全体的な動画チェックとかテロップチェックとか
音声(効果音など)のズレとかぜんぶ確認出来ますからね。
ちなみに,自分も読む速度は速く,
標準的なラノベだと1時間かかんねえっすな。
カマチーでも1時間強というとこでしょうか(とあるバーチャロン実測)。
あと,文章を読むスピードは「読みやすい文体かどうか」も影響してくるかと。
昔で行くと,山本弘と水野良では,山本弘の文章の方が2倍は速く読める,とか。
速読法はちょっと分からない… (スコア:1)
自分も小説とかラノベを年間200冊くらい読んでたことがあるんで、なんとなく分かります。
読む速度は1時間100〜150ページくらいなんで、それほど速いわけでもないですけど。
ある程度その本の設定(時代背景とか)など前提条件がアタマの中でうまく処理できるような回路(?)が構築出来てれば、比較的すんなり読めますね。
その条件をアタマの中に構築出来るようになるまで時間がかかるというか、こればっかりはいろんな本をたくさん読むとか、いろいろ経験積む必要もあるかと。
歴史モノとかちゃんと当時の歴史がアタマに入ってるか入ってないかで全然違うわけだし。
だから今でも条件が把握し難い海外SFモノとかは読む速度が遅いです。
よく宣伝されてる速読法とかはあれで理解しながら読めるのかはちょっと理解できないけども…。
Re:速読法はちょっと分からない… (スコア:1)
速読指南の本とかもいくつか読んだことがありますが、だいたいは「周辺視野で読む」とかの目を鍛える方法ですよね。
理解が進むかどうかはおっしゃるとおり、前提知識に大きく左右されるものだと思います。なので、速読の技術だけではやはり限界があるかと。
ただ、読む速度が上がれば、そういう経験も積みやすくなるというか……。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re: (スコア:0)
年間200冊とか400冊とか異常だと思ったんですけど、
100万字級(単行本8~10冊程度)のなろう小説を1週間位で読んでることを思えば、
自分も同類でした。
まあ、なろう系は読みやすいので、分速3000字以上いけちゃいますけどね。
Kindle Paperwhiteのおかげで通勤が楽になりました。
動画の視聴が追いつかない (スコア:0)
全部見ようとしなきゃ良いのに。
最近ほんとにコンテンツが多い。主要なアニメだけでも、好みのものでもちょっと合わないと思えば視聴切らざるをえない。
定額動画サービスとか入ってれば、視聴したい映画などゴマンとあるのに、数を数えるだけで萎える。
適当なところで切るしかあるまい。
「切って損した視聴してればよかった」そんなのこれからもナンボでもある気にしたらハゲる。
思えばAVを早送りせずに全部通して見た経験がない… (スコア:0)
初っ端や最後に挿入してあるインタビューや、ムダに挿入してある他AVへの広告どころか、前戯や興味のないプレイ部分すらすっ飛ばして、お目当ての部分だけを鑑賞する始末。
なので興味のない部分ばかりだと数分で鑑賞完了。
もはや高速再生ってレベルじゃない。
初めて見せてもらった中学生の頃からそうした鑑賞スタイルだったので、最初から最後まで早送りすることなく、全部通して見ることが“大人になる”ということなのではないかと考えながら生きてきたら、気がつくと三十路手前なっていた。
もう少し歳を取れば、大人のAV鑑賞ができるようになるのだろうか…