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日記

azkの日記: ReadyNASでWD Caviar Green の IntelliParkを止める (idle3-tools)

日記 by azk

ReadyNAS Ultra4を手に入れた。これから色々企てて行きたいが、とりあえず表題の件。

WD Caviar Greenシリーズの一部には、悪名高き IntelliPark 機能がある、ってことを、実はついこの間知りました。
緑キャビアのHDD、大分前に買ったまま寝かし続けてたんだよね。
IntelliPark ってのは一定時間(初期値8秒)アクセスが無いとHDDのヘッダをアンロードさせて省電力を図る機能らしい。
Intelli->かしこい、Park->停止・退避、って感じかしら。
ところが、RAIDとか組んでるとこの機能がアダになって、SMART上のヘッダのロードカウンタがアホみたいに増えていってしまうようで。
FrontView(web管理画面)で見てみると、確かに導入して1週間経ってなくて、しかも1日のうち起動してるのは数時間なのに、もう3000回超えとか、なんだこりゃ。

IntelliParkについては、止める派と止めない派があるようなんだが、止めるにはDOS上でwdidle3ってツールを走らさなきゃいけないらしく、いまから抜いて用意して、、とかかなり面倒。

もう少し調べると、Linuxで動く idle3-tools ってツールがあるらしい。しかもdebパッケージもある。
というわけでReadyNAS単体でIntelliParkを止めれそうなので試してみる。

っても、たいしたことするわけではなかった。
(1) http://www.readynas.com/ja/?cat=36 からEnable Root SSH のAdd-Onを持ってきてReadyNASに導入。
(2) idle3-tools のdebを探す。http://packages.debian.org/search?keywords=idle3-tools
(3) 依存はlibc6だけっぽい。いちおう /lib/libc.so.6 とか叩いてバージョン確認したふりしてみる。
(4) wget で idle3-tools_0.9.1-1_i386.deb をダウンロード。 ちなみに amd64版ではなかった。 $ uname -m したら x86_64 とか仰ってるのに何故? まあ今は深くは考えないでおこう。
(5) # dpkg -i idle3-tools_0.9.1-1_i386.deb でインストールおわり。/usr/sbin/idle3ctl が本体。

---- ここから実際に IntelliParkを止める手順。 idle3ctl -h でヘルプもあるよ。
(6) 現在の状態を確認。80ってのは8秒って意味らしい。

# idle3ctl -g /dev/sda
Idle3 timer set to 80 (0x50)

(7) えいやっと止める。「リブートじゃダメよ、ドライブの電源オフオンがいるよ」って言われた。

# idle3ctl -d /dev/sda
Idle3 timer disabled
Please power cycle your drive off and on for the new setting to be taken into account. A reboot will not be enough!

(8) 一応状態を確認。なるほどdisabledになってる。

# idle3ctl -g /dev/sda
Idle3 timer is disabled

(9) 使ってる WD Caviar Green の分だけ sdX を変えて繰り返す。
(10) 言われた通り ReadyNASの電源を落として再投入。
(11) FrontViewからSMARTを見てみる。どうやら止まったみたいだ。

びっくりするくらい簡単だった。まあこれで、実際にHDDの寿命がどうなるかはこれからの話なんだろうけどね。
ちなみにReadyNAS Duoにsparc用のdeb入れて同じことをしようとしたけど、こっちはlibc6のバージョンが合わなくてダメだった。ソースから引っ張るかクロスコンパイルかせんと駄目かしら。

※ idle3-tools の詳しい使い方は http://idle3-tools.sourceforge.net/ にあるね。
# idle3ctl -s [1-255] /dev/sda とかで idle3 のタイマ値を変えるということもできるみたい。100 なら 10秒、とかそんな感じ。

(追記) -s オプションの値だけど、ぐぐるとwdidle3のバージョン、というかHDDの世代で値の取り方が違うみたい。
v1.00 = 334GBプラッタ世代以前のHDDだと、単純に1増えるごとに100ms増えて、最大が255=25.5秒。
v1.03以降 = 500GBプラッタ世代以降だと、1-128までは100msずつ増加、その後129=30秒になって、129-255までは30秒ずつ増えていく。最大は255=3810秒。

(追記2) ReadyNAS NV+ v2/DUO v2 の場合は、 armel版のdebが使えるらしいです。
ちなみに armel と armhf の違いですが、armhf は浮動小数点演算ユニット付き (ARMHardware Float) のことらしいですね。へー、armはデフォルトでFPU持ってるわけじゃないんだ。 昔のintelの80387みたいなのを思い出すなぁ。

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