chuukaiの日記: 浜岡原発の停止要請文がひどい件について 5
浜岡原発の停止要請がどのようなものなのかをオフラインで(ちょっとだけ苦労して)調べていたところ、オンライン上で要請文が読めることを知りました。無駄な労力を使ってしまいました(;_;。
浜岡原子力発電所の津波に対する防護対策の確実な実施とそれまでの間の運転の停止について(平成23年5月6日、原子力安全・保安院)
この報道資料に別紙として要請文がついていました。
経済産業省
平成23・05・06原第1号
平成23年5月6日
中部電力株式会社
代表取締役社長社長執行役員水野明久殿経済産業大臣海江田万里
浜岡原子力発電所の津波に対する防護対策の確実な実施とそれまでの間の運転の停止について
平成23年3月30日に貴社に対し緊急安全対策の実施を指示し、その実施状況に関する報告を受け、その内容を確認した結果、適切に措置されているものと評価します。
しかしながら、浜岡原子力発電所については、想定東海地震の震源域に近接して立地しており、文部科学省の地震調査研究推進本部の評価によれば、30年以内にマグニチュード8程度の想定東海地震が発生する可能性が87%と極めて切迫しているとされており、大規模な津波の襲来の可能性が高いことが懸念される
ことから、貴社の報告にある津波に対する防護対策及び海水ポンプの予備品の確保と空冷式非常用発電機等の設置についても確実に講ずることを求めます。
また、これらの対策が完了し、原子力安全・保安院の評価・確認を得るまでの間は浜岡原子力発電所の全ての号機について、運転を停止するよう求めます。
停止要請に該当する部分は、文書の最後のまた書きで、わずか1文だけです。
要請内容が著しく大きな影響力を持つのに対して、その影響を受ける人々が納得できるほどの説明がこの文書には見あたりません。また、最後のまた書きで結論を出すという文章の構成であるため、文章の流れとして非常に唐突に結論が出ているという感じが否めません。
何とかしてこの要請を文書にしてあらわそうという、この文書を作った人の苦労が見て取れますが、逆説的に、この要請を根拠づける理屈がそもそも見あたらないために、こんな苦しい言い訳のような文章になったのだと考えます。
受け取り側の言い分 (スコア:2)
論拠は? 単に親方日の丸の要請だから? 世論の逆風が怖い?
それとも指摘されていることが正しい?
福島の二の舞にならない、そんな自信が無いんでしょうね。
それなら止めてもしょうがない。
上がダメダメなら下もそこそこにダメダメな気がしますよ。
Re:受け取り側の言い分 (スコア:1)
停止要請の内容を調べていた時に、中部電力の取締役会やその他の機関で議論しても結論が出ず、中部電力の中の人が相当に悩んでいた様子も聞かされましたが、中部電力の中でどんな議論があったのかは聞けませんでした。
要請を飲むという高度な経営判断なのか、ただ、自信がなくて言われたので決めたのか。
どちらとも判断がつきません。
そもそも論 (スコア:1)
総理が臨時記者会見開いて要請したにもかかわらず、海江田大臣名での要請になっている。
記者会見はパフォーマンスだったの?
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Re:そもそも論 (スコア:1)
最初は、菅総理自身が要請したものとして要請内容を調べていました。
相手と話が食い違っておかしいなと思ったら、実は経済産業大臣が要請をしていたことがわかりました。
今ニュースを検索しても、「浜岡原発4号機、運転停止 首相要請受け [j-cast.com]」という見出しがありますね。「首相要請だから実質命令だ」という話は事実と違うことになります。
Re:そもそも論 (スコア:2, 興味深い)
原子炉は、もちろん今では、経済産業省が声が大きいかもしれませんが、「主務大臣」は文部科学大臣のはずです。(連署はありますがね)
----科学技術研究対象でしたから
縦割り行政の悪弊なのか、移管ということが全くなされずにこのありさまになっています。
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