学生の頃，非常に気に入っていた先生が授業中，「自分と奥さんの名前が掲載されたプレートが衛星にくっついて宇宙を飛んでいるので，お墓はいらない．」という事を話してくれました．その時，へ〜そういう考え方もあるんだ，自分も載せてみたいな，なんて思っていました．

それで，この自分の名前を宇宙に送るというチャンスは，以前にもあったのでした．そのチャンスとは，惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」を探
査するミッションの時で，はやぶさが署名入りのプレートを積んでいた事を接近時に知って，かなりショックを受けたものです．

という背景の下，再びチャンスが巡ってきました．2007年夏に打ち上げ予定の月周回衛星「SELENE」が同様の企画を実行中です．

セレーネ「月に願いを！」キャンペーン
http://www.jaxa.jp/pr/event/selene/index_j.html

引用すると，

    募集期間 平成18年12月1日（金）〜平成19年1月31日（水）

    セレーネに載せて月に届けたい「お名前」と「メッセージ」をご応募ください。
    ･お名前 ： 10文字以内（英語の場合　20文字以内）
    ･メッセージ文字数 ： 20文字以内(英語の場合　40文字以内)

ということだそうです．

メッセージをそのまま自然言語で作成しても良いのですが，SHA1 ハッシュの出力が丁度40文字なので，今までの日記や想い出の写真，苦労して書いたソー
スや論文のファイルをアーカイブにしてハッシュを取り，それをメッセージとするのも，情報学に携わる者としては，情報をある意味濃縮したような感じが
して，非常に浪漫溢れるアイデアだと思ったりしませんか?

しないですか．そうですか．