higonの日記： タレコミ日記：米韓幹細胞研究が分裂の危機

昨日のタレコミが却下されてしまった。科学関連ニュースとして、無視のできないあまりにショッキングな話なんだけどなぁ。
コントラバーシャル過ぎたか。。。文章力をもすこし付けてまた投稿します、どうしようもなくなって無視のできない結果が出たときに。

主要なメディアではどうも徹底的に無視され感のある、幹細胞研究ですが、これは新しい発見が多く、治療不可能だった病気に次々と希望をもたらしている、世界で最も活発な分野の一つです。タイ、シンガポールは国をあげて宣伝と研究のための施設を建設していますし、韓国は多額の先行投資をしてバイオ産業を盛り上げようとしています。韓国はつい最近も「世界幹細胞銀行（ハブ）」を開設し、世界を驚かせました。さらにクローン犬Snuppyは、今週英Timesで今年の最も驚異的な発明として紹介されます。そんな方面から気になる話題 (WashingtonPostの記事)。

ソウル大学の黄禹錫博士と一年以上幹細胞について研究をしていた、ピッツバーグ大学の米研究員ジェラルドシャッテン博士が共同研究を解消したいと言っています。理由は、「モラルに反している」から。研究者の間でひろまった、実験で使ったサンプルが提供を強制された大学院生の卵細胞だったという噂が原因。米国の研究者は、「幹細胞研究員が、モラルに反した行動をした」というより、「黄氏が、匿名ドナーから好意的に提供されたと言っていたサンプルが、実は部下の研究員のものであることを知りながら隠し、偽っていた。」ことを問題にしています。黄氏は疑いを真向から否定している一方、シャッテン氏は、「彼が私を間違った方向へ導いたと信じるに至った情報がある。信用は揺らぎ、今では心の底から気持ち悪い。」と新聞記者に述べており、これが事実であるないにかかわらず、シャッテン氏と黄氏は共同研究を終わることになりそうです。シャッテン氏は数年前に黄禹錫氏の研究を発見、国際的舞台に紹介した影の功労者とされ、二人は先月にも韓国大統領の前で「米国とイギリスとのヒトクローンを含んだ非営利目的の共同研究」を宣言したばかり。この分野で、一番明るいスポットライトのあたっていた場所だけに、今後の動向が注目されます。

米国本土は研究を縮小する情勢にはなく、ここ数ヵ月でもいくつかの州が、政府の基本方針にもかかわらず、幹細胞関連の予算を通すなどの民間の研究容認の動きを見せています。(参考記事「カリフォルニア州がヒト胚幹細胞株やクローン胚の作製・研究を含み、幹細胞研究事業に毎年3億ドルを投資(別記事)」)。仮にシャッテン氏が降りることになったとしても、研究自体はそれぞれの国で継続されることになるでしょう。