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kubotaの日記: 各種ウィンドウマネージャーの国際化の後退具合 3

日記 by kubota
久しぶりに、各種ウィンドウマネージャーの国際化対応チェックをおこなってみました。ウィンドウタイトルに日本語などを表示させた場合に文字化けが起こったり表示されなかったりしないか、というチェックです。

結果はかなり悲惨でした。とくに、いくつかのウィンドウマネージャーについては、以前の調査よりも悪くなっています。やっぱり、国際化については作るだけじゃだめで、無知な開発者がわけもわからずにいじって改悪してしまうのをときどき監視してやらないといけないみたいです。はぁ。

Blackbox については、原因が分かったので報告しました。かつて、XFontStruct に代わって XFontSet を使うようにする改善が行われたのですが、のちに、マルチバイトロケールのときしか XFontSet が使われないようになってしまったようです。そのために、ロシア語でのテストが失敗しました。

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  • by Anonymous Coward on 2003年10月11日 16時15分 (#413042)
    このテストはdebianでインストールした素の状態でlocale、LANGが
    設定されているときに多言語対応しているかを試すものなのでしょうか?
    WindowMakerに関しては多言語オプションや、設定用のコマンドを使えば(どちらも非常に簡単)日本語表示は出来るようになりますが。
    • by kubota (64) on 2003年10月11日 17時23分 (#413071) ホームページ 日記
      このテストはdebianでインストールした素の状態でlocale、LANGが設定されているときに多言語対応しているかを試すものなのでしょうか?
      はい、そのつもりです。
      WindowMakerに関しては多言語オプションや、設定用のコマンドを使えば(どちらも非常に簡単)日本語表示は出来るようになりますが。
      情報ありがとうございました。そういうのがあったのを忘れていました。しかし、そのような各ソフトウェア固有の設定は不要であるべきというのが私の考え方です。

      理由はふたつあって、ひとつは、LANG を設定しているのだから、日本語を表示したいというユーザの意思はソフトウェアから見て明らかなはず、ということ。本来不要であるべき設定をやらなければいけない、というのは設計のまずさだと思います。

      もうひとつの理由は、ひとつひとつの設定は非常に簡単でも、ユーザが使いたいソフトウェアはいくつもあるので、もしそれぞれのソフトウェアがそれぞれ独自の設定を必要とすれば、ユーザから見れば簡単でなくなる、ということです。簡単な設定であっても、塵も積もれば山となり、その結果、本屋に行けば Linux や BSD の日本語設定だけに関する分厚い書籍がある、という結果になります。その「簡単な設定」の必要性をひとつひとつ潰していくことは、私が Linux にかかわりだして以来の自分のメインテーマです。

      この考え方や、Window Maker についての追加テストについて、近いうちに調査ページ [debian.or.jp]に追加したいと思います。

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      • by koshian (6999) on 2003年10月13日 3時16分 (#413659) ホームページ 日記
        ひょっとしたらもうテストされたかも知れませんが、WindowMakerに関しては、初回起動時に~/GNUStep/Defaults/へWMGLOBALというファイルがコピーされないのが原因のようです。
        /usr/share/WindowMaker/Defaults/WMGLOBALを持ってくるだけで日本語が正しく表示されました。
        親コメント
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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