OpenStack Mリリースの名称が漂流中
タレコミ by m.sakkanen
m.sakkanen 曰く、
OpenStackの次期リリース名称としてOpenStack Meiji(明治)が決定されたという記事が先日あった(Publickey)。OpenStackのリリース名には、毎回アルファベット順にリリース名が付けられ、またそのリリース名に向けて機能などを議論する「OpenStackデザインサミットが開かれる場所の周囲の地域の自然/人文学上の名称にする」というルールがあり、10月の東京での ミットに合わせて人気投票とリーガルチェックを行った結果、三位のMeiji (明治)にいったん決定していたとのことである。
ところが、韓国と中国の開発者から、「Meiji」(明治)の名称は韓国併合や日清戦争が行われた明治時代や明治天皇を想起させるため、東アジアにおいて歴史的、政治的な議論を呼びかねないとの懸念が表明され、日本側からも名称を変更したほうが良いとの意見が出され、結局Meijiは撤回となったようだ (Publickey、MLでの撤回表明)。
プロジェクトの性質上なるべく問題とならない名称が望ましいことは理解できる。ただ、人気投票での結果は、Mita (三田)、Minato (港)、Meiji (明治)、Mitaka (三鷹)、Musashi (武蔵)、Meguro (目黒)、Minami (みなみ)、Mejiro (目白)、Mizuho (瑞穂)、Musashino (武蔵野)、Marunouchi (丸の内)の順となっているが、既にMita, Minatoがリーガル関連で除外されており、Musashi、MizuhoはWar Shipの名称、Mitakaは戦時中に軍需工場、Marunouchiは皇居を連想するだとかということで、MinamiかMejiroぐらいしかなさそうな微妙な気配になっている。サミット会場の高輪のプリンスホテルからはあまり関係なさそうな名称になることは確実のようだ。