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書籍

mujiの日記: 12月予習そのさん

日記 by muji

昨日のエントリのそんな場面あったっけ? の件を確かめるために原作を読み返す。

夢の場だった!
そりゃあそんな場面あったっけ? になるわ観たことないから(^^ゞ
しかもその場面、ト書きで僅かに

トよびあるき、思わづ軒を見る。はひまとひしかぼちや、のこらず顔と見ゆる。

とあるのみ。呼び歩いているのは秋山長兵衛、なので、カボチャを於岩様の顔と見たのは長兵衛である。
コクーン北番はここまでは出さなかったからなあ。夢の場は抽象的な処理にしちゃってたし。

ところで俗に夢の場とか蛍狩とか呼ばれるこの場面、原作では大切の蛇山庵室の場として書かれているので、一場として独立している訳ではない。現行上演では省略されている、というか、出す場合は舞踊として処理するのが通例となっているようで。そういえば一昨年久方振りに音羽屋が手がけた四谷怪談でも舞踊だったっけ。いつ頃からそうなったんだろ。
と、いうことは、喜八郎がそう書いてるんだから、原作に忠実な前進座のことだ、出すからにはそこまでやるってことだよね? うっわーそれだったら来月以上に楽しみなんですが!w

原作の伊右衛門浪宅の場での髪梳きからの一連の流れや蛇山庵室でのあれやこれやが現行演出とはちょっと違ってて、上演を重ねる内に洗練されたんだなあと思ったり。提灯抜けや仏壇返しの指示がないし。代わりといっちゃあ何だが、蛇山庵室で於岩様が赤子を抱いて出てくるときに、雪の上の足跡が血で付いているようなト書きになってて、これはヴィジュアル的には復活させてほしい手法だなあなんて。提灯抜けやってるとちょっと難しいかな。

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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

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