mujiの日記： 秀山祭九月大歌舞伎・幕見

千穐楽おめでとうございます。

といっても来月以降に備えての(ぉ)太刀盗人幕見のみ。諸々乗り継ぎ誤って当初予定より10分程度到着が遅れたがそれでも22日よりは若干前の整理番号。太刀盗人単独でも25番からのスタートだったし、久々の好天で幕見よりは他の行楽地へってのが多かったかな。相変わらず外国人観光客は多いが。私のすぐ後ろはエンジニア系の日本人と外国人のミドルエイジ2名でなかなか見ない組み合わせだなあと。

楽日というに(楽日だから？)万兵衛の出にも九郎兵衛の出にも手がそよとも来なかった…(´・ω・｀)
知らない役者云々もそうだが、やはり松羽目物で花道からというのが不利だったかな。代わりといっては何だが、今日初めて連れ舞前半が終わったところで手が来たのを耳にしてちょっとびっくり。名古屋でもなかったはず。でもすぐ後半が始まっちゃうからそれ知ってるとむしろ拍手入れにくいんだよねえ。構成的には最後の引っ込みまで拍手が入れにくいような。その分、逃げる九郎兵衛追う万兵衛には惜しみない拍手を送ってるけど。
そいや楽日というに(再度)特に何事もなく終わらせてましたな。刀の寸尺くらい昨年の名古屋みたいに入れごとしてくるかと思ったらいつも通りで。そういう風潮なのかな昨今は…あるいは目代が昨年とは代わってたからなのかも。

何はさて置き又五郎も錦之助も汗だくの連れ舞、1か月間誠にお疲れさまでした。
又五郎は着込んでるから余計暑いだろうが錦之助も最後の花道で観ると額にびっしり汗が浮かんでいて、下がったあとの水分補給大変だろうなと(そこ？)。で、暑いのと息が上がってるのとで、又五郎は控えているときに時々口が半開きになる。勿論ずっとしている訳ではないが役柄として特におかしくはない表情なのでそれほど違和感はない。然るに錦之助はそういう表情が出来る役柄ではないので息が上がっていようが暑かろうが行儀よく口をつぐんだまま。つか舞踊の場合それが普通な訳だがつくづく大変だなあと……
又五郎といえば、万兵衛の様子を伺ってから慌てて自分のスペースに戻るときのスライディングが名古屋より少なかったのがちょっと物足りなかったかな。今日も1回くらいしかしてなかったしそれもさほど距離のないスライディングだったし。むしろ中旬の方が名古屋的なスライディングだったかと。あれ結構観ていて愉快だったし実際客席もそこそこ反応していたのに。所作台の滑りの関係もあったかな。

二人の衣装。狂言の衣装を元にしたものだが歌舞伎なのでそこは派手目に、といっても肩衣は狂言の方が派手な意匠だったりすることもあるし。
万兵衛は肩衣もたっつけ袴も舞扇も鳴子がモチーフ、てのは、遠国の者てのを表してるんだろうな。今日は最後に九郎兵衛に蹴飛ばされてひっくり返ってじたばたのところでたっつけ袴がもたついたらしくちょろっと引っ張って位置調整してたけどwいいのかw
九郎兵衛の舞扇、表が釘抜きで裏が海老と鍵。たっつけ袴も鍵モチーフ。踊っているときに舞扇の釘抜き側を見せて口元へくっと押さえつける振りがあって、閻魔様に舌抜かれる輩というのを暗示しているのが面白いんだがいやだから何で目代はそれが判らんのだとwそいや連れ舞の最中で寝てるもんなあwということは一番まともなのは従者だったのか(万兵衛はよ←