phinlodaのコメント: 歩いた方が安全だから歩くよ (スコア 1) 28
候補がないので追加: 1-11 歩く方が安全だから歩くよ (安全派)
エスカレーターで歩くのは危険だという説があるが、実はエスカレーターで立ち止まるのは危険なのである。例えば東京ビッグサイトでエスカレーターが逆走する大事故が発生しているが、この事故はエスカレーターの片側を開けて歩く人が使っていたら発生しなかっただろうと考えられる。首を挟まれて意識不明になったり、サンダルを巻き込まれて怪我をするような事例も報道されたが、全て歩行中ではなく立ち止まった状態で発生している。
個人的に、エスカレーターで歩いていて転んだ光景は今まで1度しか見たことがない。数十年に1度の頻度だ。その人は上りエスカレーターで踏み外したので、足を上げる量が足りなかったようだ。おそらく下りでは転ばないのではないかと思われる。(下りではあまり足を上げないから)
歩くと危険だというが、そもそもエスカレーターのステップは殆どの箇所で等速直線運動をしている。これは物理的には停止しているのと同じ、つまり階段を歩く時と同じ危険度だ。だから、エスカレーターを歩くと危険だというのなら、階段を歩くのは同じ位危険だということを認識すべきだ。
ただし、エスカレーターで転んだり事故になりそうな場面は何度も見たことがある。1度や2度ではなく、年に何度か、という感じである。大半はお年寄りか子供であるが、最近は若い人たちが転ぶのを見ることもある。なぜかスマホを持っていると転びたくなるらしい。
これらは全て、エスカレーターに乗る時か、あるいはエスカレーターから降りる時、等速直線運動ではない箇所で発生している。 つまり、歩いている状態から停止するとき、もしくは停止している状態から歩き始めるときである。これらの箇所が危険である原因は、加速度の影響で体が前後に力を受けること、そして、降りる時に関しては、そこで停止したままだと後続の人が次々に運ばれてくるから押されてしまうためだろう。
エスカレーターを歩いている場合にも、乗り降りのところで加速度は発生するが、足を動かしている状態での「歩いている状態」から「歩いている状態」への変化は、停止と歩行の状態遷移よりも楽に対応できるのではないかと思われる。
つまり、エスカレーターで歩くと危険だというのは幻想であって、実は歩いた方が安全なのである。
そういえば最近、下り階段の最後の所でコケる女子高生を見た。なぜかこの女子高生もスマホを持っていたので、スマホの呪いは本物らしい、というのはおいといて、やはり階段を歩くのも危険だから、危険を避けろというのなら階段も歩かないように注意を促すべきだ。蛇足しておくと、私はエスカレーターで事故ったことはないが、階段から落ちて頭から壁に激突して血だらけになったことならある。階段の方がよほどコワい。