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ttの日記: 製造業的プログラミング 2

日記 by tt
個人的には工業生産とプログラミングには近いもの「も」あると思っている。 まあ、いまどき100万個/月とかのオーダーで単一製品を製造するなんてのはほとんど無いので、大量生産の意味が違ったりするけどそれはそれとして。

プログラミングそのものは残念ながら「生産」するものではないので、流れ作業とかセル生産とかの意味は無いと思います。しかし、余り賢くない私にとってプログラミングは限りない試行錯誤の積み重ねなので、ビルドの速度であったり、テスト手順だったり、というのは非常に重要になります。機械的に実行できる部分をいかにして機械的に、すばやく実現して、〆切までの限られた時間で出来る試行回数を増やせるのか。 それはまさに「大量生産」だと思うのです。

モジュール化その他により変更範囲を一部に押し込めてビルドを高速化、仮想マシン環境を使うことで実行環境へのインストールを高速化、間違った組み立てなどを行わないように誤用しにくいAPIを用意する、といったあたりはプログラミングの世界では「再発明」されていますが、工場では昔から普通に行われてきたことのように思えます。

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  • ソフトウェアの仕事が製造業のそれとは違うのは分かります。
    ただ、前々から感じていたのですけど、その背景にはソフトウェア業界も社会的影響が大きくなってきて、そろそろ好き勝手や無茶できていたモラトリアムの時代は終わりで、そろそろ成熟して大人の業界になれってことがありそうな気がします。
    例を上げるなら、他業界と同じレベルの精度の見積りができて、スーパーマンやデスマーチに頼らずとも仕事が回っていき、 他業界と同レベルの品質で納品できる仕組みとか、世の中とのトラブルとか業界としての意志発表が必要になった時に、窓口となる業界団体(極端な例だけど医師の世界に医師会があるように)の存在とか。

    ただ、ソフトウェアの仕事には、そういう既存業界の「大人の常識」と両立させるのが難しい部分もあるのが悩みではありますけれど。
  • by nog (7146) on 2007年09月09日 1時24分 (#1216381) 日記

    僕は製造業側ですが、たまにソフト屋さんがうらやましく思う事もあります。 きっと、お互い良いところやうらやましいところを想像しているんでしょうね。
    どこの記事だか忘れましたが、Matzさんが楽天でのRubyを使ったフレームワークで、(あとで捨てても良いから?)とりあえず作ってみるみたいなこといっていて、ずいぶん乱暴なこと言うなぁって思っていました。ただ、これって冷静に考えて、製造業だと試作を作ってみるっていうことであれば別にたいしたこと無いんですよね。
    試作のメリットは設計したものが仕様をちゃんと満たせるかとか、思わぬ不具合が見つかるとか、思っていたものが実際は違ったというのがわかる事や、使ってもらう側や作る側でも問題点を浮き彫りに出来る事です。デメリットは、結局物としては捨てるので、お金がもったいない事だと思います。ただ、この点はソフト屋さん的には関係なさそうですよね。(製造業では試作がうまくいけば、設計図はそのままつかえるけど、試作で作ったものは商品として売れない。でも、ソフト屋さんは設計図=商品なので関係なさそうだと思います。)
    製造業でも試作レス化の動きがあって、解析などでカバーしようとしているようです。うちの会社は装置を作っている台数が極端にすくないんで、試作すら作れない状況でちょっとストレスがありますが、、、

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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ

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