パスワードを忘れた? アカウント作成
65770 journal

vishaの日記: が如く 4

日記 by visha

電車内のモニタ映像で、「龍が如く」というゲームのCMを見かけたんだが、ふとこのタイトルに引っかかった。このタイトル、日本語としておかしくないか? 「龍の如く」もしくは「龍の昇るが如く」みたいにならにゃならんと思うんだが。後者は別に「昇る」じゃなくてもいいんだが、要は動詞じゃないといけないということ。「如く」の前に置く助詞は、その前に置かれるのが名詞なら「の」、動詞なら「が」になる。

別に今さら「日本語が乱れとる」と年寄り面をしようというわけじゃなくて、単に「商品名ってそうとう多人数で揉むはずなのに、誰もおかしいと思わなかったのか?」というのが疑問なだけ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 古文もどき (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2009年02月27日 12時24分 (#1521609)

    「我が国」「君が代」のように古文の「が」には、連体修飾の用法があります。

    実は、こちらが元々の用法です。 例えば「君が摘む菜」のような場合、 「君が[摘む]菜」という構造が「[君が摘む]菜」と誤解されて 主格の用法ができた考えられています。

    • by visha (779) on 2009年02月27日 13時26分 (#1521686) 日記

      ほうほう。興味深いですね。でも、「如く」は体言じゃないんだけどなぁ、と思ってしまいます。

      親コメント
      • Re:古文もどき (スコア:3, 参考になる)

        by tagga (31268) on 2009年02月27日 14時18分 (#1521732) 日記

        元ACです。 外出しようとログアウト直後に日記を見たので、AC で失礼しました。

        一般的な古文の文法書では「ごとく」は、 ご指摘の通り体言ではなく、 助動詞「ごとし」の連用形です。 ただし、「ごとし」の接続は、用言の連体形か、連体格の「が」「の」です。 奈良期までさかのぼると、形式的な体言「ごと」であり、 形容詞的な活用をしていなかったことの名残りです。

        現代語の「ごとく」は、これが化石化して残っているものです。 多くの国語辞典で、 こうした比較的使われながら現代語の文法では処理できない語については、 項目が立てられていますので、ご覧ください。 「の」「が」の両方が許容されているはずです。

        親コメント
        • by visha (779) on 2009年02月27日 14時57分 (#1521763) 日記

          丁寧な説明をありがとうございます。手許に国語辞典がないので、帰宅後にじっくり調べてみようと思います。確かに「ごとし」が「ごと」だったというのはどこかで聞いた気がします。誰に教わったんだったっけ? あれは体言だったんだ...

          浅い思慮で疑問を書き出すのも、たまにはこのような学びの機会につながってありがたいことです。いい気になって垂れ流しにするとただの馬鹿ですが。

          親コメント
typodupeerror

アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

読み込み中...