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von_yosukeyanの日記: つうかな 6

日記 by von_yosukeyan

民事訴訟迅速化へ、民訴法改正

つうか、そもそも専門知識をもった裁判官が足りないという以前に、圧倒的に裁判官の数が足りないんだよ
都市部の裁判官は、恒常的なデスマーチに陥ってるといっても過言ではない。一つの裁判が長期化するだけじゃなくて、審級の間に人事異動で裁判官がコロコロ変わるから、それ自体が裁判の長期化を生んでいるともいえる。1人あたり300件、400件と訴訟を抱え、ある日それがどうも期待される速度で処理できないと気づいたとき、運がよければズタズタな心を抱えて辞表を提出し、そうでければ死を選ぶことになる。まともな業界じゃない

国民の権利を守る砦たる裁判所が、市民革命以前の劣悪な労働環境と、スズメの涙にも満たない司法予算によって運営されている事自体が奇跡のように思える

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  • 今年はどういう訳か、アメリカで裁判を傍聴する機会が何度かあったのですが裁判その物は普通の犯罪(強盗、武装強盗など)で大体1~3日で終わっちゃうみたいですね。(殺人などはもうちょっとかかるみたいですが)
    ただし、ArraignmentとかPreliminary ExamとかConferenceとかそれなりに手続きを踏んでから裁判にはいるので検察に書類が渡ってから即裁判、即判決という訳にはいきません。
    • う~ん、ちょっと米国の刑事裁判手続には明るくないもので(民事裁判手続もアヤシイけど)、あれなんですが

      米国のほうが裁判手続が迅速である、というのはある程度あるんですが、1回や2回の公判で終了してしまう裁判というのは、例えば日本の法律だと交通違反や建築基準法に係る建築確認申請に前置して都市計画法上認められている当該建築物の周辺住民による意義申立てなど、行政手続や行政処分といったもので処理されるものが、米国では裁判による手続で行われる例が多いのですが、こういったものは結構早く終ります

      しかし、特許裁判や反トラスト訴訟など、証拠や証人の数が多い訴訟になると、やはり時間はそれなりにかかります。といっても、2~3ヶ月から1年くらいかかる場合もありますが

      で、日本の場合はどれくらい時間がかかるのかというと、適当な数字が手元にないのでアレなんですが、土地所有権の確認訴訟なんかで昭和29年に提訴して昭和45年に最高裁から高裁に差し戻して和解、なんて事例もあります

      #米国の場合には、1980年代から長期化する裁判と、裁判所のパンク状態を解消するために、裁判外手続(ADR)がそこそこ普及していてそれなりに迅速という側面もあります。もちろん、例えば日本では特許訴訟が(特許庁処分に対する特許法上の意義申立ての場合は別ですが)一般の裁判所で行われていますが、ヨーロッパ諸国では特許裁判所という特許専門の裁判所が設置されているように、裁判によって専門の裁判所で司法判断を行うという制度があったりします
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  • もともと江戸時代、民事訴訟は非常に軽んぜられていて、
    私人同士のもめ事でお上の手を煩わせるは不届きである、という理屈が
    まかり通っていました。
    基本的に内済(和解)を強く求められ、特に無担保で貸した金はその一部でも
    返済されれば繰り延べを貸した側に強いる事が殆どであったと、
    記録には残っているようです。
    そのくせ、自力救済は認めなかったのですから(武士による仇討ちは
    認めたけど)殆ど泣き寝入りしろというようなものです。

    大岡越前守がTVで人気を得ているようですが、日本人の法意識は
    未だにそこらへんのところをさまよっているようです。
    --
    --- 天婦羅★三杯酢 temp@sunbuys.co.jp ---
    • 川島武宣先生の「日本人の法意識」を読んで以来、ボクもそんなものかなぁと思っていたのですが、最近そうじゃないんじゃないかなぁと思うようになってきました

      裁判所に行かなくても日本人だって権利の主張はやるし、欧米人に対して権利意識が薄いとかそういう訳でもないんじゃないかな、と思うんです。で、日本人はこうだから、って固定観念で制度設計の議論を封じてる風潮がある程度あると思ったりするんですけど>法社会学近辺
      親コメント
      • 1カ月ぶりですね(^_^;)

        下手な日本人論に組みするのは私の不本意とするところですが。

        「権利」というのは、例え誰であろうとも主張するものとして、
        法律なり慣習なりの裏付けを伴って主張するでしょう。
        日本においては、そういう「明文化されたものとしての権利」という
        より、自分の「利害」を上位の第三者に明文化されない形で訴える方が
        好まれているというのは見えるような気がします。

        で、それはまた制度や体制が下支えをする(裁判所・裁判官・弁護士の
        圧倒的不足)ことで、循環しているように思うのですが。
        --
        --- 天婦羅★三杯酢 temp@sunbuys.co.jp ---
        親コメント
  • by crepapa (13047) on 2003年01月01日 23時05分 (#229344)
    自分の会社(社員30名程度)の場合ですが、
    最近1年間で、2回裁判を経験しました。(原告・被告1回づつ)
    両裁判とも、一ヶ月半に一回の裁判(被告の裁判:現在判決まち
    原告の裁判:支部・和解ずみ)で、終了まで約1年半懸かりました。
    弁護士も言っていましたが、根本的に裁判官不足で、一日7~8件の
    裁判をこなすため、正直、裁判のときしか書類を見ていないだろう、
    とのことでした。
    ちなみに、福岡です。
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