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xapの日記: 親父の死

日記 by xap

先々週の土曜。8月20日。
親父が亡くなった。
63才だった。

8月3日の日記にも書いていたとおり、肝臓が悪くて、今月あたまから入院していたのだが、まさか死ぬとは思わなかった。
実際、実家の人間からも、徐々に回復していると聞いていただけに寝耳に水というか、とにかく驚いた。
何というか「呆然」という感じだ。
こちらで就職し結婚し家を持った時点で、「親の死に目には会えない」事については覚悟していたが、それを実感するのがこんなに早いとは思っていなかった。

実家に着き、遺体を見てもなんだか実感がなかった。
納棺の前に、遺体を拭き清め、白装束を着せてやっている時に
冷たくなった親父の手に触れ、初めて死んだということが判り、不意に涙が出てきた。
涙を止めようと、遺体から目を逸らそうとしても、実家のあちこちに親父の作ったものや飾ったものが置いてあり、それを見るたび生前の親父が思い出されて、暫く涙がとまらなかった。

告別式の後、やっとひと段落し家族で遅くまで話した。
家族揃って、あんなに話したのは久しぶりだった。
親父の最後の話が聞けたので良かった。
親父の生前のバカ話をして皆で笑った。

この家に生まれて良かったと本気で思った。
親父の子供で良かったと思う。
できれば、生きているうちに言いたかったが、多分そんな事は生きている親父には言えないだろう。

親父、今まで、ありがとう。

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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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