yasuokaの日記: 住基ネット障害はいつ復旧したのか 2
日記 by
yasuoka
今日付の『日経コンピュータ』第834号に、中田敦の「動かないコンピュータ:住民基本台帳ネットワークシステム、39都道府県1500市町村で障害、原因はDB設定変更時のミス」(pp.98-100)が掲載されている。3月26日に発生した住民基本台帳ネットワークの大規模障害に関して、かなり突っ込んで書かれており、私(安岡孝一)個人としては、地方自治情報センター(LASDEC)の深い闇を楽しませてもらえる記事だった。ただ、記事の中で一箇所だけ、どうにも腑に落ちない点が残った。
LASDECは、今回のスクリプトを開発したベンダー(名称は非公開)とともに市町村のデータ復旧作業を支援したが、作業は4月5日まで続いた。
復旧作業が「4月5日まで続いた」のが事実だとして、では、復旧が完了したのは4月5日なのだろうか。昨日の私の日記にも書いたが、LASDECからのセンター発第652号「業務アプリケーションソフト(市町村用)修正プログラム(2013年3月26日版)適用時に発生する不具合について(お詫び)」が発出されたのは、2013年4月30日のようだ。もし、4月5日に復旧が完了できていたのなら
現在までに、都道府県と市町村間及び市町村間の通信が復旧し、また231市町村のCS上の最新の本人確認情報を正しくする修正が完了したところであり、心より感謝いたします。
という内容の「お詫び」が、4月30日にまでズレ込むのは、何か変だ。うーむ、どうなってるのかしら。
理事長印もらうのが大変なんでしょう (スコア:1)
問題発生⇒問題収束 1週間
問題について文書化 1週間かそれ以下 (現場レベルではその前に状況説明してるかも)
文書を事務方にあげて理事長印の決裁を得る 2~3週間
たぶん「事務方」の机の上にある時間:2~3週間
理事長の机の上にある時間:数分
決裁を得た文書が事務方から現場に戻るまで:数日
現場から理事長印の文書が発給:即日
遅い報告に切れた顧客がネットにさらす:即日
こんな感じなんではと邪推@日ごろ事務方の仕事の遅さが足かせになってる
Re:理事長印もらうのが大変なんでしょう (スコア:2)
確かにLASDECには、私(安岡孝一)の知る限り広報部門がないので、謝罪文一つ作るのでも大変なんでしょうね。でも、その意味でもLASDECには、国民全部(と在留外国人全部)が「お客様」なのだ、という意識に欠けてる気がするのです。