yasuokaの日記: BITNETとEBCDIC
日記 by
yasuoka
ネットサーフィンしていたところ、trendswatcherの『インターネットの発明者CERN』(2015年9月17日)という記事に、BITNETに関して妙なことが書かれているのを見つけた。
1970年代後半には高エネルギー関連の研究所間は”Bitnet”というシリアル通信網で結ばれていて、当時は唯一のリアルタイム情報交換ができていた。Bitnet端末はASR-33というタイプライター式のキーボードで、受信者はASR-33が打ち出すテキストを電報のような感覚で受け取っていた。
私(安岡孝一)の記憶が確かなら、1980年代初頭のBITNETは「IBM Network Job Entry」(いわゆるリモートバッチ)の上に実装されていて、基本的にEBCDICでやり取りしていたはずだ。一方、Teletype ASR-33は、1963年版ASCIIなので、文字コード変換が必要な上に、小文字のアルファベットや、¢、¬、など多くの文字が通信できない。IBM 1052やIBM 2741、あるいはIBM Selectricの「EBCDICボール」ならともかく、ASR-33をBITNET端末に使うのは、かなり不思議な環境のような気がする。CERNのBITNET端末にASR-33を使っていたというなら、ぜひ、その記録を私にも見せてほしい。
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