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アメリカ合衆国

グラミー賞、植民地主義の色彩の強いワールド・ミュージックの名称を変更へ 54

ストーリー by nagazou
日本人にはわかりにくい話 部門より
音楽賞として知られるグラミーは、これまで「Best World Music Album(最優秀ワールド・ミュージック・アルバム賞)」と呼ばれていた賞の名称を改め「Best Global Music Album(最優秀グローバル・ミュージック・アルバム賞)」へと変更するとを発表した。World Musicというカテゴリーは1980年代にイギリスで生まれたもので、西欧と非西欧の音楽を分類するために設定されていたカテゴリーなのだという(ele-kingHYPEBEAST.JPThe Guardian)。

ジョージ・フロイドの死以降、近年の白人優遇や女性アーティストの不遇といった問題が数多く指摘されることから、旧Best World Music Album賞に関しても、包括的な意味を含む「Global」を含んだものに変更したとしている。同様の理由から黒人アーティストの音楽ジャンルを総称する「アーバン」という単語も先に廃止されている。英国の音楽祭であるウォーマッドでもすでにWorld Musicの使用を停止しているとのこと。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  •  このままエスカレートしていけば、10年後くらいにはグローバルも名称として使えなくなるぞ。
     どうしても変えたいなら、ジャンル編成そのもにてをつけて、中身を先にあらためるべきだ。

     例えば、そうだな、作曲者の居住地で分けるとかすればだれも差別とは言わないだろう。音楽としての分類は目茶苦茶になるだろうけど、文化から歴史背景は消せないんだからそうするしかない。

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    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • そもそも、「言葉狩り」「言い換え」はいかがなモノか??と思ってる人達こそ「言葉狩り」「言い換え」に変る新しい呼び方を考えた方が良いのでは無いのか??
      だって、そもそも、「言葉狩り」「言い換え」と呼ばれてるモノの中には「ある概念を、それに似て非なる別の概念で上書きする」事を目的としていて、その結果として表面上「言葉狩り」「言い換え」が起きてるだけのモノが有るんじゃないのかなぁ??
      例えば、ある学術用語が、最新の研究の結果、時代遅れになり、別の言葉を使うようになったなら、それは「言葉狩り」「言い換え」ではなく「概念の上書き」であり、「言葉狩り」「言い換え」に見えるモノは「概念の上書き」の結果に過ぎない。(例:色覚異常→色覚多様性)
      「言葉狩り」「言い換え」以外に貴方が問題だと思ってる事を言い表せる単語・熟語が無いのなら、その単語・熟語に引き摺られて敵を過小評価してしまう危険性は無いのか??

      ついでに、この件は、その時代その時代の流行と密接に関わる事であって、例えば音楽のジャンル分けや呼び名や評価基準に関しては、一昔二昔前のまんまだと、今の時代だと不都合な事が起きるのは当り前。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2020年11月10日 17時14分 (#3921654)

        従来通りの言葉でいいのに、と主張する人に対して「「言葉狩り」「言い換え」に変る新しい呼び方を考えた方が良い」って面白い指摘ですね
        そんな貴方こそ、「言葉狩り」に変わる適切で的確な呼び方を考えるべきだと思いますよ

        > 「ある概念を、それに似て非なる別の概念で上書きする」
        その例が皆無とは言いませんが、多くは「元の言葉を禁止にして別の言葉に置き換える」ことを目的にしているかと
        (「モノが有るんじゃないのかなぁ??」と書かれているとおり、それが少数であることは自覚されているようですが)
        差別的な意図を持って使われていた、あまりにもストレートすぎる、ハンディーキャップを抱える人たちを指す言葉(差別意図ではなく、ただその状態を指す言葉)
        理由は種々あると思いますが、私はただ臭い物に蓋をしろと言わんばかりに、ただ見ないようにしているだけに感じます
        議論になることで、そのような人々に対して注目が集まり認知されたり状況が改善するのは良いですし、むしろそちらが重要なはずです

        > ついでに、この件は、その時代その時代の流行と密接に関わる事であって、例えば音楽のジャンル分けや呼び名や評価基準に関しては、一昔二昔前のまんまだと、今の時代だと不都合な事が起きるのは当り前。
        これは確かに、元の成り立ちを考えると今回の例では仕方なし、と感じる部分もあり

        ただ、これを推し進めると単語や文字の成り立ちから、それ自体が使用禁止になるような怖さもあります
        単語は単語、記号は記号としてあえて裏にある歴史や感情をひもとかない方が争わなくても済むのではないかな、と

        親コメント
        • そんな貴方こそ、「言葉狩り」に変わる適切で的確な呼び方を考えるべきだと思いますよ

          だから元のコメントで書いてますよね。「概念の上書き」。
          もちろん、それが善い悪いのニュアンスが無い呼び名かも知れないので、それが悪い事だと思ってる方からすれば「う〜ん?? なんかイマイチ」な言葉かも知れませんが。

          私はただ臭い物に蓋をしろと言わんばかりに、ただ見ないようにしているだけに感じます

          「臭い物に蓋をしろ」があまりに単純でナイーブで非現実的な見方となるモノとして、現在進行形で研究が進んでいる「色覚異常」を例にあげたんですよ。
          例えば、従来は「軽度な色覚異常」とされてきた人の中にも、民間航空機の操縦は十分だが、軍用の戦闘機の操縦は無理、みたいな人が居る事が判ってきて、逆に、軍用の戦闘機の操縦は、通常の「色覚正常」では不十分で、新たに発見された「超正常」と呼ぶべき人の方が向いているのでは??みたいな話が出て来たり……。
          何が「ハンディキャップ」か?? も社会の変化や学問・測定技術・診断技術の進歩で変ってきてしまう訳で、それらの変化に合わせて区分や呼び名をアップデートし続けるしか無い。

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          • 4色型色覚って色覚異常に入るんだっけ?

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            • 詳しくはこちらの本 [amazon.co.jp]を。
              教科書的な答えをするなら……「この分野の研究は、今や、3〜4年一昔なので、うかつな事は言えない」。
              ややこしい事に、眼科医と生物学者の間で「色覚異常」と「色覚多様性」のどっちがより実態を正しく言い現わした言葉か??みたいな事に温度差が有ったり……。(眼科医の方が考えが古い傾向有り)
              ちなみに、この本の著者からして、実際に最新の色覚検査を受けたら「赤と緑の判別に関しては平均以下。青と黄色の判別に関しては、この年齢としては『超正常』。民間航空機の操縦であれば十分だが、戦闘機乗りは無理」と云うややこしい結果が出たそうで……。(ついでに、子供の頃に色覚異常と診断されたのに、長年TV業界で映像関係の仕事をしてても、何の支障も無かったそうで……)

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              • 本は興味があるので読んではみたいのですが、電子書籍はないのか……
                なので、楽してズルして(質問させて)いただいちゃいますが、
                虹の一番内側が紫なの昔から不思議に思っていました。

                紫って(光の三原色的には)赤と青の混合なので、赤よりも青よりも短波長のところに、
                同じ色が出てくるわけです。

                昔、一度だけ見た本に、各錐体の波長ごとの感度が、それぞれのピークから山型に
                広がっている中、赤錐体だけすごい短いところにぴょこんと小さな山が出来ている
                グラフを見たことがあって納得したのですが、これって本当なのでしょうか。

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              • え〜、そここそが、この本の序盤の山場(≒理解するのに頭を使う所)でして……。
                光の三原色説が生まれた頃に、それに対立する説として4原色説または反対色説と云うのが有りまして、それだと「何故、波長が全然違う赤と紫を『近い色』と認識するのか?」が巧く説明出来る、と。
                ところが、錐体細胞の性質が研究されて、光の三原色説が生き残った……のですが、「何故、波長が全然違う赤と紫を『近い色』と認識するのか?」の謎は残った……と思ったら、更に研究が進んだ結果、言うなれば「センサのハードは三原色だが、センサから受けた信号を処理するソフトは、信号を変換した上で、4原色説(反対色説)に近い動作をしていた」と云うけったいな事になっていた……ってのが、今の最新に近い説のようです。

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              • 追記です。

                明日(2020/11/12)、こちらのラジオ番組 [tbsradio.jp]で最近の色覚研究についての特集が有るので、その話も出るかも知れません。
                放送日翌日以降に、番組WEBサイトかこちら [spotify.com](無料のアカウント登録要)に番組音声がUPされる筈です。

                親コメント
          • by Anonymous Coward

            > 例えば、ある学術用語が、最新の研究の結果、時代遅れになり、別の言葉を使うようになったなら、それは「言葉狩り」「言い換え」ではなく「概念の上書き」であり、
            この一部の例を持って、「言葉狩り」を「概念の上書き」に置き換えるというのは暴論というものです
            同じ意味を持たないのであれば、状況のよっては「概念の上書き」という言葉が適切なのかもしれませんが、それで「言葉狩り」に変わる言葉を考えるなんてことにはならないかと
            あと別にニュアンスの善し悪しについては触れていないのですが、それを一方的にレッテル張りするのは貴方の差別意識の顕れ、自分

        • 「言葉狩り」で思考停止して「言葉を変えることで世界をより公平に、公正にしていこう」という試みを否定してるよな

          スラドでもけっこうその傾向は強い

          • by Anonymous Coward

            言葉狩りってのは、その単語を使うやつを差別するための仕組みだって事に気付かないと世の中は公正にならないぞ。

          • by Anonymous Coward

            だから「言葉狩り」という言葉に着目したり、言葉狩りの対象になる「言葉」に注目してしまっていて本質じゃないってこと
            大事なのは人々の意識だったり、影響を受ける人たちなのに、何故か言葉を変えて満足してる
            めくらは差別だ盲目にしろ、盲目は差別だ視覚障害者にしろ、視覚障害者は差別だ目の不自由な人にしろ……
            ただ言葉を置き換えることにどれだけの意味がある?
            それによって皆の意識が向いて環境が整備されるということもあるが、そういった本質の部分こそ重視するべき

            Takahiro_Chou 氏の主張のように学術的や医学的な進歩によって変わる、新しい概念が生まれるのが、本来の言葉の変化というものでしょ

            # ただアプリの UI 変更のように、それで仕事した気になってるな、みたいな指摘は必ずあって、そういった面で保守的なのは認める

      • by Anonymous Coward

        そうやって「言葉狩り」でしかない事例を「言葉狩りじゃない」ということに歪めたいんですね

    • by Anonymous Coward on 2020年11月10日 16時42分 (#3921637)

      言葉狩り自体が目的なんだから別に問題ないでしょう。
      むしろ狩る言葉がなくなってしまうほうが困るはず。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

       このままエスカレートしていけば、10年後くらいにはグローバルも名称として使えなくなるぞ。

      リニューアルできていいじゃないですか
      稼ぎ場所の故障でしかないわけですし
      賞ビジネスかショウビジネスかみたいなもんでしょ

    • by Anonymous Coward

      >例えば、そうだな、作曲者の居住地で分けるとかすればだれも差別とは言わないだろう。

      古典となった人物でいえば、「ショパンはパリ在住だからぱりぱりのパリっぽい音楽」って言われちゃうようなものか。あれはやっぱりポーランドの作曲家だろう。

      音楽性は「母語は??語で、アクセントはXX方言です」「幼少期に聞いた拍子は○○です」「__な祭りで花火とか見ました」とかで決まりそうな気がするので、地域というよりは家庭環境かなぁ

      • by Anonymous Coward

        古典となった人物でいえば、「ショパンはパリ在住だからぱりぱりのパリっぽい音楽」って言われちゃうようなものか。あれはやっぱりポーランドの作曲家だろう。

        18世紀のロンドンでは、ジョージ・フレデリック・ハンドルという名のドイツ(いや当時はプロイセンか)生まれのイタリアオペラ作曲家が活躍していましたね。

    • by Anonymous Coward

      賞の実態(中身)がそもそも既に西洋音楽だけをターゲットにしてないから改めるって話ですよ?

    • by Anonymous Coward

      あまりアメリカのことは気にしてない。
      意図してかしないでか、バランスを取ろうとする動きがどっかに出てくる国だよ。
      ケネディー時代にアメリカ内で起きた公民権運動はそのうち暴力を伴うようになり結果どうなったか、とか、
      トランプの極端な一刻至上主義はいつまでも続かなかったとか。今回の件でも、どこかにブレーキが掛かる思うよ。

      むしろ、その意味では日本の方がよほどヤバいと思う。破綻しない限りは誰もストップさせようとしないから。
      政治の方針を説明しようとしない首相が2人続けて出たのに、些末なことに囚われて、根本的な方を見ようとしない、
      目が盲いバカが未だ声がでかいとか。

  • by bicycler (35194) on 2020年11月10日 17時46分 (#3921663) 日記

    Best Albumの一本にすれば済む話なのにできないからって
    小手先でやるから言葉狩りとか言われんのよ。

    • by Anonymous Coward

      それでは受賞者が減ってしまうので、逆に指摘するのもうんざりするくらい細分化してしまいましょう。

      #そしてDHCがやたらと受賞

  • by Anonymous Coward on 2020年11月10日 16時11分 (#3921619)

    worldがだめでglobalならいいというのがよくわからないですね

    #この番組しってんのじじばばとおもったら最近もやってんのか

    • 英語ネイティブじゃないからよくわからんけど、worldという言葉に「サードワールド」的なニュアンスがあるんじゃない?
      サードワールド、とはいうけど、ファーストワールドとはあまり言わないし、元の語義とは違って途上国を表す言葉みたいに変わっちゃってるし。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      そのうちグローバルという言葉が差別用語や都合の悪い言葉になってまた改名するんだろうな

      • グローバルって名前に変えようってセンス自体が、グラミー賞というドメスティックな音楽賞を世界の中心の音楽賞と錯覚してる世界観の問題な気はする。

        アメリカの音楽関係者がアメリカ人を対象にした賞って立ち位置がはっきりしてれば、自国向け音楽とは別に、素直に「外国音楽賞」みたいなのを設けても問題ないし、
        日本レコード大賞が日本のマーケット向けのアイドル音楽中心にやって、日本以外の地域の音楽を十把一絡げに「日本で売れた外国音楽」みたいな括りでK-POPに賞出しても問題ないだろう。
        映画祭だって外国語映画賞、みたいなのもあるし(外国語とは…)。

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      • そりゃglobeは地球ってことだし
        月やら火星やらに植民する時代に至れば、当然不適切でしょう

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          どーして意識高い文系は、駄目な方向に態々変更するのだろうか。

      • by Anonymous Coward

        グローバルの対義語はローカルで、ローカルとは国や民族、コミュニティなどに限定した分断された状態を示す言葉
        従ってわざわざグローバルと使う場合、その裏にはローカルの存在を認めることであり、ひいては差別を認めることに……

        # だめだ、これ以上の理屈がひねり出せない

      • by Anonymous Coward

        blackがまさにその経緯をたどったのでマジやめてほしい

    • この曲も否定ってか?

      • by Anonymous Coward on 2020年11月10日 18時29分 (#3921688)

        それこそまさにワールドの典型的な例だよ
        幸せで物があふれる我々の世界と、飢餓に苦しむみすぼらしい世界とが
        ひとつであることを強調する歌なんだから

        これをグローバルにしたら、みすぼらしい世界も我々の世界とおなじ価値を
        持っていることになっちゃう

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      (「変える意味あるか?」は別として(個人的には変える意味無いと思うけど))
      問題視されてるのは「ワールド」じゃなく「ワールドミュージック(“world music”)」という(ガーディアン紙の記事によると)1987年に生まれた造語(?)でしょ?

      • by Anonymous Coward

        読解力っていうなら、ここでは("World Music"っていう言葉が使われるコンテキストでの)World、って意味で話してるのでは。
        "world" そのものを放送禁止にする、なんて話だと誤読してる人はほとんどいないように見えるが。

    • by Anonymous Coward

      今後Hello, worldなんか書いた時には狩られるんですね。

    • by Anonymous Coward

      同意。言葉狩りを認めるにしろ意味不明

  • by Anonymous Coward on 2020年11月10日 17時21分 (#3921658)

    欧州の文化研究や環境問題で「世界」とか「アジア」とか一見多種多様な話題を扱っていそうな曖昧な表現が出てきた場合
    実際には「発言者の所属機関所在国が近現代に侵略蹂躙した今も未開の〇〇地域」の婉曲表現として使ってるケースがある
    そういうものの一つかな

  • by Anonymous Coward on 2020年11月10日 17時49分 (#3921666)

    「Globalという語は球形の世界を想起させるものであり、大地が平面であるとする我々の考えと一致しないため受け入れられない。」

  • by Anonymous Coward on 2020年11月10日 18時01分 (#3921673)

    世界歌謡祭 [wikipedia.org]は1980年代で終了している。グラミー賞は、30年ほど遅れてるな。

  • by Anonymous Coward on 2020年11月10日 19時25分 (#3921713)

    そもそもアメリカローカルなものをワールドだのグローバルだの呼んでいるのがおかしい

  • by Anonymous Coward on 2020年11月10日 22時37分 (#3921807)

    アーバン・パークラインは?

    • by Anonymous Coward

      アーバンのニュアンスについては以下が詳しい。
      https://togetter.com/li/1539504 [togetter.com]

      日本で使っても差別的に取られることはないだろうが、米国では格差や都市形成の過去の経緯から
      単純に辞書的な意味だけではないニュアンスが含まれる場合もあるという話。

  • by Anonymous Coward on 2020年11月11日 10時40分 (#3921991)

    バカバカしいけど、これまでどれだけ白人が非白人(アジア人ももちろん含む)を差別してきたかってことだよね

    • by Anonymous Coward

      白人が認めた枠内で非白人は頑張ってきた時代があるのに(今もそうか)、その歴史を全て差別扱いとしてどうしても解釈を変えたいらしいそうだ

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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー

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