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ウイルスで殺菌する食品添加物が米で認可へ」記事へのコメント

  • 教科書的にいえば、経口で入ったウイルス(バクテリオファージ)は胃で溶かされるでしょう。
    しかし、胃がないとか胃液が薄い、又は食べすぎのようなありふれた理由でも腸に達する可能性が考えられます。
    ウイルスは、ターゲットに付着するとねずみ算式で細胞を壊します。つまり、ターゲットが大腸菌だと、目的とは全く逆に食中毒を起こすかもしれません。

    ニュアンス的には抗生物質や抗菌剤を服用して下痢になるのと似てますね。

    着目点はいかにもU.S.A.的ですが、とても食べたくないですね。
    • フレミングによるペニシリンの発見以来、アメリカやヨーロッパの西側諸国はさまざまな抗生物質を開発したが、すぐにこれらに対して耐性を獲得した細菌が出現し、いつ終わるとも知れない人類と細菌のイタチごっこが始まったのであった……。

      一方、ロシアはファージを研究した。
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      ってのは、まぁさておき。
      実は、ファージを細菌治療に使うってアイデアはかなり古くて、特に旧ソ連が熱心に研究してました。

      実を言うと、確かに抗生物質は「ヒトには毒性がなく、細菌にだけ有効」だという点で、理想的な薬剤の一つにあげられることが多いんですが、本当はもう一歩先があるんです。
      それは「病原菌だけに有効で、非病原菌には効かない」ということです。
      #まぁ、もちろん、診断が確定するまでのエンピリックな投薬の必要性もあるから、あまりピンポイントでも困ることはありますけどね。

      この点で言えば、ファージの宿主特異性というのは大したもので、ほとんど抗体と同レベルの特異性を発揮できます。
      また上でも指摘されてましたが、ファージは真核細胞には感染しませんし、万が一真核細胞に取り込まれたとしても、そもそもプロモーターが違うから、真核細胞内ではファージ蛋白は産生されず、したがってウイルスの増殖も起きない。宿主への安全性でもとても優れてるわけです。

      こんなにいいとこずくめの(にみえる)ファージなのに、なぜファージ療法は実用化してないのか。
      それはひとえに、ファージの「投薬」が難しいことです。まず経口投与では、途中で消化されてしまってうまく作用することができません。また注射剤とすることは、一見有効そうに見えますが、初回はよくても二回目以降は、ファージに対して抗体が作られてしまって効力が著しく低下してしまいます。また、ファージは作成するときに細菌を利用しますが、大腸菌などを使って増やした場合、宿主細菌の細胞壁(の外膜リポ多糖)に由来するエンドトキシンの残留が大きな問題になります。

      これらの問題が障壁になって、ファージ療法はほとんど実用化されてないわけです。今のところ、「体内に入れないかたちで」、つまり創傷部に外から「振りかける」ような形で利用することだけが実用化されてます。
      親コメント

身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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