Office Open XML も、ISOになるかOASISになるか知りませんがなんらかの標準を取りに行くでしょう。
そうなればどっこいでしょうね。
だぁかぁらぁ、Office Open XML は既に Ecma International という団体によって標準とされています。 [ecma-international.org]
Ecma International は OASIS よりは多分格上、ISO よりは明らかに格下、といって良いでしょう。
ISO 標準を作ることを目指す企業や団体にとって、Ecma 標準になることで近道を通ることができます。
えーと、fast track といったっけな。それが Ecma International のビジネスモデルみたいなものです。
困る民間人はいないから別に良い (スコア:1)
特定の環境に依存で良けりゃ、いくつかあるはずですけど、それも駄目となると存在しないのでは?(個人的には、Notesの次期バージョン辺りが該当?とは思いますが)
ま、これで困る民間人がいるとも思えないんで、どうぞお勝手にとしか言えませんが。
Re:困る民間人はいないから別に良い (スコア:2, 参考になる)
WordやExcel だって、保存の仕方次第でいろんな形式で書き出せるわけだし、それが他のソフトウェアに変わったところで同じことでは。メジャーなソフトの古めのバージョン使えば他社製品に読み込みフィルタやコンバータがありそうだし。
特定の製品に依存しない形式の場合、今度はデータを作成する人のスキルや作り方によってデータの互換性が左右されしまう。HTMLみたいに。
Wordにしても一太郎にしてもOOoにしても、入念にスタイルを設計した国で共通のスタイルシートの類(Wordで言えば*.dotファイル)を用意して使うだけで済んでしまうんじゃないのかな。共通のスタイル名で各アプリケーション用にスタイルシートやテンプレートを用意しておけば、そのスタイルをちゃんと適用してデータを作る限りは、XML化や他のXMLベースの形式への変換も容易だし、根本的な互換性の心配はそんなになさそう。
Wordでも、適切なスタイルさえ適用されていれば、例えばこんな使い方 [t-studio.com]もできるし。
使う人が「互換性の高いデータの作り方」を知らなければ、どんなソフトを使っても互換性という点ではそう変わらなさそうな気がする。
Re:困る民間人はいないから別に良い (スコア:1)
これでは「使う人」がどんなに頑張っても、互換性のあるデータ作りという点では
重大な支障があると言わざるを得ない。
Re:困る民間人はいないから別に良い (スコア:2, すばらしい洞察)
今回の場合、NHKニュース文中の「ほかの製品」になるであろう、Microsoft WordやExcelが ISO 26300(ODF) に対応していなければ、ISO 26300 は「ほかの製品との互換性を重視」した形式ではないと言うこともできます。必ずしもデジューレスタンダードがデファクトスタンダードになるとは限りません。
ファイルフォーマットの互換性(直接読み書きできる)を求めるのか、コンテンツや運用上の互換性(相互に変換して利用できる)を求めるのかで全く違った議論になると思います。省庁と地方、省庁と民間というレベルの話なのか、省庁内に限った話なのかという前提によっても違うし。
# そもそもは、NHKのニュースの文面が変なんですが。「〜ため」とか「これによって」が全然理由や根拠の説明になっていないし、何の「互換性」について言っているのか全くわからないし。
Re:困る民間人はいないから別に良い (スコア:3, 参考になる)
それはさておき、製品が標準との互換性を重視することは可能ですが、標準が製品との
互換性を重視するというのは、尻尾が犬を振るような話で、一般には不可能です。 たとえば対象市場が小さ過ぎる場合には、公的標準を実現するだけの投資を社会が
負担し切れない、という場合があります。対象市場の縮小が予測されている場合も
同じです。今回は明らかに、そのような場合ではありません。
広く使われる製品で、事実的標準が公的標準を凌駕してしまった例としては、
TCP/IP による OSI の駆逐が挙げられます。こういうことが起こるには幾つか条件があって、
Microsoft が勝手にバージョンアップしてしまえば、ECMA がノーと言ってもさしたる
影響を及ぼすことはできない。たとえ ISO になってもこの力関係は変わらないでしょう。
現状で ODF と Office Open XML の双方に欠けているのは、組版エンジンの公開仕様です。
フォーマットだけの公開では、3ページの文書を別ソフトウェアが3ページで再現することが
できない、という訳です。ただし OpenOffice.org はオープンソースですから、これの組版を
再現するだけで良ければ、高々ソースコードを調べれば事足ります。 いや、NHKニュースの文面には「これによって」なんて語句は出てきませんが。
それに、ISO 26300 (ODF) に対する互換性を指していることはかなり明白です。
Re:困る民間人はいないから別に良い (スコア:1)
そういうことなんですね。ODFへの気運が高まっている中では、どのアプリケーションでも対応は時間の問題のような気がしていましたが、今、このタイミングでそんな話が出てきているというのは、vnさんが他のコメント [srad.jp]でも触れているように、デベロッパ/ベンダーへの尻叩きという意味もあるんでしょうかね。
ただ、ドキュメントフォーマットの標準化で気になるのは、TCP/IPの例などと違って、エンドユーザーがあまり技術に明るくない場合が多く、そうした人達は自分が使うことにしか関心がないので、「あれができない、これができない」と言って、結局メジャーな市販品を勝手に使ってしまわないかという点です。
標準フォーマットにするからには、ユーザーから文句の出ないように特に日本語独特の組版への対応がしっかりなされていないといけないでしょうし、ドキュメントフォーマットに関しては欧米よりも日本語圏では敷居が高い気がします。Adobe InDesign のように、日本語版は日本語組版に対応するために1からコードを書き直して英語版とほとんど別ソフトになってしまった [ascii24.com]という例もあるし。
# それよりも今もっと悩ましいのは新MSフォント [nikkeibp.co.jp]の問題ですが。
Re:困る民間人はいないから別に良い (スコア:0)
そうなればどっこいでしょうね。
あと、現実的なサポートのスピードも問題になるでしょう。
とかしこしこ作っている間に、MSなり3rdパーティなりがサポートツールを作ってしまえば普通はそちらを使うでしょう。
現に中国産のオフィスソフトのWordファイルのレイアウト再現の度合いはOOoを凌駕しています。
Re:困る民間人はいないから別に良い (スコア:2, 参考になる)
Ecma International は OASIS よりは多分格上、ISO よりは明らかに格下、といって良いでしょう。
ISO 標準を作ることを目指す企業や団体にとって、Ecma 標準になることで近道を通ることができます。
えーと、fast track といったっけな。それが Ecma International のビジネスモデルみたいなものです。
NHKニュースの文面を見る限り、ニュースソースになった人は、単なる Ecma 標準では不十分だと
考えているらしいことが読み取れます。Ecma 標準はお金を積めば済む話ですから、順当な見方です。
Re:困る民間人はいないから別に良い (スコア:0)
OOoのVBA対応 (スコア:0)
OpenOffice.org CalcがExcel VBAをサポート [opentechpress.jp]
Re:困る民間人はいないから別に良い (スコア:0)