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2011年11月 記事 / 日記 / コメント / タレコミ
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2011年11月7日の人気コメントトップ10
869049 comment

phasonのコメント: 時間変化する物理定数 (スコア 5, 参考になる) 36

by phason (#2046250) ネタ元: 微細構造定数は定数ではないかもしれない

物理「定数」が時間変化してるんじゃないか?と言う議論は,現代物理に限ればおそらくディラックの議論あたりに遡ると思います.

ディラックは,基本的な素粒子,例えば陽子(当時はクォークの存在は無かったので)を考えると,そこに働く重力と電磁気力の力の比が40桁ぐらいも異なることに非常に不満を持っていました(電磁気力の方が圧倒的に強い).
彼の美意識的には,こういった宇宙の「基本的な数」は全て同じぐらいの桁(せいぜい数桁の差)に納まってる方がおさまりが良かったわけです.
まあ,機械を分解したら直径1000兆光年の歯車と直径1nmのスイッチが入ってた,という様な比率なんで,その感覚は何となくわからんでも無いですが.

そして彼は基本となりそうな様々な数を調べ,その比を取ってみたところ,

・重力と電磁気力:40桁ぐらい違う
・陽子の半径を光速で割ったもの(彼的な時間の最小単位)と宇宙の年齢:40桁ぐらい違う
・推定された核子の数:(1040)2

と,1040あたりに関係しそうな数がいくつか出てきました.そこで彼は,「これらの数字は実は関係していて,例えば電磁気力と重力の強さの比は,宇宙の年齢とともにどんどん大きくなっている(力の比 を 宇宙の年齢 で割ったものが,常に1前後の定数になる)」という仮説(大数仮説)を提唱します.

まあ,この仮説自体は現代に至る精密計測で否定されたのですが,これ以降「物理定数とされている各種の数は,実は定数ではない(時間変化,空間変化している)のかも知れない」という研究が行われるようになります.
(弦理論などでは異なる宇宙では異なる結合定数を持つ可能性が指摘されていますし,場合によってはそれが時間変化する可能性も否定できないので,基本的にはそれほど無茶なアイディアというわけではありません)

そんなわけでいろいろな計測が行われています.例えば相対論に代わる重力理論としての万有引力定数が時間変化するモデルなども研究されています.
そういった研究の中で,最も精力的に研究されているのが微細構造定数です.この定数は電磁気力と結びついた定数なわけですが,電磁気力というのは非常に強く測定がしやすい,また世の中の大抵の事象は電磁気力に由来するため,研究がやりやすい(関連する物理現象が幅広い),そして何より電磁気関連の技術が発達しているので計測上有利,と言った特徴があります.
(なお,この定数が変化しているとすると,光速度かプランク定数か素電荷かのうち,少なくとも一つは変化していることになります)

今回の論文で使われているのはクエーサーの分光という典型的な手法です.原子の吸収/発光スペクトルは,内部の準位に応じた構造を持つわけですが,この構造の中に微細構造定数αの2乗であるとか,4乗に比例する項があります.遠方の星ですので運動によるドップラーシフトだとか空間の膨張による赤方変位によりスペクトルが変化しますが,それを例えばαの2乗に関連するスペクトルで規格化し,4乗の方の位置のズレを検出することで,αの値が現在(我々の周囲での実験結果)とクエーサーから光が出た段階(遙か過去)で異なるのかどうか,が検出できるわけです.

しかしながら,やはり遠方から来る光を分光して細かい構造を調べる,というのはなかなかに難しく,例えば今回の論文を出してるグループは1999年と2001年にも同様に「αにズレがあった」と報告し,その後別グループが「もっとサンプル数を増やして調べたが,そのようなズレはなかった」という否定的な報告をしています.でまあ,それに対し今回また,「さらにサンプル数を増やした俺らの分析ではやっぱりズレがあった」という論文が出てきた,と.
(また数年後に別グループから「いややっぱりそんなのは無い」という論文が出る気がします)

なお,微細構造定数の変化に関しては,クエーサーを使う手法は精度は低いけど比較する時間間隔を非常に長くする(要は現代と100億年前レベルのものを比較している)事で変化を見やすくしようとする手法ですが,これとは別に,光周波数コムと言うような光の周波数を超々精密に測定できる手法を使い,短い実験時間(せいぜい年単位)の中での微少な(あるかも知れない)変化を超精密な手法で検出する,という実験なども提案されています(現在鋭意精度を上昇中).
実際のところ,クエーサーを用いた計測やオクロの自然原子炉を用いた手法だと,様々なモデルを使って外的な影響を除いて計算する必要があり,α以外の影響を受ける可能性が指摘されています.そのため,外的なパラメータの制御が容易なこの手の実験室系での実験というのが有望視されているわけです.確かあと1-3桁ぐらい精度が上がればこっちの方が既存の方式より良くなるはずなんで,もう2-30年もすればもうちょっと精密な議論ができるんじゃないかなあと.

882212 comment

コメント: とある店舗側からの意見 (スコア 5, 興味深い) 29

「ぐるなび」「食べログ」両方に店舗情報を掲載していますが、「ぐるなび」の方はかゆいところに手が届かない印象です。
たとえば検索機能。うちの店名(仮に「レストランXX-XX」という店名にしておきます)を検索しようと、半角で「XX-XX」を入力しても、うちの店はヒットせず。全角で「XX-XX」と検索してもヒットせず。「XX(スペース)-(スペース)XX」と入力する事でようやく検索にかかってくれました。
(食べログでは上記三方法いずれでも検索にかかってくれました)
他にも店舗掲載料の違いや情報登録方法・操作性などから、私の場合「食べログ」の方が好印象といった感じです。
サイトの方向性の違いもあるため、口コミ採点を導入してるか否かは、案外どうでもよかったりします(あくまでも我が社の場合は)。

#でも一番活用しているのはTwitterと自社ホームページだったりする。
#もちろんACで。

869480 comment

Canadianのコメント: 吸収式冷凍機 (スコア 5, 参考になる) 23

by Canadian (#2046501) ネタ元: CPUの廃熱を利用してデータセンターを冷却
吸収式冷凍機のことですね.
吸収式冷凍機は昔からありますが,今回の研究は水を吸着させる新素材,と書いてあるので水-臭化リチウム系の添加物を工夫したとか,そんな感じの結果ではないでしょうか. プレスリリースにはCPUの廃熱は変動が大きいため熱源としてはそもそも不向きだけど,新素材によって高温側の熱源に必要な温度を下げることができた,という趣旨のことも書いてありますね.
869498 comment

SteppingWindのコメント: Re:気化熱 (スコア 5, 参考になる) 23

一般的に抗菌剤を有効に働かす環境を維持することが難しいです.

実環境下では単体のバクテリアとかではなく, バイオフィルム(いわゆるヌメリ)を形成していることがほとんどです. このバイオフィルムが一種のバリアとなって, 抗菌剤を防御したりします. バイオフィルムを破壊するには物理的な外力を加える(平たく言えば擦るとか), 熱を加えて変性させるとかが必要になります. あるいは強力な殺菌剤を使う/併用するというのも.

清潔が保たれていない冷却水は, 増殖した細菌類により, 在郷軍人病の様な重篤な感染症の原因ともなります.

882362 comment

コメント: いつか来た道 (スコア 4, おもしろおかしい) 70

by Anonymous Coward (#2046060) ネタ元: アップル、小レストラン相手に脅していた

Apple(音楽)「お前、その名前ややこしいだろ!」
Apple(Mac)「あ、俺らコンピュータだけなんで、かぶらないでしょ?」
Apple(甲虫)「なら、いいか。」

数十年後

Apple(Mac)「音楽配信始めました」
Apple(音)「おい!約束違うぞ!」
Apple(Mac)「じゃ、その商標ちょうだい」

AppleADay「サンドイッチを作り続る」
Apple(Mac)「ならいいか」

そして数年後

Apple「あ、俺らこれから食品事業に進出するんで閉店してね♥」

868747 comment

NOBAXのコメント: 水圧=水ではない (スコア 4, 参考になる) 22

他でも書いたけど、 BSで放映されたガスランドで紹介されていたように、
水圧破砕法は水だけで地中に割れ目を作るように聞こえますが、実際には、
水とともに536種類の化学物質(腐食防止剤、ゲル化剤、掘削添加剤など)が添加されています。
TCMTB、エチルベンゼン、トリクロルベンゼンなどの有害物質も使われるため環境破壊が問題になっています。
水圧破砕で使われた化学物質を含む水が採掘回収後、処理されずに野原や小川に捨てられているのが現状のようです。
井戸水を汲んだ蛇口にガスが混入、火がつく、井戸が爆発したりする様子が番組では紹介されています。

EPAは水圧破砕による環境汚染の調査をしようとしたが、水圧破砕法を開発したハリーバートン社
(この会社はイラクで大儲けした)などが、圧力をかけて諮問委員会で調査の必要性を否決した。
業界はロビー活動に1億ドルをかけて、封殺しているとのことです。

原子力では廃炉や燃料の再処理費が考慮されていないことが問題視されていますが、シェールガスでも同様な問題があるわけです。
日本でも亜炭や大谷石の採掘跡で地面の陥没が起こり、復旧に多額の経費が掛かることが時々話題になりますが、
製造コストに後世の経費としてどの程度見込んで置くのかは考慮すべき課題です。
869055 comment

greenteaのコメント: Re:微細構造定数の変化をネタにしたSS (スコア 4, おもしろおかしい) 36

↓のSSかと思ったら違った。けど、これなにげに微細構造定数は出てきてないんだな。

ランダウ「そう・・旨いよ、リフシッツ・・すごく・・・もう電子遷移しそうだよ・・」
時間と共に激しさを増すリフシッツの離散準位に、ランダウは質量欠損していた。
正直、いまだ子供のリフシッツでは充分満足できる異常ゼーマン効果は得られないと思っていたのだが、
リフシッツの激しい離散準位は思った以上のコヒーレント状態。
リフシッツ「お兄ちゃん、どう?フーリエ展開?」
ランダウ「あぁ・・・すごく、球面調和関数だよ・・」
ランダウの上で重力崩壊するリフシッツの微細構造を愛撫する。
ランダウ「愛してるよ、リフシッツ・・・こんなに場の量子化しちゃった以上、もうお前を共変微分したりしないから・・・・・・・」
リフシッツ「うん・・・ぅ、ん・・共変・・微分しないでっ・・私たち・・もうディラックスピノールなんだから・・・!」
ランダウはリフシッツの運動量エネルギーテンソルを舌で反対称化し、リフシッツはハミルトニアン密度をを更にゲージ変換する。
ランダウ「ああ・・・お前は最高の核磁気断熱消磁冷却だよ・・!」
リフシッツ「私・・もう・・・ダメ・・・エルゴ領域・・・!」
リフシッツのファインマン核はもう無限多重積分だ。
リフシッツ「あ、あぁ・・・ぁぁあああっ・・・っっっっ!」
リフシッツの対称性が自発的に破れた・・・・・・。

882112 comment

コメント: Re:口コミ採点 (スコア 4, すばらしい洞察) 29

レビューシステムの話題でいつも主張しているのですが、
上と下の評価数パーセントを無条件で切ってしまうと、だいぶこなれた評価になると思うです。

レビュー件数が少ない店(商品)には使えない手ですが。

869568 comment

SanPierreのコメント: 吸着冷凍サイクル (スコア 4, 参考になる) 23

他の方も書かれていますが、Wikipediaの記述で言うなら吸着冷凍サイクルで、ちょっと違います。
ゼオライトやシリカゲルが吸着材として使われます。例えば、ゼオライト系材料を使った商用機はこんなのです。富士通の「新素材の吸着材」がどんなものかわかりませんが、一応、このAQSOAという吸着材も50℃で再生できるという記述が見られますな。
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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