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イオンビームによる突然変異で、二酸化窒素浄化能を高めた植物を開発」記事へのコメント

  • この後が大切 (スコア:2, すばらしい洞察)

    手当たり次第変異体を作って、たまたま良いものができた……ってだけですね。
    厳しい見方をするならば。

    この後、

    • どうして二酸化窒素処理量が増えたのか
    • 種として環境への影響はあるのか
    などなどの研究が進んだら、使い物になるんじゃないかと。
    • Re:この後が大切 (スコア:2, 参考になる)

      by electric_goat (19709) on 2007年08月04日 17時30分 (#1200818)

      育種からだけ考えると、目的の品種が出来た時点でプロジェクトは一段落ですけど、理学研究科なので(?)機構解明は行われるんじゃないかと思います、たぶん。

      まあ、個人的には環境に影響がない、と主張するつもりはありませんけども、別物ですが、このようにして作られた園芸品種は既に商品として出回っているようです(例えば花持ちの良い“バーベナ”が誕生 [riken.jp])。このような品種については(もちろん不利になる書き方はしないでしょうけど)イオンビーム育種研究会 [nii.ac.jp]のイオンビーム育種情報のFAQが参考になるかと。

      変異体というと何か遺伝子を導入したものがイメージに浮かぶのかもしれませんが、「手当たり次第変異体を作」って探索することはブラックボックスである生物を解析するために、今でもよく用いられる方法です。概念はこんな感じです。

      1. 生物をブラックボックスと考えて、とりあずランダムにどこかを壊してみる。
      2. 壊していない元の生物(野生株)と、どこだかわからないけどどこか壊れた変異体に任意のインプットを入れてみる。
      3. アウトプットを比較する。
      4. 欲しいアウトプットの変化が見られたものを選ぶ。
      5. どこが壊れたのかを調べる。

      変異体作成にはイオンビームの他にもいろいろな放射線や物質 [wikipedia.org]、あるいはトランスポゾン [wikipedia.org]が使われます。イオンビームは植物育種でしばしば使われるみたいですが、他の生物・分野ではそんなにメジャーではなさそうです。

      特に2-4のステップを指してスクリーニングと言います。たくさん行うので、作業量としては一番大変です。この研究では「約25,000の外植片から得られた約500個体を分析した」そうです。どういう風に500個体にしぼられたのか、この書き方ではちょっとよくわかりませんが、たぶん測定以前に1ステップ別のスクリーニングが入っているんじゃないかと思います。例えば外観や生育上の差異が大きくて、壁面緑化植物として使えない、とか。

      でたらめに壊しているので、どこ(どの遺伝子)が壊れたのかを調べるのはちょと大変ですが、遺伝的組換え [wikipedia.org]をつかってマッピングしていくんだと思います、たぶん。

      解析が進んでホワイトボックスっぽいところもありますが、基本的に生物はまだまだブラックボックスです。

      親コメント

皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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