by
Anonymous Coward
on 2007年12月24日 14時35分
(#1271209)
それは、文化庁の分類が悪いのではなく、完全な信託を義務付けるJASRACが悪いんだよ、やはり。元の著作者は、「ネット配信」をコントロールする権利を持っている。JASRACとの契約では、それを全てJASRACに委ねなくてはならない。従って、元の著作者ですら、自分のサイトにアップロードした時点で、JASRACに料金を請求される。しかし、「全てをJASRACに委ねろ」というのは、JASRACの言い分だから、例えば「ネット配信」の「商業的活動」だけを委託できる管理団体があれば、個人ホームページ上のはスルーして、広告やカラオケで利用しているものだけから、対価を徴収する、というビジネスが出来るはず。もちろん、携帯電話の着信音についても課金できるだろうし、作者はその分の印税を受け取れるだろう。JASRACの"All or Nothing"政策は、他の管理団体が存在しないことを前提しているわけで、競争原理にはのっとっていない。ただ、JASRAC方式は、著作者には都合が悪くても代理店には都合がいい。それだけのこと。
中間搾取はもういいでしょ (スコア:5, 興味深い)
中間搾取業者を挟まなくても直接アーティストへ対価を払うことだ出来る時代になったのですから
レディオヘッドが面白いことしてますし
レディオヘッド、新作はダウンロード販売 「価格はあなた次第」 [itmedia.co.jp]
Re:中間搾取はもういいでしょ (スコア:1)
一般には商用利用不可で公開しつつ、JASRACには商用で利用された分だけを回収してもらうとか。
JASRAC管理とCCライセンス (スコア:4, 参考になる)
[栗原潔のテクノロジー時評Ver2 [itmedia.co.jp]] の JASRACと信託契約を結ぶ場合の課題について [itmedia.co.jp]
[「電波とどいた?」 [denpa.org]] の JASRACへの信託話 [denpa.org]
を読んだ感じでは
着うたがネット配信扱いなのは文化庁が決めたことなので、どこの会社に管理を任せても同じ?
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認識が間違っていたら指摘希望 > 詳しい方
Re:JASRAC管理とCCライセンス (スコア:3, 参考になる)
JASRACが無視できないくらい、他の管理団体が大きくなってくると、構図が変わるかもしれない。でも、今は無理だろう。
Re:JASRAC管理とCCライセンス (スコア:1)
というe-licenseのカラオケ信託はどうなるんでしょうかね?
もしカラオケ業務だけ対象にできるのなら、まさに望まれているものなわけですが。
Re:JASRAC管理とCCライセンス (スコア:1)
インターネットでの配信や二次利用に絡んでくるのは「着うた」の管理委託のほうではないかと。
元コメントの栗原氏のブログにあるように「着うた」とインターネットでの配信は同じ扱いになっているので、「着うたは利用料を徴収」「ネットでの配信は無料」という扱いをしてくれる管理団体がいないと難しい状況です。(私の認識が間違っていなければ)
Re:JASRAC管理とCCライセンス (スコア:1)
たしかe-license の場合は「依頼者が認める場合なら料金を下げることができる」はずなので、着うたのみ料金徴集というのは可能な気がします。ゼロにできるかどうかはわかないですが。業界既得権益どっぷりのJASRACはともかく、他の著作財産権管理会社はこの手のカスタマイズは可能か、要相談で検討してくれると思います。
このあたりのニコニコ動画で利用しやすいような契約条項をニワンゴで整理して、著作者が利用可能な選択肢として提供してくれるといろいろ面白くなりそうですが、やってくれないのかなぁ。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re:JASRAC管理とCCライセンス (スコア:1)
やってくれそうな感じです。
ドワンゴが「ニコニコ事業本部」を設立、権利関連部門も新設 [impress.co.jp]
うまく軌道に乗ると面白そうです。
Re:JASRAC管理とCCライセンス (スコア:1)
> 例えば「ネット配信」の「商業的活動」だけを委託できる管理団体があれば
もしもこの管理団体を作るとしたら「何をもって商業目的の配信と判断するか」を決める時点でかなり揉めそうに思います。
「アフィリエイトが一杯付いているブログや、内部でアフィリエイトへのアクセスをする動画プレイヤーなどでの配信が商業目的なのかどうか」
とか。
Re:JASRAC管理とCCライセンス (スコア:0)
まあ、著作者が、一つの著作物に対して複数の管理団体を使えば、管理団体は一方的に損をするので、商業利用に関しては独占的な権利を主張することになるとは思う。そういう点では、若干の不安が残るものの、契約書に書ききれないほど複雑にはならないだろう。まともな法務部門があれば、十分に対処できて、ビジネスモデルも安定しているんじゃないかな。