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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー
タレコミメモ (スコア:0)
自分用リンク集としての価値があるのでメモとして残す。
--(ここから)--
セキュリティホール memo [ryukoku.ac.jp]経由、
仙石浩明の日記(1/17) [gcd.org]によると、1/9 以降、Windows VISTA 搭載の
Panasonic Let's note CF-R6M/CF-R6A(BIOSがV1.00L13 / V2.00L10) においてハードディスクが突然死する可能性があったようだ。突然死といっても、データが消失したり、
再起不能等の故障をするということではなく、あるトリガーがきっかけに「Power-Up In Standby」が有効になってしまう事が原因だったようだ。
「Power-Up In Standby」とは HDD が沢山あるサーバなどで、全ディスクが一斉に回転を始めると、突入電流が電源の許容範囲を
超えてしまう現象を回避するためのモードで、電源を投入したあとで HDD を一台づつスピン・アップしていくことで突入電流を分散
させて電源へのダメージを抑える事が出来る大規模サーバーでは有用なオプションのようだが、小型のノートPCのようにマスターHDDが1台
のみ入っている環境では、マスターがいつまでもブートしなくなるという仕組みらしい。
そのオプションを有効にしたトリガーは、1/9に配布されたKB943899 [microsoft.com]だったようで、
Microsoftでもこの事象について確認されている(KB948023) [microsoft.com]が修正パッチは未だ
出ていないので、該当するユーザーはKB943899の適用を見送るか、対応BIOS(V1.00L14 / V2.00L13) [panasonic.co.jp]を適用する事で回避するしかない。
すでに、事象が発生していて修理に出している時間が無い場合、Linuxの操作に抵抗が無いならば、
あくまで自己責任で仙石氏提供の修復用Linux [gcd.org]によって復旧させる事が可能だ。
尚この問題は、Let's noteに限らず、マスターHDDがPower-Up In Standbyに対応したHDD(Hitachi HTS541612J9SA00)をマスターに搭載した
ノートPCでは同様の事象が発生する可能性があるようで、仙石氏の日記にはHitachi製HDD搭載のThinkPad T60で同様の問題が発生したとの報告、
DELLのXPS M1330(Seagate:ST9160823AS 160GB)ではKB943899適用後、再起動ループ状態に陥ったという報告、バッテリ駆動で省電力モードだとディスプレイがちらつくという報告もあり、仙石氏は「power-on in standby」だけでなくバッテリ駆動関係の変更が影響したためでは無いかと推測している。
VISTA搭載ノートパソコンをお持ちの方は、KB943899適用後の挙動に用心したほうがいいかも知れない。