epgrecのコメント: Re:不正競争防止法違反? (スコア 5, 参考になる) 85
そもそも著作権法違反は親告罪ですからね。
著作権法改正のからみがあるという指摘があるけれど、この件はあまり関係ないと思いますよ。
著作権法の改正では新たに個人がDVDなどをコピーする行為が禁じられました。
一方、不正競争防止法違反は視聴を制限するための技術的保護手段(俗にいうアクセスコントロール)を
破るソフトウェアなどの提供を禁じています。
ここがややこしい点なのですが、著作権法では改正以前からコピーを制限する技術的保護手段
(コピーコントロール)について、それを破る行為は制限していました。
コピーコントロールとアクセスコントロールは異なるとされ、DeCSSやAACSは
アクセスコントロールであって、コピーコントロールではないと見なされています。
詳しくは、たとえば、この辺を参考にするといいでしょう。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20091126/341139/
つまり、アクセスコントロールであるところのDeCSSやBDのAACSを破るツールを配布する
行為は、著作権法改正とは無関係に前から日本では不正競争防止法違反です。
不正競争防止法では、有償無償に関わらずアクセスコントロールを破る
ツールの提供を禁じているので、オープンソース等での提供も厳密に言えば違法になります。
要するにヤフオクでのDeCSSやAACSクラックの提供は著作権法改正以前から違法で、
取り締りの対象だったということですね。
改正以前の著作権法ではアクセスコントロールを破る行為について制限が行われておらず、
個人がDeCSSなどのツールを入手することや、そのツールを使って個人的にコピーを行う
ことも禁止されていませんでした。
ほとんどのDeCSSやAACS破りのツールが海外で開発されていたことから、不正競争防止法で
禁じられていても個人にはあまり関係ない状況だったわけですね。
で、著作権法改正でDeCSSを含むアクセスコントロールも著作権法における技術的保護手段に
組み入れられ、包括的にそれらを破ったりコピーする行為が禁じられたという流れです。
いろいろややこしいので誤解があるのも無理は無いのですが、何がどう変わってきたかを把握しておくのは
とりあえず損にはならないと思われます。