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恥を忍んで白状いたしますが、 正直なところ、この「OS」のどのあたりが技術的に優れているのか、よくわかりません。 一通りコメントを読んでみたつもりですが、「日本発だから素晴らしい」「独りで作っているからすごい」という以外には特にどこが優れているのか理解できませんでした。
OSなんて所詮トレードオフの固まりじゃないかと思う
新しいOSが新しいパラダイムを背負って生まれてくる興奮を体験したことはないですか? 例えば私の体験で言えば、SymbolicsやLisp Machine社のLisp OSや、Smalltalk80環境とかを初めて目にしたときは、心の底から感動したものでした。OS自体が動的な言語で書かれ、環境と渾然一体となって動作する姿は衝撃でした。確かにここ数年OSに革新的に新しいパラダイムが持ち込まれることは少ない気もしますし、さすがにいまさら「TSSの登場」とか「マイクロカーネルの登場」なんて(私自身は)教科書でしか体験で
「OSなんて所詮――」とまで言いきってしまうのは技術者としてかなり悲しいことだと思います。
これはどちらかというと勉強不足なのではないでしょうか。例えば負荷の受け付け制御は性能保証になるので処理能力の下限が厳しい場合は役立つでしょうし、DoS攻撃への対策としても使える可能性はあります。これが実際に有効であるという論文 [nec.com]は1995年にすでに出ている(しかも60回以上citeされている)のですが、実装されかつ世に出たOSは(特定用途を除いて)私の知る限りありません。
また、私の例ですが、Solarisはadaptive lockでmutexのcostを下げているとされています。しかし、実装を見るとspin loopの中でatomic opを連発するためmemory busを占有する恐れがあることに気が付きました。というわけで、FreeBSDのadaptive lockではspin loopで一切atomic opを使わないような工夫をしています(実験は人まかせにしてしまったけど)。
手もとのOSが実世界のどんな状況で使われるかをよく考えて、ある程度genericに現れるところをたたいてみるようにすればトレードオフ以外の点でも技術的な勝負ができると思うんですけどねぇ... Sunはそういうやり方でfine-grained lockをやったんだし、今やほかのOSがそれに追従しようとしているということはあれは大成功ですよね?
技術はせいぜい大学院の研究でしか付き合ってないですが、その限りではトレードオフというのはたたける問題を全てたたいた後、調整用に持ち込むものと考えてます。ですから、初期にトレードオフの形で持ち込んだものでも、しばらく時間が立つと最適な落しどころが分かってそこにfixしてしまうということもよくあります。
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家
求む――技術的側面からの解説 (スコア:0)
恥を忍んで白状いたしますが、 正直なところ、この「OS」のどのあたりが技術的に優れているのか、よくわかりません。 一通りコメントを読んでみたつもりですが、「日本発だから素晴らしい」「独りで作っているからすごい」という以外には特にどこが優れているのか理解できませんでした。
Re:求む――技術的側面からの解説 (スコア:1, すばらしい洞察)
仕事においても、ゲームシステムというOSを作る必要があり
実際、いろいろなゲームシステムがつくられてきた。
それぞれ、OSとしての最低限な機能と
必要最低限な描画機能と、シェルをもっている物がおおいとおもう。
彼もゲームをつくってたようなの
いや、技術ではなくってね。 (スコア:2, 参考になる)
>いろんな人が、それぞれ実験的につくってるんじゃないだろうか。
>
>したがって、特別ニュースにするようなもんじゃないとおもうけど。
「実験的に作っている」というのはたぶんまったく正しいと思います。
でも、それを公開するところまでもって行くには度胸とそれなりの作業も必要なわけで、
それをやってのけただけでも、俺なんかはただ単にすごいとか思ってしまうんですけどね。
いわば「心意気
Re:いや、技術ではなくってね。 (スコア:1, 興味深い)
新しいOSが新しいパラダイムを背負って生まれてくる興奮を体験したことはないですか? 例えば私の体験で言えば、SymbolicsやLisp Machine社のLisp OSや、Smalltalk80環境とかを初めて目にしたときは、心の底から感動したものでした。OS自体が動的な言語で書かれ、環境と渾然一体となって動作する姿は衝撃でした。確かにここ数年OSに革新的に新しいパラダイムが持ち込まれることは少ない気もしますし、さすがにいまさら「TSSの登場」とか「マイクロカーネルの登場」なんて(私自身は)教科書でしか体験で
Re:いや、技術ではなくってね。 (スコア:1)
これはどちらかというと勉強不足なのではないでしょうか。例えば負荷の受け付け制御は性能保証になるので処理能力の下限が厳しい場合は役立つでしょうし、DoS攻撃への対策としても使える可能性はあります。これが実際に有効であるという論文 [nec.com]は1995年にすでに出ている(しかも60回以上citeされている)のですが、実装されかつ世に出たOSは(特定用途を除いて)私の知る限りありません。
また、私の例ですが、Solarisはadaptive lockでmutexのcostを下げているとされています。しかし、実装を見るとspin loopの中でatomic opを連発するためmemory busを占有する恐れがあることに気が付きました。というわけで、FreeBSDのadaptive lockではspin loopで一切atomic opを使わないような工夫をしています(実験は人まかせにしてしまったけど)。
手もとのOSが実世界のどんな状況で使われるかをよく考えて、ある程度genericに現れるところをたたいてみるようにすればトレードオフ以外の点でも技術的な勝負ができると思うんですけどねぇ... Sunはそういうやり方でfine-grained lockをやったんだし、今やほかのOSがそれに追従しようとしているということはあれは大成功ですよね?
技術はせいぜい大学院の研究でしか付き合ってないですが、その限りではトレードオフというのはたたける問題を全てたたいた後、調整用に持ち込むものと考えてます。ですから、初期にトレードオフの形で持ち込んだものでも、しばらく時間が立つと最適な落しどころが分かってそこにfixしてしまうということもよくあります。
Re:いや、技術ではなくってね。 (スコア:0)