ちなみに、その草稿の記述の元になったのは、"A comparative appraisal of the health and psychological consequences of alcohol, cannabis, nicotine and opiate use,"という論文で、WHOはこの論文の主張を科学的に正しくないとして最終稿では削除しています。 ここらの詳しい事情は、New Scientistの"WHOは政治的圧力をうけて大麻の有毒性に関する主張を曲げた"という記事に対するWHOの反論 [who.int]に詳しく記載されています。
なんでかなぁ (スコア:0)
GHQの指導でできたはずの法なのに当のアメリカでは合法の州も出始めている。
WHOでも無害と言われている。
いったん成立した法を簡便に撤廃する法律ができないものか。
もちろん撤廃法は簡便に撤廃されないことが前提で。
Re: (スコア:5, 参考になる)
>> GHQの指導でできたはずの法なのに当のアメリカでは合法の州も出始めている。
>> WHOでも無害と言われている。
1) 検索してみても,米国で非医療目的の大麻使用について「合法の州が出てきた」という話は見つからなかったのですが,どこの州でしょうか?また,かの有名なオランダでも規制によってコーヒーショップの減少が進んでいます.合法化を目指す活動が世界中で行われているのはわかりますが,実態としては合法化なんて全然進んでいるようには見えないというか,むしろ使用に関して厳格化が進んでいるようにしか見えません.このあたり,どうなのでしょうか?
2) 「WHOで無害と言われている」 という主張は過去にも何度も見たことがあるのですが,
Re:なんでかなぁ (スコア:4, 参考になる)
どうも、"WHOが大麻の有毒性を否定"というような主張は、WHOの草稿にあったタバコと酒と大麻を比較する記述から伝言ゲーム的に広まった模様です。
最終的なWHOの見解はWHOの「Cannabis」の項 [who.int]に端的に述べられています。
簡単に要約すると、
・大麻は複雑な情報を整理・統合したりする認識能力に悪影響を与えます。
・継続的に大麻を使ってると、日常生活に差し障りをもたらすような障害が残るかもしれませんよ。
・大麻の使用を自分で管理できず、どんどん依存していく傾向が見られます。
・統合失調症を悪化させることがあります。
・長い大麻の使用によって、気管と主気管支の上皮がやられます。
・気道損傷や肺炎、感染症に対する抵抗力の低下を誘発します。
・大麻を吸ってる人達を見ると、一般人より急性/慢性気管支炎にかかってる人の割合が多いようです。
・妊娠中に大麻を吸っていると、胎児の発達を阻害し、出生時の体重に影響を与えるようですよ。
・もっと研究が必要だけど、妊娠中に大麻を吸っていると、出産後にガンにかかる可能性を高めるようですね。
ちなみに、その草稿の記述の元になったのは、"A comparative appraisal of the health and psychological consequences of alcohol, cannabis, nicotine and opiate use,"という論文で、WHOはこの論文の主張を科学的に正しくないとして最終稿では削除しています。
ここらの詳しい事情は、New Scientistの"WHOは政治的圧力をうけて大麻の有毒性に関する主張を曲げた"という記事に対するWHOの反論 [who.int]に詳しく記載されています。