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この手の話は定期的に出てくるのですが, なかなか実現しませんよね. まあ, 石油メジャーの陰謀だとかゴルゴの仕業って妄想するのも楽しいのですが, ちょっとばかり現実的にどんな問題が出てくるのか考えてみるのもいいものです.
まず最初に太陽熱発電の短所を挙げると, 基本的に昼間しか発電できないってのがあります. 水が沢山あれば揚水発電所という手もあるのですが, 太陽熱発電が有効な場所というと水に不自由しているところが殆どなので, その代わりに圧縮空気貯蔵プラント(CAES) [nagasaki-u.ac.jp]なんて方法を使います. とはいえ, これも気密性の高い岩盤の存在が前提な
蓄熱して日没後も発電を続けることができます。
そのための例として圧縮空気プラントも出したのですがね. それに, 溶融塩を使った蓄熱発電では残念ながらまだ24時間発電までは到っていません. 現在最新のスペインPS10プラント [euro-energy.net]では曇あるいは冬には5~6時間, 典型的な夏場の晴れた日には10~12時間以上の発電が可能ですが, 24時間運転を実現するためにはおおよそ15~16時間の発電が必要で, これについては現在計画中のプラントで実現される予定です. また, 溶融塩蓄熱発電は溶融塩の腐食性や400℃という高温がプラントの配管にどの程度の損耗をあたえ, メンテナンスコストがどの程度になるのかという所が不安定要因になります.
今更送電線の追加が問題になったりはしないでしょう。
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うまい話にゃ裏がある (スコア:2, 興味深い)
この手の話は定期的に出てくるのですが, なかなか実現しませんよね. まあ, 石油メジャーの陰謀だとかゴルゴの仕業って妄想するのも楽しいのですが, ちょっとばかり現実的にどんな問題が出てくるのか考えてみるのもいいものです.
まず最初に太陽熱発電の短所を挙げると, 基本的に昼間しか発電できないってのがあります. 水が沢山あれば揚水発電所という手もあるのですが, 太陽熱発電が有効な場所というと水に不自由しているところが殆どなので, その代わりに圧縮空気貯蔵プラント(CAES) [nagasaki-u.ac.jp]なんて方法を使います. とはいえ, これも気密性の高い岩盤の存在が前提な
しかしデマを流す人も居る。 (スコア:3, 興味深い)
「基本的に」とは書いておられますけど、蓄熱して日没後も発電を続けることができます。
規模やデザインにもよりますが。
>電気のままなら高圧直流, 場合によっては超伝導送電線を引く必要が
ダウト。
これだけあちこちに送電網を張り巡らしておいて [msn.com]、今更送電線の追加が問題になったりはしないでしょう。
>遥か地平線を超えて92マイルも続くプラント
何も一直線に並べる訳では無いでしょう。
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Re: (スコア:1)
そのための例として圧縮空気プラントも出したのですがね. それに, 溶融塩を使った蓄熱発電では残念ながらまだ24時間発電までは到っていません. 現在最新のスペインPS10プラント [euro-energy.net]では曇あるいは冬には5~6時間, 典型的な夏場の晴れた日には10~12時間以上の発電が可能ですが, 24時間運転を実現するためにはおおよそ15~16時間の発電が必要で, これについては現在計画中のプラントで実現される予定です. また, 溶融塩蓄熱発電は溶融塩の腐食性や400℃という高温がプラントの配管にどの程度の損耗をあたえ, メンテナンスコストがどの程度になるのかという所が不安定要因になります.
Re:しかしデマを流す人も居る。 (スコア:1)
しかし、送電距離が比較的短いところ(西海岸など)の需要を賄う分には問題にならないはずです。
最近も、500~900MWの太陽熱発電を導入する契約 [earth2tech.com]が結ばれています(ちなみに原発1基が1000MW前後)。最初のご投稿では、こういう「地産地消」の場合でも問題があるように読めます。
あと、砂砂漠は最初から候補から外されます。確実に遭遇「しない」ような場所にしか建設されません。