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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
ダークマターって (スコア:0)
Re:ダークマターって (スコア:2, 興味深い)
もちろん仮定(モデル)に基づいています。
ただモデルとはいっても、数多の観測結果からくる制限(いわゆる宇宙論パラメータ各種の
観測結果)等により束縛されます。
初期の通常物質の密度揺らぎは量子揺らぎ程度である事が要請されますし、実際観測結果も
まあそんなもんです(WMAPでの観測)。ダークマターだけが馬鹿みたいに大きな密度揺らぎを
持っている理由は今のところなさそうですので、まあ同程度の密度揺らぎだと想定されます。
またダークマターの量/現在での分布に関しては観測結果からかなり正確に分かっています。
(現在と言っても比較的遠方の銀河の観測結果まで含むため、ここ数十億年での量はおおよそ
変化していないということもまあ言えるんじゃないかなあと)
この観測から同時に、ダークマターがほぼ重力のみで相互作用することも判明しています。
(銀河の衝突などで、通常物質がかなりぶつかり合うのに対し、ダークマターの分布は
衝突後もそのまますり抜けていることなどから)
また、初期の量子揺らぎ程度が時間発展で現在のような大規模構造を作れないといけないという
要請とほぼ重力だけで相互作用するという仮定のもと計算結果と照らし合わせて出てくる
ダークマターの量は、現在の観測量とほぼ一致します。
そんなわけで、わかっていることとして
・ここ最近は量はそんなに変わっていない
・ここ最近での通常物質との量の比はよくわかっている
・重力以外の相互作用はあったとしてもかなり弱い
・原初に(通常物質以上の)大きな密度揺らぎがあったという理由はとりあえず思いつかない
がありますので、これを元に、とりあえず今の物質-ダークマターの量の比は昔から変わらなくて、
ダークマターは重力だけで相互作用して、その密度揺らぎはまあ量子揺らぎ由来な程度、という
ものを、通常の物質(こっちは相互作用があるんで流体として計算に含める)と混ぜて時間発展を
追ったらこんな感じになったよ、というのが今回の論文かと。
#と、近だけ書いたにもかかわらず単なる素人の聞きかじりなんでどこまで正確かは保証できず。
もちろん、宇宙の歴史のどこかの段階で突発的にダークマターが増えているとか、現在考慮
されていない過程で宇宙の構造がダイナミックに変わったとか、そういういわゆる標準モデルから
逸脱した過程があったとすれば計算の前提は一気に崩れます。まあ、科学ってのは必ず何らかの
前提のもとで研究が行われますので、前提が崩れればそれ以降も一緒に倒れるのは当然ですが。