phasonのコメント: Re:順番 (スコア 5, 参考になる) 30
消化できないわけではなくて,消化に必要なアミラーゼの分泌量が少ない,というお話です.
アミラーゼを作る遺伝子は複数のコピーが遺伝子上に存在し,コピー数が多ければ多いほどたくさん発現して唾液中のアミラーゼの量が多くなり,デンプンの消化が容易になります.
このコピー数は,農業化された民族(ヨーロッパやらアジアやらその他いろいろ)と狩猟採集生活を送っている民族(アフリカやら何やらで少数残っている民族)との間で差があることが知られており,「農耕やるようになってデンプン質の多い食生活に転換したから,アミラーゼ多い人間が優勢になるような選択が(多少)働いた結果じゃね?」と言われています.
そのため,「古代(農耕開始前)ヨーロッパの人間とか調べると多分アミラーゼ少ないんだろうな」という予想がされていました.
で今回,ヨーロッパに古代に住んでた人間調べたらやっぱり(現代の狩猟採集民並みに)少なかったよ!という報告.乳糖耐性も低いし,その辺は農耕&酪農開始以後に変わってていったんじゃね?と.
#論文自体はもっといろんな特徴を調べていて,農耕周りはごく一部のお話.