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私の知ってる範囲で、修士の段階での内定を返上して博士課程に進んだ事例は1例だけ。 やっぱり、内定をもらって「では御社にお願いします」と言ってしまうと、それをひっくり返す気になれないのが人情。 断ったらその企業に対する大学の印象が悪くなって、後輩の就職に悪影響が生じるかも・・っていうのも頭をよぎるし。 ま、企業に就職するかDrに進むかは、博士課程の魅力があるか無いかの問題なのでこっちへ置いといて。
問題は、「就職活動の長期化で、長期にわたって大学を欠席しがちになること」と、「内定後も、内定者研修だとか、自習教材を送りつけてくるなどの課題で学生の時間を奪うこと」でしょう。 もちろん、それがあまりにもはなはだしければ、留年するわけですが。 たいていは、そこまではいかない。本来なら100点満点で80の勉強・訓練ができたはずの学生が60、70程度の錬度でで修了してしまうことになる。 大学教員としてはそれがもどかしい。本来ならこの学生は最も上のレベルまで鍛えてから社会に送り出せたはずなのに・・・と。
研究を先生が成果を上げる手伝いに駆り出されているとしか受け取れない人が多いのも問題だけど。そういう人は進学すべきではない(*)。 修士くらいだと、研究は研究成果を上げるよりも、学生の訓練(問題解決能力の養成)という側面の方が大きい。だいたい普通の修士の学生だと、教員自身が半年もあれば済むような課題を、うだうだ2年間やってなんとか済ませるようなレベル(まず、その研究テーマに取り組めるだけの基礎勉強に最初の1年は潰れたり)。研究成果というだけだと、学生を見捨てて一切研究指導せず、教員が自分でやったほうが効率がいいくらい。もちろん、たまーに、教員顔負けの研究パフォーマンスを示す学生もいるけど。閑話休題。 結局企業としても、今のやり方は自分のところに来る人員の知識技能レベルをせっせと下げてるんだから、マクロに見ると損なはず。
採用活動を早期に始めるのをやめられないのなら、とっとと内定を出して就職活動を終わらせてほしい。そして、卒業式が過ぎるまでは、平日に呼び出したり拘束したり、課題を与えたりして大学院の勉強研究をじゃましないでほしい。と、そういうこと。 (*) ま、確かに、修士論文につながらない雑用や無関係な他の研究に学生をこき使う悪徳教員は実在するらしいけど(この目で見たことはないので)。
そっくり同じことが大学と高校の間で起きています。「秋口に推薦入学で合格してしまうと、高3の学生の 勉学意欲が下がって2~3学期の授業がなりたたない。」って苦情が高校から出てる。大学自身も、大学相互の高校生の奪い合いで、合格をだすタイミングをどんどん速めているわけで。
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー
青田買いが問題じゃなくって (スコア:3, すばらしい洞察)
私の知ってる範囲で、修士の段階での内定を返上して博士課程に進んだ事例は1例だけ。 やっぱり、内定をもらって「では御社にお願いします」と言ってしまうと、それをひっくり返す気になれないのが人情。 断ったらその企業に対する大学の印象が悪くなって、後輩の就職に悪影響が生じるかも・・っていうのも頭をよぎるし。
ま、企業に就職するかDrに進むかは、博士課程の魅力があるか無いかの問題なのでこっちへ置いといて。
問題は、「就職活動の長期化で、長期にわたって大学を欠席しがちになること」と、「内定後も、内定者研修だとか、自習教材を送りつけてくるなどの課題で学生の時間を奪うこと」でしょう。 もちろん、それがあまりにもはなはだしければ、留年するわけですが。 たいていは、そこまではいかない。本来なら100点満点で80の勉強・訓練ができたはずの学生が60、70程度の錬度でで修了してしまうことになる。 大学教員としてはそれがもどかしい。本来ならこの学生は最も上のレベルまで鍛えてから社会に送り出せたはずなのに・・・と。
研究を先生が成果を上げる手伝いに駆り出されているとしか受け取れない人が多いのも問題だけど。そういう人は進学すべきではない(*)。 修士くらいだと、研究は研究成果を上げるよりも、学生の訓練(問題解決能力の養成)という側面の方が大きい。だいたい普通の修士の学生だと、教員自身が半年もあれば済むような課題を、うだうだ2年間やってなんとか済ませるようなレベル(まず、その研究テーマに取り組めるだけの基礎勉強に最初の1年は潰れたり)。研究成果というだけだと、学生を見捨てて一切研究指導せず、教員が自分でやったほうが効率がいいくらい。もちろん、たまーに、教員顔負けの研究パフォーマンスを示す学生もいるけど。閑話休題。
結局企業としても、今のやり方は自分のところに来る人員の知識技能レベルをせっせと下げてるんだから、マクロに見ると損なはず。
採用活動を早期に始めるのをやめられないのなら、とっとと内定を出して就職活動を終わらせてほしい。そして、卒業式が過ぎるまでは、平日に呼び出したり拘束したり、課題を与えたりして大学院の勉強研究をじゃましないでほしい。と、そういうこと。
(*) ま、確かに、修士論文につながらない雑用や無関係な他の研究に学生をこき使う悪徳教員は実在するらしいけど(この目で見たことはないので)。
そっくり同じことが大学と高校の間で起きています。「秋口に推薦入学で合格してしまうと、高3の学生の 勉学意欲が下がって2~3学期の授業がなりたたない。」って苦情が高校から出てる。大学自身も、大学相互の高校生の奪い合いで、合格をだすタイミングをどんどん速めているわけで。
Re: (スコア:0)
時期で決めるんじゃなくて、曜日で決めたらいいなじゃないかな。企業が行う活動は木金土のみとか。