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湿潤療法、やってる?」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward
    形成外科のDr.です。
    傷をwet(湿潤)に保つことで創傷治癒は早くなります。
    感染があった場合は密封することで細菌増殖を助長してしまい逆効果です。
    なので、最初チャレンジはしますが、感染を起こしたら(赤い、痛い、腫れる、膿が出る)さっさと切り替えます。
    抗菌薬も使わないといけません。見慣れないと切り替えのタイミングは分からないかもしれません。

    軽い傷の処置としては、まずひたすら流水(水道水)で洗うことにつきます。
    皮下の異物は後々入れ墨になることがあるので徹底的に取り除いてください。
    一度入れ墨できると取り除くのは厄介です。
    これでもかというくらい(10
    • by Anonymous Coward on 2009年07月26日 21時20分 (#1611876)

      >感染があった場合は密封することで細菌増殖を助長してしまい逆効果です。

      素人の素朴な疑問だけど、歴史的には「破傷風」ってけっこう恐い病気ではなかったのかな。

      #今はワクチン(?)があるから「治療可能な病気」になっちゃったけど、
      #それまでは「不治の病」扱いじゃなかったのかなと。

      親コメント
      • by Lafiell (6631) on 2009年07月26日 21時50分 (#1611886)

        ええ、今でも怖い病気ですよ。
        でも通常土中の破傷風菌は胞子の状態で休眠しているので、一般的な方法では殺菌できません。
        高圧加熱釜(オートクレーブ)で高温加熱するとか、ホルマリンやフェノール等のタンパク変性剤を
        使う必要があります。そんなの傷口に当てたらそっちのほうが大変ですが。
        ですから、破傷風菌の感染が怖いから密閉しない、ではなく感染源を取り除くため徹底的に洗浄する
        必要があります。

        破傷風と消毒 [wound-treatment.jp]から引用します。

         さて,このように恐ろしい疾患であり,発症してしまったら根本的治療は存在しないのが破傷風である。現在でも治療としては上記のごとく,先手必勝で発症を防ぐしかない。
         となると,やはり「土が入り込んだ傷は,消毒して破傷風を防ぐべきではないか」ということになりそうだが,実はそうならないのである。

         破傷風菌は通常「芽胞」の形態で地中に存在している。問題は「芽胞」という存在形態である。この芽胞,生半可なことでは死んでくれないのである。たとえば,80度の熱湯で煮るとほとんどの生物は死んでしまうが,芽胞はびくともしない。沸騰している水中で15分以上加熱を続けても,まだ芽胞は死なない。紫外線照射にも強く,たいていの微生物が死滅するくらいでもまだ大丈夫だ。

         芽胞を殺そうと思ったら120℃で15分間加熱するか,人間には危なくて使えないような強烈な毒性を有する消毒薬を長時間作用させるしかない。要するに,普通に使われている消毒薬でちょっと消毒したくらいでは芽胞は死なないのである。消毒薬で芽胞を死滅させるためには,人間が死ぬくらい(・・・ちょっと大袈裟)にしないといけない。

         従って,土が入り込んだ傷だからといって,それを消毒しても破傷風の予防にはならないのである。

         つまり破傷風の恐れがある傷の局所処置であるが,積極的に外科的デブリードマンするか,大量の水で洗い流すくらいしかない,ということになる。いずれにしても,通常の消毒薬に効果がないことは明らかだ。

        親コメント
        • Re: (スコア:0, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward

          > ですから、破傷風菌の感染が怖いから密閉しない、ではなく感染源を取り除くため徹底的に洗浄する
          > 必要があります。
          これも、きれいな水がタダ同然でいくらでも一般人の手に入ると言うことを無意識のうちに前提としてますね。
          世の中にはこんな水 [gigazine.net]しか手に入らないという地域だっていくらでもあるわけです。

          • by Anonymous Coward

            あなたが前提を問題にしてるってのはわかるけれど、その話と「破傷風菌の芽胞に消毒薬は効かない」という話は直交する問題ではないかい?

            あーでも完全に洗浄しきれなかった場合、開放しといたほうが嫌気性細菌の繁殖が抑えられる可能性が高い、ってことなのかな?

      • by y_tambe (8218) on 2009年07月26日 22時07分 (#1611893) ホームページ 日記
        現在でも致死率が30%くらいあるので、依然として「怖い病気」です。
        近年「怖い」と思われなくなったのは、ワクチン接種によって発生件数が減ったこと(日本で年間数十人くらい)が原因かと。

        破傷風は、まぁ感染症と言えば感染症ではあるんですが、古典的な微生物学の考え方から言うと、菌が増殖している部分(感染巣)と、症状の出る部分が異なるので、ちょっと例外的というか…実際には菌が産生した毒素が血流/軸索行性に移行して、神経細胞に作用して筋肉の硬直(強直性麻痺)を起こすもので、「感染症」よりも、「毒素性疾患」という名前がしっくり来るというか。

        #ジフテリアとか猩紅熱なんかも同様に、「毒素性疾患」です。いわゆるO157(腸管出血性大腸菌)感染症も、毒素性疾患に近いです(感染巣でも症状でるけど)

        で、この手の毒素性疾患に共通して言えることなのですが、抗生物質などによって感染している病原体を除くのも確かに重要なのだけど、それだけでは駄目で、全身に回っている毒素をどうにかして除去することが必要になります。ジフテリアや破傷風なんかでは、ヘビ毒なんかと同様に、いわゆる「抗血清」が作られているので、これを利用することが可能です。特に破傷風では「ヒトの抗血清」(抗破傷風毒素ヒト免疫グロブリン、ヒトTIG)が利用されてます。ジフテリアとかヘビ毒では、ウマ血清などしかないのですが、これらの異種血清の投与は副作用も大きいので、その点で言うと破傷風は治療の条件がいいとも言えます。
        しかしそれでも、毒素が一度、神経に作用してしまうと取り除くのは困難で、そのため現在でも致命率が30%くらいある、ということです。
        親コメント

犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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