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>感染があった場合は密封することで細菌増殖を助長してしまい逆効果です。
素人の素朴な疑問だけど、歴史的には「破傷風」ってけっこう恐い病気ではなかったのかな。
#今はワクチン(?)があるから「治療可能な病気」になっちゃったけど、#それまでは「不治の病」扱いじゃなかったのかなと。
ええ、今でも怖い病気ですよ。でも通常土中の破傷風菌は胞子の状態で休眠しているので、一般的な方法では殺菌できません。高圧加熱釜(オートクレーブ)で高温加熱するとか、ホルマリンやフェノール等のタンパク変性剤を使う必要があります。そんなの傷口に当てたらそっちのほうが大変ですが。ですから、破傷風菌の感染が怖いから密閉しない、ではなく感染源を取り除くため徹底的に洗浄する必要があります。
破傷風と消毒 [wound-treatment.jp]から引用します。
さて,このように恐ろしい疾患であり,発症してしまったら根本的治療は存在しないのが破傷風である。現在でも治療としては上記のごとく,先手必勝で発症を防ぐしかない。 となると,やはり「土が入り込んだ傷は,消毒して破傷風を防ぐべきではないか」ということになりそうだが,実はそうならないのである。 破傷風菌は通常「芽胞」の形態で地中に存在している。問題は「芽胞」という存在形態である。この芽胞,生半可なことでは死んでくれないのである。たとえば,80度の熱湯で煮るとほとんどの生物は死んでしまうが,芽胞はびくともしない。沸騰している水中で15分以上加熱を続けても,まだ芽胞は死なない。紫外線照射にも強く,たいていの微生物が死滅するくらいでもまだ大丈夫だ。 芽胞を殺そうと思ったら120℃で15分間加熱するか,人間には危なくて使えないような強烈な毒性を有する消毒薬を長時間作用させるしかない。要するに,普通に使われている消毒薬でちょっと消毒したくらいでは芽胞は死なないのである。消毒薬で芽胞を死滅させるためには,人間が死ぬくらい(・・・ちょっと大袈裟)にしないといけない。 従って,土が入り込んだ傷だからといって,それを消毒しても破傷風の予防にはならないのである。 つまり破傷風の恐れがある傷の局所処置であるが,積極的に外科的デブリードマンするか,大量の水で洗い流すくらいしかない,ということになる。いずれにしても,通常の消毒薬に効果がないことは明らかだ。
さて,このように恐ろしい疾患であり,発症してしまったら根本的治療は存在しないのが破傷風である。現在でも治療としては上記のごとく,先手必勝で発症を防ぐしかない。 となると,やはり「土が入り込んだ傷は,消毒して破傷風を防ぐべきではないか」ということになりそうだが,実はそうならないのである。
破傷風菌は通常「芽胞」の形態で地中に存在している。問題は「芽胞」という存在形態である。この芽胞,生半可なことでは死んでくれないのである。たとえば,80度の熱湯で煮るとほとんどの生物は死んでしまうが,芽胞はびくともしない。沸騰している水中で15分以上加熱を続けても,まだ芽胞は死なない。紫外線照射にも強く,たいていの微生物が死滅するくらいでもまだ大丈夫だ。
芽胞を殺そうと思ったら120℃で15分間加熱するか,人間には危なくて使えないような強烈な毒性を有する消毒薬を長時間作用させるしかない。要するに,普通に使われている消毒薬でちょっと消毒したくらいでは芽胞は死なないのである。消毒薬で芽胞を死滅させるためには,人間が死ぬくらい(・・・ちょっと大袈裟)にしないといけない。
従って,土が入り込んだ傷だからといって,それを消毒しても破傷風の予防にはならないのである。
つまり破傷風の恐れがある傷の局所処置であるが,積極的に外科的デブリードマンするか,大量の水で洗い流すくらいしかない,ということになる。いずれにしても,通常の消毒薬に効果がないことは明らかだ。
> ですから、破傷風菌の感染が怖いから密閉しない、ではなく感染源を取り除くため徹底的に洗浄する> 必要があります。これも、きれいな水がタダ同然でいくらでも一般人の手に入ると言うことを無意識のうちに前提としてますね。世の中にはこんな水 [gigazine.net]しか手に入らないという地域だっていくらでもあるわけです。
あなたが前提を問題にしてるってのはわかるけれど、その話と「破傷風菌の芽胞に消毒薬は効かない」という話は直交する問題ではないかい?
あーでも完全に洗浄しきれなかった場合、開放しといたほうが嫌気性細菌の繁殖が抑えられる可能性が高い、ってことなのかな?
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
Dr.からの提案です (スコア:5, 参考になる)
傷をwet(湿潤)に保つことで創傷治癒は早くなります。
感染があった場合は密封することで細菌増殖を助長してしまい逆効果です。
なので、最初チャレンジはしますが、感染を起こしたら(赤い、痛い、腫れる、膿が出る)さっさと切り替えます。
抗菌薬も使わないといけません。見慣れないと切り替えのタイミングは分からないかもしれません。
軽い傷の処置としては、まずひたすら流水(水道水)で洗うことにつきます。
皮下の異物は後々入れ墨になることがあるので徹底的に取り除いてください。
一度入れ墨できると取り除くのは厄介です。
これでもかというくらい(10
Re: (スコア:0)
>感染があった場合は密封することで細菌増殖を助長してしまい逆効果です。
素人の素朴な疑問だけど、歴史的には「破傷風」ってけっこう恐い病気ではなかったのかな。
#今はワクチン(?)があるから「治療可能な病気」になっちゃったけど、
#それまでは「不治の病」扱いじゃなかったのかなと。
Re:Dr.からの提案です (スコア:3, 参考になる)
ええ、今でも怖い病気ですよ。
でも通常土中の破傷風菌は胞子の状態で休眠しているので、一般的な方法では殺菌できません。
高圧加熱釜(オートクレーブ)で高温加熱するとか、ホルマリンやフェノール等のタンパク変性剤を
使う必要があります。そんなの傷口に当てたらそっちのほうが大変ですが。
ですから、破傷風菌の感染が怖いから密閉しない、ではなく感染源を取り除くため徹底的に洗浄する
必要があります。
破傷風と消毒 [wound-treatment.jp]から引用します。
Re: (スコア:0, すばらしい洞察)
> ですから、破傷風菌の感染が怖いから密閉しない、ではなく感染源を取り除くため徹底的に洗浄する
> 必要があります。
これも、きれいな水がタダ同然でいくらでも一般人の手に入ると言うことを無意識のうちに前提としてますね。
世の中にはこんな水 [gigazine.net]しか手に入らないという地域だっていくらでもあるわけです。
Re: (スコア:0)
あなたが前提を問題にしてるってのはわかるけれど、その話と「破傷風菌の芽胞に消毒薬は効かない」という話は直交する問題ではないかい?
あーでも完全に洗浄しきれなかった場合、開放しといたほうが嫌気性細菌の繁殖が抑えられる可能性が高い、ってことなのかな?