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>感染があった場合は密封することで細菌増殖を助長してしまい逆効果です。
素人の素朴な疑問だけど、歴史的には「破傷風」ってけっこう恐い病気ではなかったのかな。
#今はワクチン(?)があるから「治療可能な病気」になっちゃったけど、#それまでは「不治の病」扱いじゃなかったのかなと。
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Dr.からの提案です (スコア:5, 参考になる)
傷をwet(湿潤)に保つことで創傷治癒は早くなります。
感染があった場合は密封することで細菌増殖を助長してしまい逆効果です。
なので、最初チャレンジはしますが、感染を起こしたら(赤い、痛い、腫れる、膿が出る)さっさと切り替えます。
抗菌薬も使わないといけません。見慣れないと切り替えのタイミングは分からないかもしれません。
軽い傷の処置としては、まずひたすら流水(水道水)で洗うことにつきます。
皮下の異物は後々入れ墨になることがあるので徹底的に取り除いてください。
一度入れ墨できると取り除くのは厄介です。
これでもかというくらい(10
Re: (スコア:0)
>感染があった場合は密封することで細菌増殖を助長してしまい逆効果です。
素人の素朴な疑問だけど、歴史的には「破傷風」ってけっこう恐い病気ではなかったのかな。
#今はワクチン(?)があるから「治療可能な病気」になっちゃったけど、
#それまでは「不治の病」扱いじゃなかったのかなと。
Re:Dr.からの提案です (スコア:2, 参考になる)
近年「怖い」と思われなくなったのは、ワクチン接種によって発生件数が減ったこと(日本で年間数十人くらい)が原因かと。
破傷風は、まぁ感染症と言えば感染症ではあるんですが、古典的な微生物学の考え方から言うと、菌が増殖している部分(感染巣)と、症状の出る部分が異なるので、ちょっと例外的というか…実際には菌が産生した毒素が血流/軸索行性に移行して、神経細胞に作用して筋肉の硬直(強直性麻痺)を起こすもので、「感染症」よりも、「毒素性疾患」という名前がしっくり来るというか。
#ジフテリアとか猩紅熱なんかも同様に、「毒素性疾患」です。いわゆるO157(腸管出血性大腸菌)感染症も、毒素性疾患に近いです(感染巣でも症状でるけど)
で、この手の毒素性疾患に共通して言えることなのですが、抗生物質などによって感染している病原体を除くのも確かに重要なのだけど、それだけでは駄目で、全身に回っている毒素をどうにかして除去することが必要になります。ジフテリアや破傷風なんかでは、ヘビ毒なんかと同様に、いわゆる「抗血清」が作られているので、これを利用することが可能です。特に破傷風では「ヒトの抗血清」(抗破傷風毒素ヒト免疫グロブリン、ヒトTIG)が利用されてます。ジフテリアとかヘビ毒では、ウマ血清などしかないのですが、これらの異種血清の投与は副作用も大きいので、その点で言うと破傷風は治療の条件がいいとも言えます。
しかしそれでも、毒素が一度、神経に作用してしまうと取り除くのは困難で、そのため現在でも致命率が30%くらいある、ということです。