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季節性インフルエンザの予防接種で新型感染リスクが倍増?」記事へのコメント

    • んーと、抗体依存性感染増強については、実はインフルエンザウイルスでも報告はあります。例えば、 [nih.gov] [nih.gov] [nih.gov]の論文あたりが直接的に見たものになります(というか、この15年以上前に出た3報(2つの研究グループ)くらいしかないのが現状だったり)

      抗体依存性の取り込みというのは、Fc受容体を細胞表面に発現してる、いわゆる食細胞系の細胞が行うものであって、そうでない細胞には*あまり*関係がありません。従って、食細胞をメインの標的にしているウイルスではその効果が大きくなると考えられますが、そうでないウイルスにとってはあまり大きな効果は見られない、と考えるべき現象じゃないかと。実際、上記の論文でもマクロファージ系の細胞株で見てるか、単に細胞内への取り込みの段階(取り込まれた後のウイルス増殖には触れてない)だけで見てるかのどちらかです。
      ヒトのインフルエンザの場合、生体内でのウイルスの主な標的は気道上皮細胞です。一応、メカニズムだけから考えると、食細胞系「でも」増殖は可能だろうと思われますが、実際にそれが生体内でどれだけ寄与してるのかは怪しいというか。

      またインフルエンザウイルスみたいにメジャーなウイルスで、しかも抗体依存性感染増強みたいに面白い現象が起こり、それに意味があるのであれば、もっと多くの報告があっていいんじゃないかとも考えられますから……現状はっきりとしたことはもちろん言えませんが、以上を総合的に考える限り、おそらくはあまり実際の現象とは結びついてないのではないかと思います。
      ……というか、むしろこの現象については、他のコメントで名前を出してる人もいましたが「抗原原罪」として、むちゃくちゃ古くから知られ [nih.gov]、Natureなんかでも紹介され [nih.gov]、多くの研究者が議論しつづけてきた現象に相当しますので。そっち方面の文献も(というか、むしろそっちを中心に)調べた方がよろしいかと…。
      親コメント

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