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もう馬鹿かと。
倒産後に、元請け会社の作業室に置いてあったバイト先所有の開発機器を間違って売り払われないように確保に行ったりしたっけ・・・
潰れそうな会社に銀行から派遣される役員にとって、最優先の業務は派遣元の銀行からの債務をできるだけ減らすことにあります。ですので、主要な債務を返済した(銀行にとっては債権を回収した)時点でその会社はもう無用。他の債権者や会社自体なんて眼中にありません。
派遣された役員はどれだけ債権を回収したかで評価されるので、その後倒産したかどうかはあまり関係ないのです。
例外的なスーパーマンに期待してはいけないと思う。債権回収ではなく再建のために組織的なバックアップをする気がそもそも銀行にないことが多いのだから。
それにそもそも担保価値くらいしか見てなくて融資や投資がちゃんとできてない可能性が高い(そもそも放漫経営が放置されるとはそういうこと)金融機関から派遣されてくる社員がまっとうな再建を指揮できると期待する方が間違い。そんなスキルがあればそもそも融資や投資がきちんとできてた可能性が高いだろう。
もそもそと一杯そもそもがあるな。
#我ながら推敲足りなさ杉だ…orz。
>本当のやり手なら両立させる
再生請負人ならそうかもしれないけど、この事例では別の次元で生きている人のように思う。
城山三郎の企業小説を思い出した。経営不振の中小企業に、経営再建の名目で巨大企業から役員が派遣されるが、実は彼らは債権回収のために計画倒産の密命を受けていたというストーリーだった。
> 一時的に出費は減って収支は改善したらしいですが
そのスーツの任期がその一期限りだったりすると極めつけですね。
当人は手柄を持って帰って出世して、後に残るのは草刈場・・・
一部のスーツがやっていることって悪い焼畑農業みたいな気がするよな。予算を削減しまくって既存のものを売りまくれば当初はそりゃ利益は出るだろう。だけど、将来的な投資とかノウハウの蓄積とか基礎研究みたいなものをしぶれば長期的に見てマイナスだ。森林を燃やしまくれば良質な畑を量産できるんだろうけど、過剰にやりすぎれば砂漠化して農業どころではないのと同じ気がする。
> もう馬鹿かと。救援失敗には叱声が飛ぶが、そういう事態を招いた旧経営陣に「馬鹿」と書かないところが、なんとも。中小企業が「そういう事態」になったら基本的にはアウト。運がよければ立ち直れるくらいに思っておかないとダメですよ。
どうせやばい段階で新規の融資なんて打ち切られたろうから、生き残れるのは、残る少ない開発費で新製品を出す道しか残ってなくて、社員が「ここは儲かってるから開発費はそのまま」とか「開発費削っておいて新製品なんて無理」なんて言ってるようじゃ終わってます。開発費なんて減らさないと給料が払えないとかの事態になってたんじゃないですか。
さすがにこれを「スーツにダメにされた一例」に加えるのには無理がありすぎ。
いや、立派な一例だと思うよ。きちんと仕事をするスーツなら救える事もあるから。
技術者よりの甘い経営者の問題は、面白い(けど売れない)技術を切り捨てられないこと。どうしても身内の甘さや面白ければいいじゃん的な甘さを振り払えないんだよね。売れない技術は切り捨てて、売れる見込みがある技術のみにリソースを集中すべきだってことはみんな判っている。外注の立場だった元コメの人も判っている。「でも切れない」というのが問題。
「スーツの断行」ってのは、そこで効果が出る。情にほだされず選択と集中ができる。それで血を流しつつも企業再生する例は多い。(当然、割合で言えば滅ぶ方が多い)
んで、元コメの人の言う「ダメにしたスーツ」ってのは、売れる技術とそれ以外を選り分ける能力が無かったんだろうね。だから先を見据えない刈り取りに走った。元コメの人のような外注ですら、売れる技術はちゃんと判っていたのに。
>技術者よりの甘い経営者の問題は、面白い(けど売れない)技術を切り捨てられないこと。それ技術者よりちゃう。単に甘いだけ。
技術者よりなら、良い技術と悪い技術の区別くらいするでしょ。
>売れる技術とそれ以外を選り分ける能力が無かったんだろうね。だから先を見据えない刈り取りに走った。ここは完全に同意だね。
売上のような遅行指標「だけ」しかわからんスーツ(笑)には、経営者は務まらんのですよ。
さすがに「きちんと仕事をするスーツならどんな会社でも救える事もあるから。」とまでは思ってないでしょう?
じゃぁ聞くが、「ダメにしたスーツ」
だいたい開発費なしに新製品が出ないのは当然で。もちろん、すでに用意している次期新製品は出るんですが次次期新製品とか、新シリーズとかが出ない。開発費を削るのは仕方がないにしても、削りすぎただけで競合他社に負けてじり貧になる。あ、いろいろな会社から出る新CPUに対応する機器を次々発売していかないといけない、開発機器販売に依存していた会社だったものでね。 無電源(ソーラー)芝生の水やり機とか、メッキ工程制御機とか技術革新があまりなく開発費をほとんど食わずにコンスタントに売れる製品ラインも、あったんですが、何を考えたかそれも切っちゃうし。
儲かってる製品群だけでも開発費を残すという選択肢が無いほど状況が悪かったのかどうかは、下請け会社のそのまたバイトであった私にはわかりません。 下請けの社長やそのつぶれた会社の技術部長の意見しか僕には漏れ聞こえてきませんでしたからね。
銀行は債権を回収して計画倒産を狙った・・というのが無理があるくらいには、銀行から人が送り込まれてから倒産するまでにかなりの年月がありましたよ。確か。いや、もう15年とか前の話なので結構記憶が薄れてます。
銀行から来たのはスーツではなく、スイーツだったわけですね。
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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond
銀行から来たスーツ (スコア:5, 興味深い)
もう馬鹿かと。
倒産後に、元請け会社の作業室に置いてあったバイト先所有の開発機器を間違って売り払われないように確保に行ったりしたっけ・・・
Re:銀行から来たスーツ (スコア:3, すばらしい洞察)
潰れそうな会社に銀行から派遣される役員にとって、最優先の業務は派遣元の銀行からの債務をできるだけ減らすことにあります。
ですので、主要な債務を返済した(銀行にとっては債権を回収した)時点でその会社はもう無用。他の債権者や会社自体なんて眼中にありません。
派遣された役員はどれだけ債権を回収したかで評価されるので、その後倒産したかどうかはあまり関係ないのです。
Re: (スコア:0)
つまりその程度の担当だったというだけかと。
本当のやり手なら回収した上で、更に収益という毎年得られる実も得ますね。
その手の話は幾つも転がってるけど、まあ狩場だけに終わる例よりは少ないわな。
人治主義ではむり (スコア:2, すばらしい洞察)
例外的なスーパーマンに期待してはいけないと思う。
債権回収ではなく再建のために組織的なバックアップをする気がそもそも銀行にないことが多いのだから。
それにそもそも担保価値くらいしか見てなくて融資や投資がちゃんとできてない可能性が高い(そもそも放漫経営が放置されるとはそういうこと)金融機関から
派遣されてくる社員がまっとうな再建を指揮できると期待する方が間違い。そんなスキルがあればそもそも融資や投資がきちんとできてた可能性が高いだろう。
そもそも (スコア:1)
もそもそと一杯そもそもがあるな。
#我ながら推敲足りなさ杉だ…orz。
Re:銀行から来たスーツ (スコア:1, すばらしい洞察)
回収できるだけを回収して別な優良企業に貸し付ける方が利益が得られます
特に最近は不況のため悠長に銀行が待ってられないと言う部分がありますし
経営が傾いた時点で有能な人材が技術やノウハウと共に流出している可能性が高く
仮に純粋に経営がダメなだけで傾いたとしても安定して収益が確保できるとも限りません
Re:銀行から来たスーツ (スコア:1, すばらしい洞察)
>本当のやり手なら両立させる
再生請負人ならそうかもしれないけど、この事例では別の次元で生きている人のように思う。
Re: (スコア:0)
城山三郎の企業小説を思い出した。
経営不振の中小企業に、経営再建の名目で巨大企業から役員が派遣されるが、実は彼らは債権回収のために計画倒産の密命を受けていたというストーリーだった。
Re:銀行から来たスーツ (スコア:2, 参考になる)
> 一時的に出費は減って収支は改善したらしいですが
そのスーツの任期がその一期限りだったりすると極めつけですね。
当人は手柄を持って帰って出世して、後に残るのは草刈場・・・
Re:銀行から来たスーツ (スコア:2, 興味深い)
一部のスーツがやっていることって悪い焼畑農業みたいな気がするよな。
予算を削減しまくって既存のものを売りまくれば当初はそりゃ利益は出るだろう。
だけど、将来的な投資とかノウハウの蓄積とか基礎研究みたいなものをしぶれば長期的に見てマイナスだ。
森林を燃やしまくれば良質な畑を量産できるんだろうけど、過剰にやりすぎれば砂漠化して農業どころではないのと同じ気がする。
by rti.
なんだかな (スコア:1, すばらしい洞察)
> もう馬鹿かと。
救援失敗には叱声が飛ぶが、そういう事態を招いた旧経営陣に「馬鹿」と書かないところが、なんとも。中小企業が「そういう事態」になったら基本的にはアウト。運がよければ立ち直れるくらいに思っておかないとダメですよ。
どうせやばい段階で新規の融資なんて打ち切られたろうから、生き残れるのは、残る少ない開発費で新製品を出す道しか残ってなくて、社員が「ここは儲かってるから開発費はそのまま」とか「開発費削っておいて新製品なんて無理」なんて言ってるようじゃ終わってます。開発費なんて減らさないと給料が払えないとかの事態になってたんじゃないですか。
さすがにこれを「スーツにダメにされた一例」に加えるのには無理がありすぎ。
Re:なんだかな (スコア:1, 興味深い)
いや、立派な一例だと思うよ。きちんと仕事をするスーツなら救える事もあるから。
技術者よりの甘い経営者の問題は、面白い(けど売れない)技術を切り捨てられないこと。
どうしても身内の甘さや面白ければいいじゃん的な甘さを振り払えないんだよね。
売れない技術は切り捨てて、売れる見込みがある技術のみにリソースを集中すべきだってことは
みんな判っている。外注の立場だった元コメの人も判っている。
「でも切れない」というのが問題。
「スーツの断行」ってのは、そこで効果が出る。情にほだされず選択と集中ができる。
それで血を流しつつも企業再生する例は多い。(当然、割合で言えば滅ぶ方が多い)
んで、元コメの人の言う「ダメにしたスーツ」ってのは、
売れる技術とそれ以外を選り分ける能力が無かったんだろうね。だから先を見据えない刈り取りに走った。
元コメの人のような外注ですら、売れる技術はちゃんと判っていたのに。
Re: (スコア:0)
銀行から派遣された役員は、
再建させる価値のある会社かどうか判断する
再建させる価値が無ければ銀行の債権を回収する
のが目的だったんじゃないかな。
開発費を多大に掛けなきゃ売れるモノが無い状態だったので
再建させる価値がないと判断して潰したって取るのも自然じゃないでしょうか?
ダメダメ度合いでいれば元々の会社の経営者と社員の方が圧倒的に大きいでしょう。
経営者と社員だとどっちがダメかはわからん。
Re: (スコア:0)
>技術者よりの甘い経営者の問題は、面白い(けど売れない)技術を切り捨てられないこと。
それ技術者よりちゃう。
単に甘いだけ。
技術者よりなら、良い技術と悪い技術の区別くらいするでしょ。
>売れる技術とそれ以外を選り分ける能力が無かったんだろうね。だから先を見据えない刈り取りに走った。
ここは完全に同意だね。
売上のような遅行指標「だけ」しかわからんスーツ(笑)には、経営者は務まらんのですよ。
Re: (スコア:0)
さすがに「きちんと仕事をするスーツならどんな会社でも救える事もあるから。」とまでは思ってないでしょう?
じゃぁ聞くが、「ダメにしたスーツ」
Re:なんだかな (スコア:1)
噂では、私財を再建に投じて銀行筋の経営参加を阻止するかどうか、という岐路で、結局銀行から役員を招き入れるほうを選んだと伝えられてますけどね。
だいたい開発費なしに新製品が出ないのは当然で。もちろん、すでに用意している次期新製品は出るんですが次次期新製品とか、新シリーズとかが出ない。開発費を削るのは仕方がないにしても、削りすぎただけで競合他社に負けてじり貧になる。あ、いろいろな会社から出る新CPUに対応する機器を次々発売していかないといけない、開発機器販売に依存していた会社だったものでね。 無電源(ソーラー)芝生の水やり機とか、メッキ工程制御機とか技術革新があまりなく開発費をほとんど食わずにコンスタントに売れる製品ラインも、あったんですが、何を考えたかそれも切っちゃうし。
儲かってる製品群だけでも開発費を残すという選択肢が無いほど状況が悪かったのかどうかは、下請け会社のそのまたバイトであった私にはわかりません。 下請けの社長やそのつぶれた会社の技術部長の意見しか僕には漏れ聞こえてきませんでしたからね。
銀行は債権を回収して計画倒産を狙った・・というのが無理があるくらいには、銀行から人が送り込まれてから倒産するまでにかなりの年月がありましたよ。確か。いや、もう15年とか前の話なので結構記憶が薄れてます。
Re: (スコア:0)
横並びでの経費カットって、役人がよくやる手なんですがー
「役人レベルの仕事しかできないダメスーツの一例」ですな。
Re: (スコア:0)
銀行から来たのはスーツではなく、スイーツだったわけですね。
Re:銀行から来たスーツ (スコア:2, すばらしい洞察)
Re: (スコア:0)