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技術者の私がこんなこと言っちゃうのも何なんですが, 技術立国というモデルは既に成り立たなくなっていると思います.
元もと技術立国という発想は, 少資源という前提から 原材料の輸入→加工による高付加価値化→輸出 という流れが根本にあります. 特に加工による高付加価値化については
ということが暗黙の前提として有りました. 海外生産のリスクコストが高かった80年代では前者は当然のことでしたし, 規模の拡大を容易に進めるためには後者は必然でした.
ところが現在では賃金価格の安い海外での生産は当然ですし, また, ある程度の訓練さえ行えば現地労働者でもただちに高品質の製品を生産できるほどの生産技術の蓄積があります. こうなると, 技術開発のみを日本で行って生産は海外というモデルが普通になってきます.
こうなったら技術立国と言っても, うまみが有るのは企業と技術者だけでしょう. 大方の人は蚊帳の外です. それでも90年代ぐらいまでは第二次産業の人あまりを第三次産業でなんとか吸収できていたわけですが, ここに来てそれも破綻しかかっているというのが実態です.
とりあえず私一人なら何とか生きていけるとは思いますが, ほかの人の食い扶持まで稼げるほどにはならないというのが, 偽らざる本音です.
少々オフトピなんですが・・・
クリーニング屋は大手がホテルなどのいわゆるリネンサプライを 従来からがっちり抑えている上に、受付業務のフランチャイズ化が 進んで、いわゆる「街のクリーニング屋さん」は皆瀕死の状態です。 特殊な産業構造があるので、こういう場合の例としてはちょっとアレ なんじゃないかと・・・
# 親類にそっち関係の人がいるんで。
それはあまりにひどいですね。もともとクリーニング業というのは 単なる洗濯屋ではなく、しみ抜きや痛みやすい生地の衣服のクリー ニングという特殊技能がウリだったのです。そういう意味では、 クリーニング業というのはノウハウの塊です。
# だから免許制度があるわけで。
「作りたて」をウリにできる弁当屋と違って、クリーニング業は、 単に洗濯屋としてみる限りにおいては一極集中のメリットが非常に 大きいのです。その陰で先に書いた特殊技能が経済的に成立しなく なってきてしまった、という現状があるわけです。
もう一度書きますが、
> 別にクリーニング屋にブランドもノウハウもなにも必要ないように思えるのですが。
その言葉、帝国ホテルの持ってる顧客専門のクリーニング部や、街で 水商売の女性の服の染み抜きなんかで特殊技能をからくも維持している クリーニング屋さんの前で言えますか?
# 以上、オフトピ御免。ただあまりにひどい話なので。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い
日本のどこが技術立国だろう (スコア:2, 興味深い)
学校でも苦労して、働くようになっても給料少ないのでは、
理系離れ、研究者や技術者になろうなんて人が減る、なんてことになるのも判る。
私は金が欲しいわけではなくて好きで技術系の仕事をしているの
技術立国モデルの破綻 (スコア:3, すばらしい洞察)
技術者の私がこんなこと言っちゃうのも何なんですが, 技術立国というモデルは既に成り立たなくなっていると思います.
元もと技術立国という発想は, 少資源という前提から
原材料の輸入→加工による高付加価値化→輸出
という流れが根本にあります. 特に加工による高付加価値化については
ということが暗黙の前提として有りました. 海外生産のリスクコストが高かった80年代では前者は当然のことでしたし, 規模の拡大を容易に進めるためには後者は必然でした.
ところが現在では賃金価格の安い海外での生産は当然ですし, また, ある程度の訓練さえ行えば現地労働者でもただちに高品質の製品を生産できるほどの生産技術の蓄積があります. こうなると, 技術開発のみを日本で行って生産は海外というモデルが普通になってきます.
こうなったら技術立国と言っても, うまみが有るのは企業と技術者だけでしょう. 大方の人は蚊帳の外です. それでも90年代ぐらいまでは第二次産業の人あまりを第三次産業でなんとか吸収できていたわけですが, ここに来てそれも破綻しかかっているというのが実態です.
とりあえず私一人なら何とか生きていけるとは思いますが, ほかの人の食い扶持まで稼げるほどにはならないというのが, 偽らざる本音です.
クリーニング屋も儲かる (スコア:1)
コンビニやファミレスでバイトして貯めた金で海外旅行に行けるんですから、それもこれも技術者のおかげですよ。
営業マン? なんなら中南米の会社に転職してみてはいかがですか。
せっせと稼いでも、国や銀行や証券会社のせいで失われていったりするわけですけどね。
Re:クリーニング屋も儲かる (スコア:1)
少々オフトピなんですが・・・
クリーニング屋は大手がホテルなどのいわゆるリネンサプライを 従来からがっちり抑えている上に、受付業務のフランチャイズ化が 進んで、いわゆる「街のクリーニング屋さん」は皆瀕死の状態です。 特殊な産業構造があるので、こういう場合の例としてはちょっとアレ なんじゃないかと・・・
# 親類にそっち関係の人がいるんで。
Re:クリーニング屋も儲かる (スコア:1)
私が前に聞いていた時点では、商店街とかにあるクリーニング屋は実際には自分のところではクリーニングしておらず、工場みたいな大きいところに出していると聞いていました。つまり、受付業務だけ、ってことになります。その受付業務も大手がフランチャイズ化しているということですか。街のクリーニング屋さんのフランチャイズ化のメリットはなんなのでしょう。別にクリーニング屋にブランドもノウハウもなにも必要ないように思えるのですが。
弁当屋とかどうですか。作ってオフィス街に売りに行けばそれだけで、アジアの屋台とかなんかよりずっと儲かります。
ところで私はソフトウェア技術者としては日本は競争力がないので悲しいところ。日本でシステムインテグレーションやってるから稼げているだけ、と言われたらグゥと言うしかありません。
Re:クリーニング屋も儲かる (スコア:1)
> 実際には自分のところではクリーニングしておらず、工場みたいな
> 大きいところに出していると聞いていました。つまり、受付業務だ
> け、ってことになります。その受付業務も大手がフランチャイズ化
> しているということですか。街のクリーニング屋さんのフランチャ
> イズ化のメリットはなんなのでしょう。別にクリーニング屋にブラ
> ンドもノウハウもなにも必要ないように思えるのですが。
それはあまりにひどいですね。もともとクリーニング業というのは 単なる洗濯屋ではなく、しみ抜きや痛みやすい生地の衣服のクリー ニングという特殊技能がウリだったのです。そういう意味では、 クリーニング業というのはノウハウの塊です。
# だから免許制度があるわけで。
「作りたて」をウリにできる弁当屋と違って、クリーニング業は、 単に洗濯屋としてみる限りにおいては一極集中のメリットが非常に 大きいのです。その陰で先に書いた特殊技能が経済的に成立しなく なってきてしまった、という現状があるわけです。
もう一度書きますが、
> 別にクリーニング屋にブランドもノウハウもなにも必要ないように思えるのですが。
その言葉、帝国ホテルの持ってる顧客専門のクリーニング部や、街で 水商売の女性の服の染み抜きなんかで特殊技能をからくも維持している クリーニング屋さんの前で言えますか?
# 以上、オフトピ御免。ただあまりにひどい話なので。