アカウント名:
パスワード:
事業仕分けのスパコン(スカラー)と今回のスパコン(GPU)はまったく別物。地球シミュレータ(ベクトル)も。
GPUを用いた今回のやつは、例えば100個の足し算や引き算をまとめて一回とかでしちゃうので、スカラー型のスパコンに比べれば単純な性能は100倍とかになったりします。なので単体あたりの性能も500GFlopsとかって言われているけど、実際の科学技術計算とかではそんなに単純な計算ばかりだけではなく、
(A*((B+C)-D)*cos(E)-F)/G
何て計算式があったときには、まずB+Cをし、次にAを掛けて・・・と1つずつしないとなると、GPUでは極端にスピードが落ちる。
しかし、スカラー型は単純な足し算引き残だけではなく難しいアルゴリズムを用いた複雑な計算式を一回で解けるようにしていたり、複素数が使えたりとか小数点とか計算精度も高かったりします。
GPUが得意なモニタは点の集まりで構成されており、3次元でこの部分が影になるから黒に近づけるとか、透明化しているように見えるために色を組み合わせるとか、の点々の計算が大量にあるから、そういう処理はGPUが得意。
今のPCに乗っかっているCPUもネットしながら動画を見たり、音楽聞いたりと様々な計算をする必要があり、スカラー型です。曲を同じタイミングで100曲ながしたりとかしないよね??
地球シミュレータのベクトル型もGPUと同じような動作を行いますが、地球を1km四方とかで区切って、同じような計算をいっぱいするから。
地球シミュレータがGPUと違ってすごいのは、GPUは1個の数字が8桁までとかだけど、地球シミュレータは32桁まで大丈夫とかってなるわけです。8桁までの計算をするんだったら、GPUでもいいけど、32桁の計算をするんだったら、地球シミュレータしか無理となる。
なんで、GPUは何で32桁にしないかというと、GPUとして使っているから、必要ないのです。通常の液晶ディスプレイは1677万色しか生成できず、1000億色まで生成できるといっても人間に判断できないので、作る必要が無いし、作ったら当然コストも高いし、電力も食う。
もっと言うとでかい数字を大量にするとなったときに、メモリからCPUにデータを大量に送る必要がでてきて、GPU用のGDDR5なんていうグラフィックに最適化したDDRメモリを乗っけていますが、それでも速度的には限界。ベクトル型CPUにはもっと専門的なメモリからの転送手法が必要になってきます。しかし、そのような手法はとても難しく、地球シミュレータが最後のベクトル型でトレンドとしては今はスカラー型が多くなってきている。でも、地球をシミュレーションするような気象関係の計算には、今でもベクトル型の方が有利。
一般にも使われているGPUを使っている今回のやつは当然値段も安い。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家
たしかに (スコア:0)
地球シミュレータの開発が凍結されてもしかたありませんよね。
国の政策でなく、大学の研究レベルで高スペックのものが出来るようになったというのは
GPUメーカーのおかげではあるけれど、正しい研究開発の姿ではないでしょうか。
ここも馬鹿文系ばっかりか (スコア:1, 参考になる)
GPUを利用したのは確かに安くて速いんだけど精度の問題で
利用できる範囲は非常に狭いです。
地球コンピュータとこれを単純に速度だけ比べるというのは
全く意味の無い比較
Re:ここも馬鹿文系ばっかりか (スコア:2, 参考になる)
事業仕分けのスパコン(スカラー)と今回のスパコン(GPU)はまったく別物。地球シミュレータ(ベクトル)も。
GPUを用いた今回のやつは、例えば100個の足し算や引き算をまとめて一回とかでしちゃうので、
スカラー型のスパコンに比べれば単純な性能は100倍とかになったりします。
なので単体あたりの性能も500GFlopsとかって言われているけど、実際の科学技術計算とかでは
そんなに単純な計算ばかりだけではなく、
(A*((B+C)-D)*cos(E)-F)/G
何て計算式があったときには、まずB+Cをし、次にAを掛けて・・・と1つずつしないとなると、
GPUでは極端にスピードが落ちる。
しかし、スカラー型は単純な足し算引き残だけではなく難しいアルゴリズムを用いた複雑な計算式を
一回で解けるようにしていたり、複素数が使えたりとか小数点とか計算精度も高かったりします。
GPUが得意なモニタは点の集まりで構成されており、3次元でこの部分が影になるから黒に近づけるとか、
透明化しているように見えるために色を組み合わせるとか、の点々の計算が大量にあるから、そういう
処理はGPUが得意。
今のPCに乗っかっているCPUもネットしながら動画を見たり、音楽聞いたりと様々な計算をする必要があり、
スカラー型です。曲を同じタイミングで100曲ながしたりとかしないよね??
地球シミュレータのベクトル型もGPUと同じような動作を行いますが、地球を1km四方とかで区切って、
同じような計算をいっぱいするから。
地球シミュレータがGPUと違ってすごいのは、GPUは1個の数字が8桁までとかだけど、
地球シミュレータは32桁まで大丈夫とかってなるわけです。
8桁までの計算をするんだったら、GPUでもいいけど、32桁の計算をするんだったら、
地球シミュレータしか無理となる。
なんで、GPUは何で32桁にしないかというと、GPUとして使っているから、必要ないのです。
通常の液晶ディスプレイは1677万色しか生成できず、1000億色まで生成できるといっても
人間に判断できないので、作る必要が無いし、作ったら当然コストも高いし、電力も食う。
もっと言うとでかい数字を大量にするとなったときに、メモリからCPUにデータを大量に送る
必要がでてきて、GPU用のGDDR5なんていうグラフィックに最適化したDDRメモリを乗っけていますが、
それでも速度的には限界。
ベクトル型CPUにはもっと専門的なメモリからの転送手法が必要になってきます。
しかし、そのような手法はとても難しく、地球シミュレータが最後のベクトル型でトレンド
としては今はスカラー型が多くなってきている。
でも、地球をシミュレーションするような気象関係の計算には、今でもベクトル型の方が有利。
一般にも使われているGPUを使っている今回のやつは当然値段も安い。