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ハードディスクや光学メディアに圧倒的に押されている昨今ではありますが、
IBM にとってテープは主力製品です。IBM System Storage and TotalStorage | 製品情報 [ibm.com]を見るといいと思います。IBM はディスク製品のほか、テープ製品 [ibm.com]も多数取り揃えています。それも「エントリー」「ミッドレンジ」「エンタープライズ」と幅広いラインナップです・・・というのは、IBM の顧客は我々コンシューマではないからなのですが(^^;
IBM、磁気テープの記録密度で世界記録を更新 [ibm.com]
IBMのテープおよびアーカイブ・ストレージ・システム担当バイス・プレジデント、シンディ・グロスマン(Cindy Grossman)は次のように述べています。「この成果は、テープ・ストレージが現在も盛んに用いられている有力な存在であり、これからもユーザーにとって信頼性の高いデータ保護の手段であり続けるとともに、ハードディスク・ドライブやフラッシュを含む他のストレージ技術に対してコスト優位性を保っていくことを示すものです。」(略)ビジネス上の重要データは通常、1台または複数台のテープ・ドライブが数十から数千のテープ・カートリッジを取り扱う、自動化テープ・ライブラリーに保管されます。ハイエンドのテープ・ライブラリーでは、何ペタバイトもの情報を保管できます(1ペタバイトは100万ギガバイト)。ギガバイトあたりで見ると、現在のテープ・システムのコストはハードディスク・ストレージ・システムのおよそ5分の1から10分の1です(システムのサイズによります)。さらに、常時回転しているディスクとは異なり、待機中のカートリッジはエネルギーを消費しないため、テープ・システムとしての電力使用料の削減にもつながります。よって、今日もっともエネルギー効率のよいストレージ技術はテープ・カートリッジであると言えるのです。
コンシューマでは扱いきれない膨大な情報量をバックアップする政府機関や大企業(ここがIBMの顧客です)にとっては、テープ・ライブラリを導入してテープを管理した方が現在も安あがりのようです。そして今回富士フィルムが開発した「1平方インチあたり295億ビットの密度」のテープの試作品は(1平方インチあたり1,000億ビットを超える)さらなる高密度化へのステップに過ぎないとすれば、IBM にとっては将来性のある事業なのでしょう(将来性がないからパソコン事業を売り払ったのですし)。そしてテープドライブを買い換えることなくテープを高密度なものに移行すればいいとなれば、IBM のお客様にとっても節約になるってことなのでしょうね。
# 「IBMのお客様は全世界の大企業です」というフレーズを OS/2Warp4 リリース時に何度も聴いたので ID
>テープドライブを買い換えることなく
国内テープストレージ市場、需要回復せず大幅減少の予測--IDC [zdnet.com](2010年1月12日)によると
2011年~2013年はわずかに前年比プラス成長するが、プラス成長の原動力となるのはテープオートメーション市場であり、テープドライブ市場は継続的に減少すると見込んでいる。テープオートメーションは、単体テープドライブからの需要シフトに加え、ストレージ統合やバックアップ統合の基盤としての利用の増加が期待され、需要回復を支えると同社では考えている。
現在は景気低迷で市場は冷え込んでいるものの、今後は単体テープドライブよりテープライブラリ [wikipedia.org]の需要増加が見込まれるそうだ。それでもディスクドライブに圧倒されているわけではなくて、そもそも活かされる場所が違うというところか。
ある意味、テープドライブこそは実在する大型コンピュータの象徴、現実の社会に広く浸透して活躍しつつも、一般の個人には決して手の届かない夢の機械の証でしたな
・・・てオープンリールじゃないのか orz 萌えネーヨ
オープンリールじゃなくても、人の背丈以上、42U ラックとほぼ同じ大きさのライブラリ筐体の中でロボットアームががっちょんがっちょんとテープを入れ替えている姿は始めてみた時はちょっと興奮しますよ
…その直後、バルクのスロットがいっぱいなのにテープ排出処理が継続されてしまいロボットアームが LTO メディアをガンガン叩きつけていたのは良い思い出です# 後にも先にも緊急停止ボタン押したのはあの時だけだ
メインフレームならともかく、オープン系でまともにオープンリールを見た記憶がない……
切断対策ならともかく、ジャム対策に、毎回複製しなきゃいけないメディアに存在価値は……
あれ、昔 UNIX は 9 トラックテープで配布してませんでしたか?
昔は、テープ運搬と交換作業は、完全な肉体労働でした。これぐらいの容量で、自動交換装置が付いていれば、交換作業は必要ないかも。
>さらに、常時回転しているディスクとは異なり、待機中のカートリッジはエネルギーを消費しないため、テープ・システムとしての電力使用料の削減にもつながります。よって、今日もっともエネルギー効率のよいストレージ技術はテープ・カートリッジであると言えるのです。
それ言うならディスクも回転止めちゃえばいいような。待機電力もテープの方が小さいとかデータを出してくれないと。
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー
IBMのお客様はコンシューマ市場ではないからw (スコア:5, 参考になる)
IBM にとってテープは主力製品です。IBM System Storage and TotalStorage | 製品情報 [ibm.com]を見るといいと思います。IBM はディスク製品のほか、テープ製品 [ibm.com]も多数取り揃えています。それも「エントリー」「ミッドレンジ」「エンタープライズ」と幅広いラインナップです・・・というのは、IBM の顧客は我々コンシューマではないからなのですが(^^;
IBM、磁気テープの記録密度で世界記録を更新 [ibm.com]
コンシューマでは扱いきれない膨大な情報量をバックアップする政府機関や大企業(ここがIBMの顧客です)にとっては、テープ・ライブラリを導入してテープを管理した方が現在も安あがりのようです。そして今回富士フィルムが開発した「1平方インチあたり295億ビットの密度」のテープの試作品は(1平方インチあたり1,000億ビットを超える)さらなる高密度化へのステップに過ぎないとすれば、IBM にとっては将来性のある事業なのでしょう(将来性がないからパソコン事業を売り払ったのですし)。そしてテープドライブを買い換えることなくテープを高密度なものに移行すればいいとなれば、IBM のお客様にとっても節約になるってことなのでしょうね。
# 「IBMのお客様は全世界の大企業です」というフレーズを OS/2Warp4 リリース時に何度も聴いたので ID
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
今後は単体テープドライブ市場は縮小の見通し (スコア:3, 参考になる)
>テープドライブを買い換えることなく
国内テープストレージ市場、需要回復せず大幅減少の予測--IDC [zdnet.com](2010年1月12日)によると
現在は景気低迷で市場は冷え込んでいるものの、今後は単体テープドライブよりテープライブラリ [wikipedia.org]の需要増加が見込まれるそうだ。それでもディスクドライブに圧倒されているわけではなくて、そもそも活かされる場所が違うというところか。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:IBMのお客様はコンシューマ市場ではないからw (スコア:2)
テラレベルの保存だとやっぱりテープメディアですよね。
バックアップの取れるタイミングを作るのが大変だけど:-)
データの受け渡しの媒体は早く消えてほしいけど、データ保存用には使うので、どんどん出荷して単価を下げてください > メーカー各社
Re: (スコア:0)
カートリッジじゃ萌えない (スコア:1, すばらしい洞察)
ある意味、テープドライブこそは実在する大型コンピュータの象徴、
現実の社会に広く浸透して活躍しつつも、
一般の個人には決して手の届かない夢の機械の証でしたな
・・・てオープンリールじゃないのか orz 萌えネーヨ
Re:カートリッジじゃ萌えない (スコア:5, おもしろおかしい)
オープンリールじゃなくても、
人の背丈以上、42U ラックとほぼ同じ大きさのライブラリ筐体の中で
ロボットアームががっちょんがっちょんとテープを入れ替えている姿は
始めてみた時はちょっと興奮しますよ
…その直後、バルクのスロットがいっぱいなのにテープ排出処理が継続されてしまい
ロボットアームが LTO メディアをガンガン叩きつけていたのは良い思い出です
# 後にも先にも緊急停止ボタン押したのはあの時だけだ
~パタポン教徒~
Re:カートリッジじゃ萌えない (スコア:1)
メインフレームならともかく、オープン系でまともにオープンリールを見た記憶がない……
切断対策ならともかく、ジャム対策に、毎回複製しなきゃいけないメディアに存在価値は……
Re: (スコア:0)
あれ、昔 UNIX は 9 トラックテープで配布してませんでしたか?
Re:カートリッジじゃ萌えない (スコア:1)
最初は職場で何十枚ものフロッピーに落としてもって帰ってたけれど、ミスやメディアのエラーでやってられなくなって。
バージョン1.0位の頃かな?
Re:IBMのお客様はコンシューマ市場ではないからw (スコア:1)
昔は、テープ運搬と交換作業は、完全な肉体労働でした。
これぐらいの容量で、自動交換装置が付いていれば、交換作業は必要ないかも。
Re:IBMのお客様はコンシューマ市場ではないからw (スコア:1)
>さらに、常時回転しているディスクとは異なり、待機中のカートリッジはエネルギーを消費しないため、テープ・システムとしての電力使用料の削減にもつながります。よって、今日もっともエネルギー効率のよいストレージ技術はテープ・カートリッジであると言えるのです。
それ言うならディスクも回転止めちゃえばいいような。待機電力もテープの方が小さいとかデータを出してくれないと。
Re: (スコア:0)