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エンジニアではなく朝顔とすれば何がおかしいかは一目瞭然。
朝顔は、水と空気と熱と光が適切に与えられれば勝手に育ちます。環境を与えなければ育ちません。逆に、朝顔にどのような事をしてもヒマワリのようには育ちません。
エンジニアを育てたければ、まず「環境を整える」事でしょう。
「業務上コストがかかると言う理由で安物のPCを与えるだけ。Dellのような処から買ってくるけど蓋を開けちゃ駄目ね、メンテナンス料金を払わなくちゃいけなくなるから。 あ、オフィスで半田ごて使っちゃ駄目。は?ラボ?工作室??なにそれ、美味しいの??!!あんた、ちゃんとその辺使いこなしてお金になるならともかくなりもしないのに何いってんですか君は。 ネットワークに勝手なもの繋ぐなー。セキュリティ上の理由があるから、うちらが許したソフト以外機械に入れるなー。 は? 本棚が足りない??! 私物持ってきちゃ駄目ですよ。なんですかこの「エキスパートCプログラミング」とか。あなたの業務区分には Perl と bash だけ組めればいいはずでしょうが?! は? awk ??! それは bash の一部でしょう??! え?違う?? 似たようなものじゃないですか…」
つかれたのでこれぐらいにしますが、うちの会社なんかこの有様でエンジニアが育たないとかマジでいいますからね。寝言は寝ていえという。エンジニアじゃない人に権限を与えたら、エンジニアを排除しようと動くに決まっている。
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エンジニアを『育てた』ければ、まずエンジニアマインドを持っている人に、十二分な環境を与えなくちゃいけません。しかし、エンジニアマインドを持っている人を人事や営業畑の出の人が判るわけがない。もっと言えば、エンジニアの中でも本当のエンジニアを見抜ける人はごく一部。なので、誰でも使ってよい環境としての工作室 を作るしかない。さらに、その隣には、すでにエンジニアの人たちが「これは読ませないと」と言う本を集めた図書室を作る。そこで何らかの成果を(たとえそれ自体は金にならなくても)出している人をエンジニアとしてピックアップする。これはようするに「朝顔を育てたければ、まず朝顔の種を選ばなくちゃいけない」のと同じ。
で、そのようなエンジニアマインドを持っている人に、次に与えるのが試練。論理回路からネットワークから、あらゆるものの基本を叩き込む、教育コースを突破させる。up or out のルールを適用して構わない。大丈夫。90%は突破するし、突破できないのはほぼ間違いなく数学に問題があってエンジニアになれないから。そういう人は元のコースに戻せばよい。これは言ってみれば「朝顔だと思ったけど夕顔だったのね」というもので、多少の誤差はしょうがない。
これらの投資をした上で、エンジニアになりたいかどうか尋ねる。なりたくなくてもOK。これらの試練を突破した人は、もう二度と普通の営業とか普通の事務職には戻れません。非常に技術のよく分かる営業として非常に高い営業スコアをたたき出したり、自動化を推し進める事務職 として会社運営のコストダウンにとってなくてはならない存在になるはずです。実はこのような「エンジニアマインドを理解している裾野」が広がることが大事。ここまでに3年はかかる。
エンジニアになりたい人だけ、師匠をつける。基本的に、師匠一人に弟子一人。ここで初めて、「エンジニアを主職業としてやっていく場合に必要な知識や技量」を(そのように選別された形で)身につける。エンジニアの仕事には開発や研究以外に、文章書きがあったりします。この辺の技量はここで初めて訓練する。
で、これらとは別に『勝手にエンジニアに育つ』連中が存在します。すでに上記のようなことは就職前に済ませている連中。これらはもう放っておいても「主職業」としてエンジニアになります。なので大事なのは、「お前が所属しているのは総務なんだからエンジニアのような発想に出るな!」 的な上司をどうやって排除するか、「お前はエンジニアじゃないんだから、余計な口出しをするな」と言ってエンジニアマインドを持っているがまだエンジニアの肩書きを持っていない人たちを排除しようとする人たちをどうやって排除するか、でしょう。言ってみれば土壌に毒が撒かれていたり、雑草が強すぎて土壌が枯れかかったりするのをどうするか、と言う問題。
もうこれに関しては一生懸命雑草抜きをするしかありません。毒の含まれている土地では特に、雑草の方が強い。どうしようもなくなったら、一気に土ごと入れ替える事も含めて、荒療治するしかありません。
非常に体系的な文章、ありがとうございます。プリントアウトして会社で配りたいです。マジで。
上層部は競争力のある技術者を育てる…といいながら、PCガチガチ管理、工作室どころか図書も買えない(ボランティア寄贈本棚がやっとできましたが…) というお寒い現状です。
>師匠一人に弟子一人。 まさに同じ事を昨日twitterでつぶやきました。やはりそうなんでしょうね。本を読むとか金を払って受講するものとかじゃなくて、業務の中での師弟関係が。師匠は弟子に教えて仕事をやらせることで目前の仕事が進む。弟子は仕事を指示されるがスキルも身に付く。という、双方にメリットのある関係を一定期間持つことが、伝授のやり方としておそらく一番効率がいいと思う。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い
朝顔は育つのか育てるのか? (スコア:1)
エンジニアではなく朝顔とすれば何がおかしいかは一目瞭然。
朝顔は、水と空気と熱と光が適切に与えられれば勝手に育ちます。環境を与えなければ育ちません。逆に、朝顔にどのような事をしてもヒマワリのようには育ちません。
エンジニアを育てたければ、まず「環境を整える」事でしょう。
「業務上コストがかかると言う理由で安物のPCを与えるだけ。Dellのような処から買ってくるけど蓋を開けちゃ駄目ね、メンテナンス料金を払わなくちゃいけなくなるから。
あ、オフィスで半田ごて使っちゃ駄目。は?ラボ?工作室??なにそれ、美味しいの??!!あんた、ちゃんとその辺使いこなしてお金になるならともかくなりもしないのに何いってんですか君は。
ネットワークに勝手なもの繋ぐなー。セキュリティ上の理由があるから、うちらが許したソフト以外機械に入れるなー。
は? 本棚が足りない??! 私物持ってきちゃ駄目ですよ。なんですかこの「エキスパートCプログラミング」とか。あなたの業務区分には Perl と bash だけ組めればいいはずでしょうが?! は? awk ??! それは bash の一部でしょう??! え?違う?? 似たようなものじゃないですか…」
つかれたのでこれぐらいにしますが、うちの会社なんかこの有様でエンジニアが育たないとかマジでいいますからね。寝言は寝ていえという。エンジニアじゃない人に権限を与えたら、エンジニアを排除しようと動くに決まっている。
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エンジニアを『育てた』ければ、まずエンジニアマインドを持っている人に、十二分な環境を与えなくちゃいけません。
しかし、エンジニアマインドを持っている人を人事や営業畑の出の人が判るわけがない。もっと言えば、エンジニアの中でも本当のエンジニアを見抜ける人はごく一部。なので、誰でも使ってよい環境としての工作室 を作るしかない。さらに、その隣には、すでにエンジニアの人たちが「これは読ませないと」と言う本を集めた図書室を作る。そこで何らかの成果を(たとえそれ自体は金にならなくても)出している人をエンジニアとしてピックアップする。これはようするに「朝顔を育てたければ、まず朝顔の種を選ばなくちゃいけない」のと同じ。
で、そのようなエンジニアマインドを持っている人に、次に与えるのが試練。論理回路からネットワークから、あらゆるものの基本を叩き込む、教育コースを突破させる。up or out のルールを適用して構わない。大丈夫。90%は突破するし、突破できないのはほぼ間違いなく数学に問題があってエンジニアになれないから。そういう人は元のコースに戻せばよい。これは言ってみれば「朝顔だと思ったけど夕顔だったのね」というもので、多少の誤差はしょうがない。
これらの投資をした上で、エンジニアになりたいかどうか尋ねる。なりたくなくてもOK。これらの試練を突破した人は、もう二度と普通の営業とか普通の事務職には戻れません。非常に技術のよく分かる営業として非常に高い営業スコアをたたき出したり、自動化を推し進める事務職 として会社運営のコストダウンにとってなくてはならない存在になるはずです。実はこのような「エンジニアマインドを理解している裾野」が広がることが大事。ここまでに3年はかかる。
エンジニアになりたい人だけ、師匠をつける。基本的に、師匠一人に弟子一人。
ここで初めて、「エンジニアを主職業としてやっていく場合に必要な知識や技量」を(そのように選別された形で)身につける。エンジニアの仕事には開発や研究以外に、文章書きがあったりします。この辺の技量はここで初めて訓練する。
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で、これらとは別に『勝手にエンジニアに育つ』連中が存在します。すでに上記のようなことは就職前に済ませている連中。これらはもう放っておいても「主職業」としてエンジニアになります。なので大事なのは、「お前が所属しているのは総務なんだからエンジニアのような発想に出るな!」 的な上司をどうやって排除するか、「お前はエンジニアじゃないんだから、余計な口出しをするな」と言ってエンジニアマインドを持っているがまだエンジニアの肩書きを持っていない人たちを排除しようとする人たちをどうやって排除するか、でしょう。言ってみれば土壌に毒が撒かれていたり、雑草が強すぎて土壌が枯れかかったりするのをどうするか、と言う問題。
もうこれに関しては一生懸命雑草抜きをするしかありません。毒の含まれている土地では特に、雑草の方が強い。どうしようもなくなったら、一気に土ごと入れ替える事も含めて、荒療治するしかありません。
fjの教祖様
Re:朝顔は育つのか育てるのか? (スコア:1)
非常に体系的な文章、ありがとうございます。プリントアウトして会社で配りたいです。マジで。
上層部は競争力のある技術者を育てる…といいながら、PCガチガチ管理、工作室どころか図書も買えない(ボランティア寄贈本棚がやっとできましたが…) というお寒い現状です。
>師匠一人に弟子一人。
まさに同じ事を昨日twitterでつぶやきました。やはりそうなんでしょうね。本を読むとか金を払って受講するものとかじゃなくて、業務の中での師弟関係が。師匠は弟子に教えて仕事をやらせることで目前の仕事が進む。弟子は仕事を指示されるがスキルも身に付く。という、双方にメリットのある関係を一定期間持つことが、伝授のやり方としておそらく一番効率がいいと思う。